“2ツイートで200万円” 元インフルエンサーが語るステマの実態がヤバイ「正直めちゃめちゃちょろい商売です(笑)」
某シェアハウス番組に出ていた方が「お洗濯楽しい!」って洗剤を載せていたり……
スズキ:
ステマの見分け方って何ですか。
妹尾:
すごく難しいのですが、ハッシュタグの中に英語を何個も並べて、その中に小さく「PR」って付けているのを見つけるとか。
戸島:
Instagramって、カッコイイ英語とかでハッシュタグを付けると「オシャレ!」みたいになりませんか?
妹尾:
それ、痛いです(笑)。
戸島:
オシャレに見えるから、みんなそういう意味で付けているのかと思ってました。
妹尾:
あれはごまかしのためです。
スズキ:
タレントでもやっている人は多いんだよね。
妹尾:
特に某シェアハウス番組に出ていた方々とかがすごく多いです。「お洗濯楽しい!」とかって洗剤を載せていたり(笑)。
スズキ:
タレントの「バースデーパーティに行きました」とか「お店の新規オープンしました」って、あれもお金を貰っている人、多いんでしょう?
妹尾:
貰ってます。
戸島:
オーナーとかと友達だと思っていたんですけれど。お金を貰うとかじゃなくて、ただで食べれる、PRは込みで……。
妹尾:
ただで飲み食いできるぐらいでインフルエンサーは動かないですよ、もう(笑)。
一同:
(笑)
スズキ:
戸島さんはやったことないの?
戸島:
結構フォロワーがいるんだけど、そういう仕事が来ないな……(笑)。でも、今みたいにインフルエンサーって言葉がなかった昔に、実際に商品を使ってやったことある。使ったら、その商品も貰える。でも桁が全然違います。
すごい時代になりましたね。ちょこちょこで入ってくる話で、当たり前の職業じゃないけれど、一つの生業として成り立っているような……。
妹尾:
そうだと思います。
スズキ:
たとえば行きつけではないんだけど、「お店に行ったことあります」みたいな。
妹尾:
さすがにそれは聞いたことないです。でもレセプションに行っただけで常々通っているふうに書く人はいます。
スズキ:
それはだめじゃないの?
妹尾:
モラル的には。最近は化粧水だけではなくて、時計とかも多いです。
フォロワーは購入できる!?
戸島:
「見た目が綺麗な人じゃないとできないの?」とコメントが来ています。
妹尾:
見ての通り、全然ブスでもできます(笑)。
戸島:
いえいえ(笑)。
妹尾:
フォトショップが上手ければできます。
戸島:
でもたまに顔を全く載せないで、そういう投稿だけでリツイートがすごい人とかいますよね。
妹尾:
あれは買っているんだと思いますよ。1万人フォロワーがいれば仕事が来るので、1万人買っちゃえば、そこからどんどん嘘が本当みたいになっていくんです。
戸島:
本当に買えるところはあるんですか。
妹尾:
あります。海外のサイトとか出てきます。
スズキ:
あれって本当に買えるの?
妹尾:
買えます。
弟子ハル一号:
実験で買いましたよ。買ったら、本当に増えました。本当にすぐ増えるんです。
戸島:
いくらくらい?
弟子ハル一号:
1フォロワー1円くらいですね。1000円で1000人買いました。でもそこから2カ月、3カ月するとどんどん消えていくんですよ。そのまま置いておくと、3カ月後には600とか500になっているパターンが多くて……。だいたい外国人が多いです。
妹尾:
日本人のアカウントを買うと高いんですって。
戸島:
コメントがいろいろ来ているのですが、「貰ったお金は税金で取られるの?」って書いてあります。
妹尾:
取られます。
スズキ:
でも手渡しだからどうなの?
戸島:
えっ、手渡しなの?
