選挙のたびに投票率の低さが話題になるけど、すべての人が政治に興味を持つことが本当に良いことなのか?
「ネット選挙解禁」から4年半
ネットは政治を変えるのか?
10月22日に投開票が行われた第48回衆議院議員総選挙。総務省のまとめによると最終投票率は53.68%で、戦後最低だった前回の選挙に次ぐ、2番目に低い投票率を記録。政治に関心を持たず、選挙へ行かないことによる投票率の低さが、毎回、メディアで話題となります。
政治系生主・野田草履さんは、「ネットで投票ができるようにならないのであれば、アメリカのように家を訪問して投票を依頼する“戸別訪問”を許可することで、関係ないと考えている人たちが政治(選挙)に興味を持つようになるのでは?」と提起します。
一方、政治系生主・東京kittyさんは「国乱れて忠臣見わる(くにみだれてちゅうしんあらわる)」「鼓腹撃壌(こくふげきじょう)」という言葉を用い、「すべての人間が政治に興味を持つことが良いことなのか?」という価値観もあることを指摘します。つまり、すべての人が政治に興味を持つということは、国が傾いている(政治への不満が大きい)ことの表れである、という考え方です。
はたして、ネット選挙解禁によって、投票率が上がることを目指すべき?
編集/ノダタケオ ( @noda )
アメリカ大統領選挙のときのように、日本でも海外からの干渉は起こりえるかも
東京kitty:
この前のアメリカ大統領選挙でも、ロシアがフェイクニュースを流して結果が変わった。また、バルト三国においても、エストニアで選挙結果に影響を与えるようなネット工作をしている。今後、日本の選挙でも、中国やロシアが、ネット工作したり、ネットを通じて干渉する動きが、ある程度大きくなってくるかもしれない。
野田草履:
その意図は、野党を勝たせるってことですか?
東京kitty:
場合によってはそう。どんなものになるかはわからないけども、今後、そういった(工作や干渉をしてくる)動きが顕著になっていくことは、我々は心して考えていくべき。
野田草履:
いまは大丈夫ということですか?
東京kitty:
いまは影響があると思わないけど、「次に日本で」ってなっても不思議ではない。
野田草履:
アメリカでやったのは、そのアメリカの大統領選挙が中国やロシアの国益に関わるからで、日本はそこまでやる価値がないと判断されている可能性はあるかも。
東京kitty:
それは場合による。例えば、核兵器を持つかどうかとか、そういった動きが出てきた場合にはわからない。だから、ネットを通じた海外からの干渉について、我々はどのようにして対処すべきなのか、ということを考えるのは大事だと思う。
野田草履:
ネットを通じて、世論操作をすると。
東京kitty:
今後、フェイクニュースとか、(ネットと通じて世論操作することで)特定の候補を落とすとか、そういったことは十分あり得るかも。