「ビオフェルミン」なのにビフィズス菌が入っていない? 製品ごとの違いを薬剤師が解説
今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『【解説】『おなかの調子を崩したら』 ビオフェルミン 【宮舞モカのお薬ラジオ #80】』といういわし@超ビビリさんの動画です。
投稿者メッセージ(動画説明文より)
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薬剤師である投稿者のいわし@超ビビリさんが、整腸剤の「ビオフェルミン」を解説します。

腸内に住み着いている細菌の大半は、人体にとって良い効果をもたらします。体内に入った悪い菌の生育を抑えたりビタミンを生産したりするのだそうです。
しかし、少量ながら有害な悪玉菌は、人体にとって毒となる物質を生み出します。普段は善玉菌によって抑えられている悪玉菌の活動。何らかの原因でこれを抑えられなくなると人は身体の調子を崩し、便秘や下痢や腹痛などを起こします。こういった腸の調子が良くないときに善玉菌を増やし、バランスを整える薬が「整腸剤」と呼ばれるのだそうです。

善玉菌を増やす方法は主に2つあり、1つ目が善玉菌の好む物質を服用するというもの。間接的に善玉菌の力を高めるオリゴ糖などの物質をプレバイオティクスといいます。

2つ目の方法は善玉菌そのものを服用するというもの。これをプロバイオティクスといいます。菌そのものが薬になっているということです。ビオフェルミンはこちらに分類されます。

整腸剤に使われる菌は大きく分類すると3つ。乳酸を出す乳酸菌、乳酸と酢酸を出すビフィズス菌、酪酸を出す酪酸菌があります。どの物質も悪玉菌を抑えるという効果は同じですが、ビフィズス菌は他の菌に比べて胃酸に弱いため生きて腸まで届けるのに工夫が必要なのだそうです。

まずは病院で処方される医療用医薬品から解説。スタンダードな製品であるビオフェルミン錠剤は、ビフィズス菌のみが使われています。胃酸に弱いので、食後の服用が推奨といわし@超ビビリさん。散剤は粉薬のことだそうです。

次はビオフェルミン配合散という粉薬について。こちらはビオフェルミンと付いていますが、なんとビフィズス菌を含んでいません。乳酸菌というプロバイオティクスと、乳酸菌の増殖を助ける糖化菌が入っています。

他にビオフェルミンRという製品が錠剤と粉薬で存在しますが、Rはレジスタンス、耐性という意味だそう。抗菌薬への耐性がある薬です。抗生剤を服用すると腸内細菌が殺され副作用で下痢を起こすことがあります。ビオフェルミンRは、抗菌薬によって乱れた腸内細菌のバランスを整えるとのことです。こちらも乳酸菌が入っていてビフィズス菌は入っていません。ビオフェルミン=ビフィズス菌ではないのですね。

続いて薬局やドラッグストアで買える一般用医薬品について。まずは新ビオフェルミンSです。これはビフィズス菌と乳酸菌を配合したもので、医療用とちょっと違うとのこと。錠剤がコーティングされて胃酸の影響を受けにくいよう工夫されています。

続いて新ビオフェルミンSプラスという薬。「『【更新版】訂正版←こっちが最新!.xlsx』みたいな名前をしていますが」といわし@超ビビリさん。新ビオフェルミンS錠にビフィズス菌が1種類増えているとのこと。

他にも様々なものと配合させたビオフェルミンがあるそうです。
ビフィズス菌のイメージがあるビオフェルミン。しかし実際はビフィズス菌を含まない製品や、様々なものが配合されているものがあるとわかりました。いわし@超ビビリさんの解説の詳細に興味を持たれた方はぜひ動画をご覧ください。動画終盤では、他の整腸剤との違いついても説明されています。
視聴者のコメント
・ビオフェルミン美味しくて好き
・子供のころ齧ってたわ
・←噛んだらコーティングしてる意味なくなるからやめーや
・毎日お世話になっています
・令和最新版はどれなの?
・ご整腸ありがとうございました
▼動画はこちらから視聴できます▼
『【解説】『おなかの調子を崩したら』 ビオフェルミン 【宮舞モカのお薬ラジオ #80】』
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