体罰でも愛があれば許される? トランペット奏者・日野皓正氏の往復ビンタ騒動から考える指導者の体罰問題
体罰は愛があれば許される?
トランペッターの日野皓正氏が演奏会の舞台上で、秩序を乱す行動をとった中学生に対して往復ビンタをしたという報道を受け、テレビやインターネット上では「行き過ぎた行為だという非難がある」という体罰否定派の意見がある一方で、「指導として体罰が必要である場合もある」という賛成派の意見もあり、賛否両論が大きく分かれています。
雑談配信者の加藤純一さんは「うちの父親が小学校の先生に“うちの子供が悪いことをしたらバンバンぶん殴ってください”とお願いしていた」というエピソードを挙げ、「(将来)オレの子供が悪いことをして、ビンタされるぐらいはなにも思わない」「体罰と暴力は別」と体罰でも許されるケースがあると主張しました。
一方で、オーストリア出身の雑談配信者のケーキ姫さんは「殴られて育ってきた子供は、いじめをする子になると思う」と体罰を否定、加藤純一さんの意見と真っ向から対立しました。
編集/ノダタケオ( @noda )
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体罰はみんな賛成だと思っていた
加藤純一:
意外。オレはみんな賛成だと思っていました。
一同:
えー!
加藤純一:
意味もなく殴るのはもちろんダメです。当たり前ですよ。
ケーキ姫:
は? そのフリップはなんなんだよ!
加藤純一:
自分に子供ができて、子供が悪いことをしたら絶対ぶん殴れますよ。
ケーキ姫:
怖っ!
あさの☆ひかり:
それは「親として」でしょ?
加藤純一:
親として。
あさの☆ひかり:
教育者としては、別じゃない?
加藤純一:
うちの親父も「純一が悪いことをしたらバンバンぶん殴ってください」と小学校の先生にお願いしていましたもん。
一同:
へー。
加藤純一:
殴って顔の骨を折っちゃったというのは問題ですよ。でも、オレの子供が悪いことをして、ビンタされるぐらいはなにも思いません。「悪いことをしたお前が悪い。もう、ビンタされるようなことをするんじゃねえぞ」と言いやすいですし。
ひろゆき:
ケーキ姫は体罰を受けたことはある?
ケーキ姫:
ない! 私はお兄ちゃんを何回か殴ったことはあるけど、それはまた別だね。でも、自分に子供がいたら絶対殴らない。
ひろゆき:
いくら言っても、言うことを聞かなかったらどうする?
ケーキ姫:
他のやり方があるし、殴る必要はない。子供はトラウマを受けるだけでしょ。
ひろゆき:
ほら、(殴られることで)「殴られたくないからもうやらない」とか思うじゃない?
ケーキ姫:
殴ることで、子供の頭は良くなる?
加藤純一:
一線を超えなくなる。今だったら幼児虐待で捕まってしまうぐらい、親父はオレのことをめちゃめちゃ殴っていたんですよ。でも、今思えば、それは愛があったなって、悪いことしてボコボコに殴られて、それで教えてくれてたんだなって思います。
野田草履:
でも、世の中には、殴られたことに被害意識しかもたない、分からないやつもいますよ。
横山緑:
オレも子供の頃に親に殴られて怒ったもん。
野田草履:
緑さんは殴られたから立派な大人になれたってことですね。
横山緑:
オレ、暴力だけはなにがあってもしてはダメだと思っている。
ケーキ姫:
(横山緑に拍手)