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「人身売買の元手」「武器購入資金」仮想通貨によるマネーロンダリングに政治コメンテーターが警鐘

ICOにまつわる急務なマネーロンダリングの課題

長尾:
 そんなICOなのですが、私の生まれ故郷のスイスにFINMA(スイス金融市場監査局)という規制当局がありまして、韓国ほど全面禁止じゃないんですけれども、ある程度の規制や課税のガイドラインを出してるんですね。

 細かいところまで入りませんけれども、この一番ポイントが右下の部分で、「Focus on anti-money laundering and securities regulation(マネーロンダリング防止及び証券規制に焦点を当てる)」ですね。まさしく資金洗浄【※】

※資金洗浄
マネーロンダリングとも呼ばれる。違法に得た資金を、偽名口座や匿名口座などを活用して様々な金融機関の口座から口座へ移したり、また様々な金融商品の取引を通じて、その出所を分からなくしたりすること。

FINMAの公式サイトからの引用。FINMAの分析によれば、マネーロンダリングと証券規制はICOと最も関連性が高いという旨が記載されている。

山本:
 資金洗浄に対して気をつけようと。これが一番の問題ですからね。つまりマネーロンダリングですよ。

長尾:
 コインチェックが500億円くらい不正流出した事件でも、ダークウェブ【※】とかを使って、資金洗浄できてしまっている事実があるので、当然ながらICOを使って集めたお金で危険なことをやって、資金洗浄をやってということも、それを許しておくと、それが武器を買うお金になったり、人身売買の元手となったりするということですね。

※ダークウェブ
通常のブラウザからはアクセスできないサイト群。匿名での通信が可能なサイトで構成され、追跡が著しく困難になっている。

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