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ゲーム実況者・加藤純一がアイドル実況者ブームについて言及「アイドル実況者の人たち嫌いじゃない。キヨとかアブとか戻ってきてほしい」

 2月10日、11日に幕張メッセにて開催されたゲームファンとゲーム大会の祭典「闘会議2018」。

 イベント会場のゲーム実況者エリアでは、MCの百花繚乱さんの進行で、ゲーム実況者の加藤純一さんセピアさんテラゾーさんスナザメさん宮助さんが「バーチャルYouTuberは今後も続いていくのか」「炎上したときの対処法」「負けたくない配信者」というテーマで討論を行いました。

 番組中ではセピアさんが、実況を始めばかりの頃は加藤さんを意識してゲーム実況を行っていたというエピソードが明かされました。

左から百花繚乱さん、加藤純一さん、宮助さん、テラゾーさん、スナザメさん、セピアさん。

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「ニコニコ動画のゲーム実況はどうしたら盛り上がるか」を徹底討論! 【話者:加藤純一・セピア・テラゾー・スナザメ・宮助・百花繚乱】


バーチャルYouTuberは今後も続いていくのか

百花繚乱:
 お題はこちら。「バーチャルYouTuberは今後も続いていくのか」。

加藤:
 いきなりYouTubeの話するんですね(笑)。

百花繚乱:
 YouTubeを意識しすぎた結果こうなっちゃった(笑)。

テラゾー:
 でもバーチャルYouTuberはニコニコ動画にもいますから。別にYouTubeだけの話ではない。

加藤:
 バーチャルYouTuberって、機械に声を出させているかわいい人形さんでしょう。俺あまり知らないんだよね(笑)。そもそも流行ってるんですか。

スナザメ:
 MMD【※】みたいな女の子が動いていて、後ろで声優さんなのか素人の女性なのかがしゃべっているっていう……。

※MMD
MikuMikuDance(みくみくだんす)。「樋口M」こと樋口優氏が個人で開発し、自身のウェブサイト「VPVP(Vocaloid Promotion Video Project)」で無償公開しているフリーの3DCGムービー製作ツール。

加藤:
 人なんだ。なるほど、理解しました。

百花繚乱:
 すごい美少女のキャラクターが動いていて、声もリアルタイム合成でくっつけていると思ったら、急に機械のミスでおっさんが映る、みたいなこともある。

スナザメ:
 今回は「ゲーム実況に代わって、もしかしたらバーチャルYouTuberがくるのか?」みたいな感じになっているらしいので、それに関してセピアさんが意見があるとか言ってませんでしたっけ。

セピア:
 実況者に取って代わるのかと考えたときに、自分の中では「ゆっくり実況」【※】が頭に浮かんで、それに我々が取って代わられたかというと、全然そうじゃない。

※ゆっくり実況
ゆっくり実況(ゆっくりじっきょう)とは、「棒読みちゃん」「SofTalk」などの、AquesTalkを利用した音声合成ソフトを使うゲーム実況のこと。

 どっちもいいものがあるし、未だにどっちも作り続けている人がいるというのを考えた時に、「ゆっくり実況」よりバーチャルYouTuberのほうが、我々寄りな人間味があるとは思うんですけれど、どっちが主流になるとかっていうことではなくて……。

加藤:
 確かにそうですよね。

百花繚乱:
 宮助さんは女性目線から見て、バーチャルYouTuberはどうですか。

宮助:
 私も顔を出さないでこれをやればよかったなと思います。顔を出してアンチが増えたんですよ。「かわいいと思ってたのに!」って。

加藤:
 でもかわいいじゃん。

宮助:
 ありがとう(笑)。

スナザメ:
 バーチャルYouTuberの名前とか知っているんですか。

宮助:
 顔が出ちゃった「のらきゃっとさん」は知ってる。

スナザメ:
 炎上したやつじゃん(笑)。のらきゃっとっていう、すごいかわいい女性の声でしゃべっていたバーチャルYouTuberがいたんですけれど、一瞬カメラが切り替わっちゃって、それを操っているおっさんが映っちゃって(笑)。

加藤:
 スナザメさん、インターネットで起きた出来事全部知ってるんだね(笑)。

セピア:
 だいたいなんでも知ってるよね(笑)。

スナザメ:
 ニコニコ動画とYouTubeはいつも見ているので。

百花繚乱:
 そうやって見ていれば、だいたいブームが続く傾向とかも知っていると思うんですけれど、バーチャルYouTuberが続くかどうかっていうのはどうでしょうか。

スナザメ:
 5年前くらいにゲーム実況のブームが起こって、それからしばらくするとアイドル実況者【※】ブームが起きたんですよね。

※アイドル実況者
ゲーム実況者のカテゴリーを表す名称のひとつ。テレビや劇場イベント等で活躍するアイドルと同じ又はそれに近しいとされるゲーム実況者を表す際に度々用いられる。ゲームを開発する各企業は、アイドル実況者に自社のゲームをプレイしてもらうことによって、大きな宣伝効果を期待できるとしている。

