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「トランプは差別主義者じゃない」町山智浩がトランプを支持する新しい右翼(オルト・ライト)とゲイが集う支援パーティーに潜入生中継!

 大統領選当日、ニューヨークにあるトランプ支持者が集まるマリファナ渦巻く右翼パーティーへ潜入取材を試みた映画評論家の町山智浩氏が、再び怪しすぎるパーティーへ突撃取材!

 今回町山氏が潜入するのは、トランプ大統領を支援するゲイ団体のパーティー。トランプ大統領就任式が終わった直後の夜のワシントンDCに乗り込み、「差別的発言を繰り返すトランプを、自らも標的になりかねないゲイ団体がなぜ支援するのか?」……その真相に迫ります!

 マッドマックスのヒューマンガスや知的な論客・ジェシーなど、濃すぎる面子が登場した前回のマリファナ右翼編ですが、今回も期待を裏切らない怪しすぎる内容に!?

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ゲイ&オルト・ライトが集うパーティーに突撃!

町山:
 今、僕はワシントンの郊外にあるゴルフや乗馬ができるカントリークラブに来ています。これからここで、トランプ大統領を支援するゲイ団体のパーティが開かれるため取材を試みたいと思っています。

 ヒラリー・クリントンから「トランプを支持している人は“deplorable(=救いがたい)”だ」と評されるような人々が集まっていて、中でもオルト・ライトと言われるオルタナ右翼が中心となって開催しているのが特徴なんですね。

 オルト・ライトは、今までの右翼の人たちとは違って、オシャレでちょっとふざけているというところがポイント。中心的人物であるマイロ・ヤノプルスという人は、非常に過激で自らのことを「最も危険なゲイ」と呼んでいるくらいなんです(笑)。

町山:
 彼は非常に差別的で、特に女性差別がひどいんですね。『ゴーストバスターズ』の女性版映画化をネットを利用して叩きまくった挙句、主演女優のレスリー・ジョーンズさんを徹底的にTwitterで攻撃したため、Twitterから永久追放された人でもあります。“生涯にわたって永遠にTwitterに入れない”という罪を背負ってしまったマイロ・ヤノプルスも、今日はこの会場に来るという情報を聞きつけていますので、楽しみにしてください! それでは中に入ってみましょう!

町山:
 さっそく面白そうな人がいますので、インタビューしてみましょう! あのお話を伺ってもよろしいでしょうか?

カエル:
 イエス。

町山:
 あ…あなたは…カエルですよね。なぜカエルなのか説明をお願いできますか?

カエル(ペペ):
 カエルのペペといって、トランプを支持している人たちの中で非常に人気のあるキャラクターなんだ。ペペはいろいろ言われているけど、悪い子じゃないんだよ。

町山:
 ぺペはトランプ支持者のシンボル的存在で、トランプの顔をぺぺに置き換えてツイートするなんてムーブメントもありましたね。

カエル(ペペ):
 ペペはトランプが大好きなんだよ! 

町山:
 Thank you so much! 

町山:
 こちらをご覧ください。会場では筆記式のオークション、サイレントオークションと言われるのですが、ここに落札希望額を記入してオークションをするというイベントが行われているみたいですね。参加者が持ち寄って、ドネーション(寄付)にしているようです。

町山:
 若かりし頃のトランプとマイケル・ジャクソンの写真やマリリン・モンローの写真がありますね。このパーティーはゲイの人たちが主催したパーティーなので、彼らが好きな著名人の写真が数多く出品されているわけですね。トランプは差別的な発言を繰り返すことから、ゲイの皆さんからも嫌われているんです。

 ところがこの場は、トランプを支持するゲイの皆さんが集まっている。そういったことについてもインタビューしていこうと思うので、楽しみにしていてください。

町山:
 そんなわけでジョージ・マイケルの写真なんかもありますね。隣にあるココ・シャネルもゲイの方から大人気で、最近だとテイラー・スウィフトなんかは、オルト・ライトから「白人の女神」と呼ばれているくらい愛されています。本人はそんな気がなくてとても困っているらしいんですけど(苦笑)。会場では彼女の曲や、a-haの「Take On Me」などゲイの方が好む選曲が流れていますね!

トランプに批判的な人々は数か月後に反省しているだろう

町山:
 誰かに話を聞きたいと思うのですが……う~ん、あのワインレッドのスーツを着ている男性に聞いてみましょうか!? エクスキューズミー! このパーティについてどう思いますか?

男性:
 よく分からないんだよね。あんま調べずに来たからさ(笑)。

町山:
 今日はどこから来たんですか?

