キンコン西野が提唱する「芸人がライブで食べていく方法」の思想が斜め上を行きすぎている件
2017年9月29日に最終回を迎える『ニコラジ』。フィナーレに向けて、「ビッグダディ」「ハライチ岩井」「しみけん」など豪華ゲストが連日出演中ですが、ニコニコニュースでは過去放送分から選りすぐりの内容をピックアップ。
今回お届けするのは、お笑い芸人のキングコング・西野亮廣さんの出演回(2016年3月24日放送分)。絵本制作やニューヨークでの個展の開催など、本業のお笑い以外の活動も目立つ西野さんがMCのやまだひさしさんに「お笑い芸人が単独ライブで食べていく方法」を語ります。
「テレビで面白いことするんだったら、町を作らないと意味がない」と語る西野さん。伊藤忠商事関係者も納得したという独自の方法論を解説します。
芸人が“単独ライブ”で食べていくには
西野:
僕、町を作らなあかん! って思うんですよね(笑)。僕ってお笑いライブをやることが一番好きなんですよ。芸人がお笑い単独ライブで飯が食っていけるようにしないと……。
テレビに依存していると例えばテレビがこの先どんどん高齢者向きになっていったときに、どうしたって自分を高齢者志向にしていかないといけないわけです。これって芸人として危険だなと思っていて……。
やまだ:
ミュージシャンで言うところの音楽ライブで食えるようになるってことと同じだよね。
西野:
一時だけ単独お笑いライブで食べてるときはありますよ、でもこれができてる芸人ってほとんどいないんですよね。ラーメンズさんとか演劇寄りの方はちらほらいらっしゃるんですけど。僕達芸人は何を失敗してるのかなって考えてたんですよ。
僕毎年『西野亮廣独演会』っていうライブを2000人集めてやるんです。去年、一昨年とチケットは完売したとは言え、僕にとっても2000人っていうのは余裕の数字ではないんですよ。お客さんを呼ぶのが何でこんなに大変なんだろうって思ってたんですね……。
西野:
僕は土曜日に『西野亮廣独演会』をやっているんですけど夕方の5時から7時まで喋るんですね。それが終わるとお客さんたちは近くの和民とかに行っちゃうんですよね。それで和民に『西野亮廣独演会』以上の時間とお金を落としていってるんです。
僕、これだけお客さんを流してあげてるのに、和民の社長さんからお礼とかもらったことないですけどね(笑)。そもそも、僕達お笑い芸人はライブのときに集めたお客さんをリリースしちゃってたなと反省したんです。一方でぼくの友だちの居酒屋さんの社長は「お客さんが来ない」って困ってたりするんですよね。