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医者が妻を銃殺…事故物件サイト管理人・大島てる氏が語る高級住宅街の事故物件がヤバい

 2018年4月に千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2018」。

 「怪談&ホラーゲーム実況ステージ」では、「大島てるの事故物件コレクション鑑賞」と題して、事故物件公示サイト「大島てる」代表の大島てるさん、事故物件に住み幽霊を撮影するという活動をしている「事故物件住みます芸人」の松原タニシさんが登壇。

 大島てるさんが考える事故物件とは「単に事件・事故があった物件ということではなくて、人が死んでいるもの」と語り、事故物件や珍しい凶器を使った事件に関するトークを展開しました。

自身の事故物件公示サイト「大島てる」を紹介する、大島てるさん。

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事故物件の定義 「単に事件・事故があった物件ではなく、人が死んでいるもの」

左から松原タニシさん、大島てるさん。

松原:
 事故物件というのはどういった定義があるのでしょうか?

大島:
 単に事件・事故があった物件ということではなくて、人が死んでいるものです。具体的に言うと殺人事件・自殺・火事で人が亡くなった、そして孤独死も含まれるというのが私の考えです。

松原:
 孤独死も事故物件?

大島:
 そういった人が亡くなる出来事があった不動産なので、マンション・アパート・一戸建て、それから商業施設とか全部含まれます。ただ、あくまでも一般の不動産の取引の対象となるようなものだけですので、例えば空港の滑走路で人が死んだとかそういうのは対象外です。

松原:
 空港の滑走路で亡くなる方もあったりするんですか?

大島:
 ちょっとあんまり……。この幕張メッセだと微妙ですけど、でも普通に売り買いされることがあるのでホテルもそうですけど、そういったものは掲載対象ということになります。

不動産用語「心理的瑕疵(かし)物件」とは

松原:
 先ほど殺人・自殺・孤独死・病死とかありましたけど、例えば「家のおじいちゃんが亡くなりました」と、それで「家族が看取りました」と、でも「そのあと家族が住んでいます」というのは結構どの家庭にもあることじゃないですか? これは事故物件には?

大島:
 それはならないですね。もともとは殺されたわけでもない、自殺したわけでもないということだけではなく、看取られて亡くなったということが大事で、いくら病気で亡くなられても一人暮らしで誰からも気づかれずに1週間、1ヶ月、1年ほったらかしにされていて、気がついたときにはもう腐っていた、あるいは白骨化していた、それはもう事故物件ですので。

松原:
 不動産用語で心理的瑕疵【※】物件という言葉があるじゃないですか? 事故物件とほぼ同意義の言葉なんですけど、「精神的に嫌だ」と「ここに住むには欠陥がある」と言いますか「障害がある」「問題がある」という意味で心理的瑕疵というのがあると思うんです。

※瑕疵
かし。きず、欠点のこと。転じて法律や当事者の予期するような状態や性質が欠けていること。

 人が亡くなって看取られずに孤独死で見つかったことがあるとか、殺人事件も自殺もそうですけど「その家に住みたくないな」という物件はだいたい心理的瑕疵と言う名称が付くわけじゃないですか。「大島てる」に載っている火の玉のマークの物件もそういった意味合いの人が亡くなった場所というのがマッピングされているということですね?

大島:
 そうですね。心理的瑕疵というのは精神的瑕疵とも呼ばれますけど、「心理的に傷がある」そういった物件なので事故物件よりは広い概念ですね。例えば、「窓を開けたらお墓が見える」とか「暴力団の事務所が同じマンションの別の部屋にある」とかそういったものも含まれるので、必ずしも人が亡くなったということを意味するわけではないです。

 それを意味するのは事故物件なので、事故物件の方が狭いグループということになりますね。

松原:
 その中でも確実に人が死んでいて、なおかつ住居や商業施設などがマッピングされているということで。

大島:
 そうですね。ですから、クリックすると説明の中に心理的瑕疵と書かれているものがいくつかあるんですけども、それは何があったか私の方でも把握しきれてないという意味で、調べていて蓋を開けてみたら心理的瑕疵の中身が自殺だったということが分かる場合もあります。そうしたら自殺と書き換えます。

 でもそれに対して心理的瑕疵の中身が先ほど申し上げたように単純に「同じフロアにまずい宗教団体がアジトを構えている」とかそういうことが中身だったと明らかになれば、このサイトからは削除するということになります。

松原:
 なるほど。一応「大島てる」のルールとして、人が看取られずに亡くなった場所ということですね。このサイトはどのようにして事故物件をマッピングしていくというか、これはてるさんご自身で調べて行っているわけですか?

大島:
 これは投稿サイトですので、そういう意味ではニコニコ生放送に似ている部分があるんですけど、みなさんで作るサイトです。

事故物件の情報を新たに作成することができる。
(画像は事故物件公示サイト「大島てる」より。)

松原:
 だから「ここは事故物件だよ」と知っている方がいたらここに書き込んで事故物件マークを作り上げることが可能だということですよね?

大島:
 まさに掲示板ではなく、地図に書き込むということです。ですから、書き込む形の投稿サイトです。私も投稿者の一人ということで、もちろん私が一人でやっているわけではないということです

松原:
 みなさんに書き込んでもらって成り立っているサイトということですね。

大島:
 殺人事件の場合において、凶器がすごく珍しいのは印象に残りますので非常に覚えていまして、例えば漬物石で殴ったとかマグカップで殴って死んじゃったとか。あとは、お年寄りですけど杖とか孫の手とか。

松原:
 孫の手で!?

大島:
 たぶん孫の手の肩を叩く丸い方じゃないかなと思うんですけど……。

松原:
 なるほど。この「大島てる」サイトのおかげで事故物件に住まずにすんだという方もおられたでしょうね。

大島:
 そうですね。この超会議に出させていただくにあたっての意気込みなんかを語っている動画が先日公開されたんですけど、そこでもお話しているのでよかったらご覧になっていただければ……。

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