男性:
 アトランタのジョージアから友人と一緒に来たんだ。

町山:
 このパーティがゲイのパーティだってことは知っているんですよね?

男性:
 もちろん知ってるさ。

町山:
 あなたの……その、セクシュアリティについて伺ってもいいかな?

男性:
 う~ん、構わないけど自分がゲイだということではなくて、みんながそれぞれ自由に選択できることなんだ。だから、人によってゲイだ、ゲイじゃないかって話はしたくないかな。わかるでしょ(笑)?

町山:
 メイクセンス(笑)! あなたはトランプ支持者なんですよね?

男性:
 イエス。トランプは超リッチだけど、リッチじゃない人たちのことも考えてる。トランプがアメリカを第一に考えてくれれば、世界はそれを尊敬してくれると思うんだよね。

町山:
 一緒に来た友達もトランプ支持者?

男性:
 もちろんさ。

町山:
 トランプ就任式には行った?

男性:
 すごい近くで見れるスタンディングのチケットを取ってね。間近でトランプを見ることができたよ。とてもエキサイティングだったよ!

町山:
 トランプを反対してる人たちはものすごいブーイングをしていたけど、それについてはどう思いますか?

男性:
 トランプに反対してた人たちは、あと数ヶ月もすると自分たちが間違ってたことに気づいて反省することになるだろうね。トランプがすべてを良くしてくれて、彼のおかげで幸せになるはずだよ。

町山:
 サンキュー、ありがとう!

性転換者にトランプタワーの女性用トイレを使わせたトランプは差別主義者じゃない

町山:
 たくさんの人がいますね~。会場では、くじ引きなんかも行われている模様ですね。次は、誰に聞こうかな……あの人はどうだろう? すみません、お話を伺ってもよろしいですか?

女性:
 いいわよ。

町山:
 お名前を聞いてもいいですか??

女性:
 アニーっていうの。

町山:
 OK、アニー。あなたはなぜトランプを支持するのですか?

アニー:
 彼は正直者で、本当のことしか言わないからよ。

町山:
 世間はトランプを「アンチゲイだ!」と言ってますが、実際どう思いますか?

アニー:
 元オリンピック金メダリストでもあるキム・カーダシアンの義父(ブルース・ジェンナー)が、トランスジェンダーを告白したことは有名な話。彼は60歳を超えて性転換したんだけど、彼が性転換を終えて女になった後、トランプタワーへ行ったとき女性用のトイレを使わせてくれたってエピソードがあるのよ。だから、トランプはアンチゲイではないと思うの。

町山:
 なるほど。実は今アメリカでは性転換をして女性になった人に対して、女性用トイレを使わせていいか? ということが法律的に揉めているんですよ。ダメだという立場をとっている州法もあるので、トランプのこういった行為はアンチゲイじゃないだろうとアニーさんは考えているみたいですね。ちなみに、アニーさん、あなたも性転換をされた……んですよね?

アニー:
 そうよ(笑)。

町山:
 アニーさん、一つ気になっているのですが……お聞きしてもいいですか? この左腕にあるタトゥーって、海兵隊のそれですよね?

アニー:
 ふふふ。そうよ(笑)。

町山:
 おお! ちなみに海軍では有名だったのですか!?

アニー:
 まさか! 

町山:
 いやいや、アメージングです(笑)! アニーさん、お話を聞かせてくださりありがとうございました! おそらく、アニーさんは湾岸戦争のころに海軍に属していたんでしょうね。いろいろな人がいますね~。

会場内に飾られている「ゲイフラッグ」

町山:
 もともと共和党を支持するゲイの人たちっていたんですよ。ただ、ブッシュ大統領が同性婚に対して反対していた背景があるので、それと闘っていた過去があります。その後、同性婚をオバマ大統領が認めたことで、戦況は変わりつつあります。とは言え、トランプがはっきりとゲイの人たちに対してどういう態度を取っていくのか示していないので、こういう応援パーティーを開くことで逆にトランプをけん制する狙いなんかもあるのかもしれないですね。トランプではなく、他の閣僚の中ではアンチゲイをうたっている人もいるので、どういう風に動いていくか見ものですね。

トランプはアフリカ系の黒人とも浮名を流していた!

町山:
 すみません、日本のインターネットTVなんですが、お話を聞かせていただいてもいいでしょうか!?

男性(赤ネクタイ):
 かまわないよ。今日は友人と一緒に来たんだ。

男性(蝶ネクタイ):
 日本のTVなのかい? ハロー、ジャパン! 僕達はトランプを支持しているけど、黒人はもちろんのこと、アジア人の中にもトランプを支持している人は多いんだよ。さまざまな人種がトランプを応援しているんだ。

町山:
 なぜあなたはトランプを支持するのですか?