加藤:
 ありましたね。

スナザメ:
 「アイドル実況者が嫌だな、プレイ動画が見たいんだ」という人たちが離れていって、アイドル実況者がYouTubeに行きました。今は、昔ゲーム実況を見ていた人たちがバーチャルYouTuberに移動したのかなと。

 ゲーム実況のランキングで「アイドル実況者ばかりでつまんねーよ」って言っていた人たちが、バーチャルYouTuberが出てきて、またゲーム実況が楽しくなってきたなと感じているのかなと思います。

セピア:
 目新しいもの好きというか、ミーハーと言ったら言葉が雑で語弊を生むかもしれませんが、そういう層はやっぱりいます。そういう人は我々の活動をどこまで見てくれているのかなというのは、常に気になっています。見方を強制するというのではないんだけど、出しているからには自分のものは伝わってほしいし。

 だから今スナザメさんが言った「バーチャルYouTuberっていう面白そうなのが出てきた」っていうのは、本当に面白そうって言っているのか、今まで知らないものが出てきているので面白いのかもしれないっていうくらいが、「面白い!」にすぐに変換される人たちも大多数含まれていると思っています。

スナザメ:
 一度興味を持って見てみたらどうですかね。

加藤:
 別に僕、そういうアイドル実況者の人たち、嫌いじゃないですけどね。どちらかと言うと僕は底辺みたいな感じを売りにやらせてもらっているので、太陽がないと月が輝かないみたいな感じで、キヨさんとかアブさんとか戻ってきてほしいですけどね。じゃあ、ちょっと今度見てみます。

ゲーム実況者たちに聞く「炎上したときの対処法」

百花繚乱:
 続いてのお題はこちらです。「炎上したときの対処法」。

加藤:
 炎上したことはありますか? 宮助さんはよくしているイメージがあります。

宮助:
 自分で炎上だと思っていないから。自分で炎上と思わなければ大丈夫。「ありがとう~」って言ってる。

加藤:
 どういう炎上したことあるの?

宮助:
 「誰か食っただろ?」とか。

一同:
 (笑)

宮助:
 女性実況者と男性実況者がいて、噂が立ったら「男が食べた」という表現をするのに、私のときだけ「宮助が食った」って言われるんです。体格的なものもあると思うんですけれど。

加藤:
 しっかり系女子だもんね。

百花繚乱:
 そういうときは対処としてはどうしているの? 気にしない?

宮助:
 コメントしてくれるだけありがたいと思う。炎上だと思わない。

テラゾー:
 割と俺も近いと思う。炎上したことはほぼないんですけれど、炎上系実況者といわれるジャンルの人は面白い人ばかりだから、俺はよく見るし、そうなってもいいとは思うけれど、実況の中のスタイルはあまり崩さないみたいな感じです。

スナザメ:
 セピアさんも炎上したことないですよね。

セピア:
 自分ももしかすると認識していないというのもあるのかもしれないけれど、やっぱり人と人との繋がりだからね。

一同:
 (笑)

セピア:
 でもやっぱり嘘をつくというのはダメですよね。

スナザメ:
 うんこちゃんの炎上の消し方ってすごく好きなんです。炎上しているうんこちゃんを責める人以上に激昂するっていう。

加藤:
 しますね。

スナザメ:
 こっちが引くくらい怒るっていうのが面白くて。

加藤:
 僕の場合は人に迷惑をかける炎上ってできるだけしたくないんですよ。セルフ発信の炎上は全然ありだなという考えなので、自分に都合の悪いコメントは1000%無視します。それが一番ですよ。

テラゾー:
 そこのバランス感覚ですよね。

加藤:
 いずれ鎮火しますからね。

スナザメ:
 それもチャンスだとポジティブに捉えるみたいな?

加藤:
 アンチの人が好意的に変わってくれるんじゃないかっていうのがあるじゃないですか。

百花繚乱:
 自分に都合の悪いコメントはスルーするけれど、的確だったら改善していこうという努力はしていく?

加藤:
 僕は自分自身を変えていく気は一切ないので、改善する気はないです。Win-Winじゃないですか。僕は変えたくない、その人は僕を責め続けられるから、そのまま平行線で死ぬまでいきたいですね。

百花繚乱:
 僕、その方向性で最近大炎上した動画サイトを知っているんですけれど……。

加藤:
 ニコニコ動画のことでしょう?

百花繚乱:
 そうですね(笑)。

加藤:
 俺、あれは謝ったのがよくないと思う。突っぱねて炎上し続けてやったほうがよかったと思いますよ。変に改善したら、これからずっと下手下手に「ユーザー様」みたいにいくのは疲れるじゃないですか。

セピア:
 一回それを受け入れちゃうと、どこまでもそれをやるしかない。

加藤:
 そう。だから僕の考えとしては、自分自身であり続けることが大事で、炎上しても改善はしないですね。警察とかに捕まるようなことがあれば謝りますけれど。

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