妹尾:
こういうのは基本的に手渡しです。バストアップサプリのときも手渡しでした。
スズキ:
会社的にどうなのかな。
妹尾:
でもそのバストアップサプリの会社は潰れましたよ。潰して立ち上げて、潰して立ち上げて……。
スズキ:
胡散臭い(笑)。昔、美顔器とか売っていた会社と同じじゃない? 40万円で売って、4人以上に渡したら元が取れますみたいな(笑)。
元インフルエンサーがSNSの投稿情報に警鐘「鵜呑みにしないで」
戸島:
ちなみに妹尾さんがインフルエンサーを辞めた理由は?
妹尾:
結局、自分のことを好いてくれている人たちを騙す行為じゃないですか。そういうのに心が痛んだっていうのと、「お前ステマだろ」「死ね」っていうメッセージがたくさん来て心が病みました。報酬の200万円以上に心が傷つきました。
スズキ:
俺は結構そういうのは来ているけれど、まだ大丈夫(笑)。 あとInstagramのストーリー機能【※】でやるステマが多いとか。
※ストーリー機能
通常のフィードとは別枠を使用して、短い動画や写真を気軽にシェアできる機能。24時間で自動消滅するのが特徴。
戸島:
でもストーリーって消えちゃうじゃないですか。
妹尾:
ストーリーを残せるシステムもあるんですよね。あとストーリーって、間違えてリンクを踏んじゃうことも多いんですよね。
戸島:
踏ませることが大事なんですか。
妹尾:
そうですね。リンクに飛んでもらえるようになるので、それで商品を見てもらえるので。
スズキ:
モデルさんとかはそれで稼いでいる?
妹尾:
基本的に。「最近見なくなったのに、なんでこの人はこんなに裕福な生活をしているんだろう?」っていう人がいるじゃないですか。
スズキ:
超いる(笑)。
妹尾:
パトロンがいるのかなと思われがちなんですけれど、やつらは違うんですよ。
スズキ:
小森純さんの件【※】も、結構問題になったじゃないですか。これは僕はちゃんと取材したほうがいい気がするんです。
YouTuberについても弟子ハルくんは取材していたんだよね。
※小森純さんの件
“ペニオク騒動”ことペニーオークションの詐欺事件。タレントの小森純さんをはじめとした複数の芸能人が謝礼を受け取ったうえで、本来落札していない商品を落札したかのように装い、オークションサイトの宣伝をブログで行った。実際は商品が落札できず、手数料をだまし取る仕組みとなっていた詐欺サイトであることが発覚、大問題となった。
弟子ハル一号:
そうです。YouTuberの事務所関係者に取材をして来たんですけれども、某大物トップYouTuberはタイアップ広告の動画を1本投稿するだけで、動くお金が1200万円。
戸島:
え!
妹尾:
だから言ったじゃないですか、私なんか下の下の下です(笑)。
スズキ:
本当にその数字は見たの?
弟子ハル一号:
見せてもらいましたよ。
戸島:
会社、企業側も、その広告はそれだけお金を出す意味があるということ?
弟子ハル一号:
ちゃんとした数字はわからないのですが、本当に今、テレビのCMだったりとか、雑誌の中の広告に比べて費用対効果っていうものがすごい大きいらしくて。
戸島:
ネットだとそのままリンクが貼ってあれば飛べますもんね。なるほど。皆さんも騙されないようにじゃないですけれど、ちゃんと見極めてください。
スズキ:
YouTuber界隈もちょっと胡散臭いからいろいろ取材したいな。だって事務所も何だかわからないから、悪さばっかりしてるでしょ、あの人たち。 では最後、締めの言葉を。
弟子ハル一号:
ここまでお金が大きく動いているTwitter、Instagram、YouTubeを使用しているユーザーは、お金を貰って投稿しているということを頭の片隅に入れていただいて、その上でSNSを使ってください。
スズキ:
やるほうもそうだけれど、見るほうも……。
妹尾:
鵜呑みにしないでね、ということですね。