「もし明日、あなたがゾンビになったら?」生き残るより“ゾンビとして生きる”ためのライフハックを専門家に聞いてみた【近畿大学総合社会学部 ゾンビ先生(岡本健教授)】
記事の要約
■【まとめ】ゾンビ化は「絶望」ではなく「究極のデトックス」である
「生き残る側」ではなく、あえて「ゾンビになる側」の視点から人生を再設計する――。ゾンビ先生との対話で得られた、死後のQOLを爆上げする3つの指針。
1. 責任と不安からの「解脱」 ゾンビになれば、会社や試験、将来への不安といった現世のしがらみから一気に解放される。貨幣経済からも離脱でき、住まいは銀座のど真ん中の「事故物件」で家賃ゼロ。死を通過したゾンビにとって、もはや恐れるものは何もない。唯一の賢い投資先は、社会性を維持するための「におい対策(消臭ケア)」のみとなる。
2. 適切な「距離感」での共生 恋愛や結婚においても、無理にベタベタせず、互いの領域を尊重する『もののけ姫』サンとアシタカのような「別居婚」こそが、トラブルを避ける賢明な選択だ。カミングアウトに悩む必要もない。「全員がゾンビ因子を持つ」世界では、それはもはや恥ずべきハンデではなく、単なる「個性」に過ぎない。
3. 複雑怪奇なシステムからの脱却。スマホのチェックに追われ、自発的にシステムの歯車と化した現代人にとって、本能のみで動くゾンビ化は究極のデトックスだ。「人間」という重すぎる鎧を脱ぎ捨てた後に残るものこそが、あなたの本質(自分探し)の始まりなのである。