キンコン西野が提唱する「芸人がライブで食べていく方法」の思想が斜め上を行きすぎている件
「テレビで面白いことするんだったら、町を作らないと意味がない」
西野:
例えば、その居酒屋に『西野亮廣独演会』のチケットの半券を持っていったらビール一杯がタダになる、みたいに言えばお客さんが流せるなと。さらに、例えば、その居酒屋さんの店員さんの着ている服はおしゃれなものにして、その服を売っているお店をその居酒屋で紹介する。
で、さらに例えばその服屋さんの店員はおしゃれな髪型にセットしてもらって、その髪型をセットした美容院を服屋で紹介する……。で、美容院で『西野亮廣独演会』の宣伝をする。こうやってお客さんをリリースせずに、循環させる装置を作れば次の年からはお客さんを集めるのはもう少し楽になるんじゃないかなと。
やまだ:
各所でうまく広告をうってもらうようなもんだからね。
西野:
この仕組って“町”だなって思うんですよ。これ10年くらい前から言ってるんですけど「テレビで面白いことするんだったら、町を作らないと意味がない」って。
これをね……ウォルト・ディズニーがちょっとやってるんですよね! あいつに先を越されてるんですよ。ディズニーランドって、そういうことなんですよね。
やまだ:
西野ランドつくるわけだ。一回マイケル・ジャクソンがやって失敗してるけどやるんだね(笑)。
伊藤忠商事が西野の提言に共鳴!?
西野:
そんなことをずっと言っていたら伊藤忠商事さんに呼んでいただけて、「西野さんが考えていることを話してくれ」って言われたんですね。それで「町を作らないと意味がない」っていうことを説明したら、夏の一ヶ月間だけ伊藤忠商事さんの半地下の広いスペースを無料で貸してもらえたんです!
西野:
この施設を200人くらいで作ったんですよ。青森からトレーラーで木箱とかをたくさん運んできて入り口を作って、居酒屋と託児スペースと僕の仕事場も作ったんです。
西野:
ここでギャラリーとステージ、『おとぎ町』っていう架空の町を一ヶ月間やったんです。
やまだ:
なるほどヤバいねー。こうやって新興宗教ってできていくんだよ(笑)。西野は宗教家になるつもりだな。
西野:
僕、マジで“教祖様がいない宗教”をつくりたいんですよね。ヤバいかな(笑)? この「おとぎ町」を作ったら埼玉に住んでいるある地主の方が土地をくれたんですよ(笑)。
やまだ:
マジで町を作ってるんだね。楽しいわ、夢があるね(笑)。