男性(蝶ネクタイ):
 トランプの“アメリカファースト”というのは、まず自分の母国から始めようってことなんだ。だから、トランプは他の国を無視したり、ケアしないって言ってるわけじゃないってことを知ってほしい。まず自分の国を見直さないとダメだよねってことなんだよ。

町山:
 トランプがレイシスト呼ばわりされていることについてはどう思いますか?

男性(赤ネクタイ):
 トランプは、かつてKara Youngっていうアフリカ系の黒人のガールフレンドがいたんだよ。だから、差別主義者ではない。彼は彼女とデートもしていたし報道もされている。彼をレイシストだっていう人は、そのことを忘れたのかい?

男性(蝶ネクタイ):
 そうだよ。僕はちゃんと写真を見たよ(笑)?

町山:
 Really!? それは知らなかった! あとで調べなくちゃ(笑)! 

男性(赤ネクタイ):
 それにトランプは性転換して女性になったケイトリン・ジェンナー(元金メダリスト/カニエ・ウェストの妻、キム・カーダシアンの義父)をトランプタワーに招き入れて好きに使わせていたりもする。人種差別をする人間だったら、そんなことはさせないはずだよ。

町山:
 なるほど~。

男性(赤ネクタイ):
 職業的な政治家ってずっとオフィスの中で仕事をしていて、普通の人々がどんな生活をしてるかなんて全然分かっていないと思うんだ。僕のお母さんはケンタッキーのタイヤ工場で働いていたんだけど、そこがメキシコに移転になっちゃってお母さんの仕事がなくなってしまったんだ。でも、誰もそれをケアしてくれなかった。ときどき政治家が工場移転について文句を言うけど、結局何もしてくれない。でも、トランプはそれを何とかするって言っているんだ。

男性(蝶ネクタイ):
 その通り。

法を犯していないのに家族がバラバラになる現状

男性(赤ネクタイ):
 ケンタッキーの工場が閉鎖されてしまったから、僕は中学生の頃、仕事を求めたお母さんと一緒にヴァージニアへ移ったんだ。本当に労働者は大変なんだよ。他の政治家はそのことを知らないのか、無視しているのか分からないけど、トランプは初めてその問題を気にしてくれたんだ。

町山:
 ふむふむ。トランプ支持者の皆さんからとにかく耳にする言葉が「Job」なんですよね。本当に仕事や労働に対する意見が多い。彼らの話もまさにその通りで、いかにトランプを支持している人が、これまでの労働や仕事に対して不満や不安を抱いていたってことが分かりますね。

男性(赤ネクタイ):
 不法移民のメキシコ人なんかは、確かに国外退去で家族がバラバラになったりしている。でも、彼らは罪を犯した人たちだよね? でもアメリカの中には、彼らのように罪を犯してないのに家族がめちゃくちゃになっている人たちがたくさんいるんだよ。アメリカファーストっていうのは、そういう意味も含んでいるってことを知ってほしいな。

町山:
 お二人は就任式には行ったんですか?

男性(蝶ネクタイ):
 もちろん行ったさ! ファンタスティックだったよ! トランプが世界を救うことも期待してるよ。

町山:
 あの……このパーティはトランプを支持するゲイのパーティだと聞きましたがお二人も……?

男性(赤ネクタイ):
 イエス。隣の彼は友達で、僕には旦那がいるんだけど、結婚が正式に許されない時代にパートナーになった。その頃は、遺書を書かなければならなかったんだ。法律上、同性婚が認められていないから、パートナーが亡くなったときに財産などをどうするのか? ってことを、あらかじめ決めなくちゃならない。それで遺書を書くしきたりになっていたんだ。

町山:
 同性婚が認められる前は、同性愛者は結婚してないから遺産が受け取れなかったわけですね。それにしても黒人でゲイのトランプ支持者って、相当レアですよね!?

男性(蝶ネクタイ):
 ははっははっは! しかも2人も(笑)! 日本のみんな、トランプは差別主義者とか言われているけど、ここに黒人のゲイの支持者がいるんだ! check it out!

男性(赤ネクタイ):
 お金をもらって来ているサクラじゃないよ、ホントの支持者なんだ(笑)。

町山:
 ははっ! ありがとうございました! この後は、このパーティの主催者であるロバートさんにお話を聞こうと思うのですが、ずっと取材を受けたりしていて忙しそうだったからなぁ。そもそろ大丈夫かな!?

ロバート:
 OK、もう大丈夫だよ。

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