ポプピピだけじゃない! 『恋は雨上がりのように』『コレクション』『エヴァーガーデン』etc…注目冬アニメランキングをアニメ大好き芸人が発表
1位 『恋は雨上がりのように』
岩井:
今回の1位は『恋は雨上がりのように』。最近のノイタミナ系の恋愛ものは全部面白いと思います。原作はわからないですけれど、ちょうどいい昭和感の絵ですよね。あとはやっぱり声優陣。
──ノイタミナというところでハードルが高いと思うのですが。ノイタミナで純愛というかラブストーリーって久々じゃないですか。そうでもないですか。こんな爽やかなラブストーリーは久々?
岩井:
ね!
──『甲鉄城のカバネリ』をやっていた、同じ枠だと思えない(笑)。
岩井:
本当に思えないよね。話的には、何でもないというか。何でもないと言えちゃうんだけど、部活を頑張っていた女の子が怪我でできなくなっちゃって、落ち込んでいたところ、雨が降ってたんだけど、雨宿りがてらにファミレスに行ったら、そこの店長が雨が上がるのを待っているだけじゃつまらないでしょうってコーヒーを出してくれて、それでキュンとして好きになっちゃうところから、そのファミレスで働かせてもらうようになって、店長に恋する女の子っていう、何も珍しいところはないんだけど。
──コメントで一言。「ケッ」って(笑)。ゆがんでるな(笑)。
岩井:
(笑)。
何も珍しいところはなくて、普通にありそうな設定じゃないですか。そこにきて昭和っぽいキャラクターデザインがハマっているんじゃないかな。古き良き、こういうのが見たかったわって心の中でみんな思うんだろうね。
──主人公役の渡部紗弓さんは2009年にオーディションに合格されているのですが、バラエティのナレーションなどもされていたんですね。
岩井:
初々しい感じが声を張り上げたときに女性声優さんってわかりますよね。完璧な演技じゃない感じが橘あきらちゃんっぽいですよね。
──こんなことを言ったらあれですけれど……アニメ声優っぽくないということですか(笑)。
岩井:
主人公のあきらちゃんって、声を張り上げることはそこまでない女の子だと思う。その慣れていない感じが、ちょうどいいんです。
──西田ユイ役の福原遥さんのラジオの担当をしているのですが、実は『恋は雨上がりのように』のコーナーをやらせていただいていて、いろいろなゲストの方に来ていただいて話を聞くのですが、まぁナチュラルです。いろいろな話をしますけれど、現場がナチュラルなんでしょうね。すごく自然体でアニメを録っている感じがしますね。
岩井:
福原さんはおいくつなんですか。
──もうすぐ20歳とかじゃないんですか。
岩井:
だよね。だからそんなにやってないよね。
──アニメ声優は『キラキラ☆プリキュアアラモード』のキュアカスタード役。
岩井:
でも若いと思えなかったんだよね。キャラデザインかな(笑)。最初聞いたときにベテランの女の人かと思った。弾んでいる声が結構ゆがんでいるのがめちゃくちゃいいんだけど、それって最近の女の声優さんはあまりやらないなっていう感じだったので。
──そうですね。
岩井:
それが絶妙に昔の声優さんっぽかったんだよな。あの声いいですよね。平田さんがまたいいんだよね。
──残念なお知らせかもしれないのですが、今年の5月に実写映画化……。
岩井:
あぁ~。大泉洋さんね。生生しくなるんじゃないの。
──でもこれってすごく実写化しやすいじゃないですか。
岩井:
平田さんだから成立している気がしない? 下心のなさという声を出せている気がする。かわいらしいじゃないですか、平田さんの演じているキャラクター。かわいらしくなるじゃないですか。ずっとオッサンの感じでやってたんだけど、本当に好きってわかったら急にかわいくなって。あの下心のない感じがいいんだけど、大泉洋さんは結構下心が(笑)。
──(笑)。
岩井:
女子高校生とかだと生生しくならないかなって(笑)。
──すごくアニメアニメしていない作品だから実写化しやすいと思われるけれど、実際に実写化するとちょっと人間臭さが出る可能性はあるよね。
岩井:
店のバイトの女子高校生に手を出すの? ってなっちゃうかもね。
──確かにね。設定だけ聞くとヤバイもん。完全に捕まっちゃうコースでしょう。
岩井:
平田さんで昭和感のあるキャラクターデザインが純愛っぽくしてるんだよ。それが絶妙なんだよ。だってみなさん見ました? オープニングで店長とあきらちゃんが手をつないで傘で飛んでましたから(笑)。そんなんきょうび見ないよ(笑)。
──懐かしい(笑)。
岩井:
めちゃくちゃよかったよ。あのパステルカラーみたいな色の使い方、めっちゃいいんだよ。昔っぽくて。『魔法のプリンセス ミンキーモモ』みたいな色のつけ方だよね。
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