とある将棋棋士が夕食に桃を8個注文。休憩後に盤の前でおもむろに食べ始めたという伝説的な話
対局のたびに注目が集まる棋士の食事。インターネットで対局が中継される場合、誰が何を注文したか“画像付き”で紹介されることも多く、将棋中継には欠かせない要素となりつつあります。
ニコニコ生放送にて中継された『第30期竜王戦 七番勝負』。対局者の2人におやつが運ばれてきた場面では、解説として出演した佐藤秀司七段が過去に目撃した“とある棋士”のおやつにまつわるエピソードを語りました。
盤の前で桃を食べている先生が……
佐藤:
おやつというか、連盟での対局の時に夕食休憩が終わって、なぜか盤の前で桃を食べている先生がいらっしゃってですね。
佐藤:
夕食の注文の時にちょうど桃を注文されていたんですね。桃を8個注文して1つ1つ皮を手で剥いて、汁がボタボタとたれているんですけども、それをかぶりついて食べられていました。それ見て、なんか落ち着かなくなるんですよね(笑)。
宮宗:
すごい(笑)。でも、水分出ちゃいますよね。
佐藤:
一応、お盆の上で。結局その時はその先生、桃を結局5個しか食べれなかったと思うんですよ。
宮宗:
でも5個も食べたんですね。
佐藤:
結局3個余ったんですね。翌月もまた同じ対局室だったんですよ。こういう言い方しちゃ失礼ですけど、学習されたのか今度は桃を4個注文して、それは完食されたかなと思うんです。でもできれば違う対局室で指したかったなと思いましたね(笑)。
佐藤:
桃って普通1個食べれば満足しませんか?
宮宗:
うん、そうですね(笑)。
佐藤:
5個食べる人……大食い大会とかならともかく(笑)。
宮宗:
よっぽど、お好きだったり。なかなか気合いを入れないと4つとか食べれないですね。
佐藤:
気合いを入れてもちょっと食べれないでしょう、夕食を食べ終わった後ですよ(笑)。
宮宗:
そうですね(笑)。
佐藤:
糖分……。果物ですかね、“果糖”を補給しようということでしたかね。
宮宗:
なるほど、そんなお話もあるんですね。やっぱり面白いエピソードが多いですね(笑)。
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