藤井四段の“あの財布”は全く予想外の人物から贈られたものだった。将棋ライター松本博文氏が語る
藤井四段のお財布は●●から贈られたものだった
松本:
藤井四段に関してはもう皆さんもよくご存知かと思いますけれども、「2002年生まれで現在15歳。加藤一二三、谷川浩司、羽生善治、渡辺明につづく五人目の中学生棋士である」と。14歳2ヶ月での四段昇段は加藤一二三九段の記録を破って史上最年少記録。大川さん、これはどういうすごい記録なんでしょう?
大川:
神谷広志八段が30年前に28連勝したわけじゃないですか。藤井四段はそれをデビュー戦からやっているわけですよね。
松本:
そうですよね。29連勝で連勝新記録を達成して、現在の将棋ブームを巻き起こしたわけですけれども、盤面だけではなくて食事や身の回りの品にまで注目が集まるなど、社会現象を巻き起こしています。
大川:
芸能人ですよね。「あっ、藤井さんだ!」って思いますよね。
松本:
伊藤さんは、藤井四段のどういうところに注目されていますか?
伊藤:
ニュースや報道番組ですごく取り上げられていたじゃないですか。私もそれを全部見たわけじゃないので、藤井四段のカバンの色とか知らなかったんですよ。そうしたら乃木坂46のメンバーに「藤井さんのカバン何色だよね」みたいな話とかされて、私より藤井四段の情報を知っている子が結構多くて、本当に社会現象でしたよね。
松本:
そうですね。藤井四段の財布あるじゃないですか。パリパリ音がするウォレット型のマジックテープがついているやつ。
伊藤:
あのビリビリビリっていう?
松本:
そうそう。あれが可愛いっていう評判で……。
大川:
バリバリ伝説(笑)。
伊藤:
中学生らしいですね(笑)。
松本:
そうなんです。それで、実はお母さんにあの財布の話を聞いたんですよ。あれは、小学校四年生の時に奨励会に合格したんですけども、合格のお祝いでお母さんのお友達から頂いた記念の品なんです。
伊藤:
すごーい!
松本:
それを、今までずっと大切に使っていたっていうすごく良い話です。
伊藤:
すごい良い話ですね。物持ちいいですね。
松本:
あと、この時点の将棋ブームでいろんなことがありましたけれども、何を食べたかっていうのがすごい注目されましたよね。そういうのは気になります?
伊藤:
気になりますけど、思った以上に世の中の人が気になってくれましたよね(笑)。
松本:
そうですね(笑)。
大川:
不思議ですね。何で将棋だけそんなにご飯に興味があるのか不思議ですけどね。テレビで扱うのが絵として難しいから?
松本・伊藤:
ああー。
大川:
テレビでやることが難しいし、絵が中で撮れないじゃないですか。
松本:
そうですね。
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