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「台風の風は右側の方が強い」のはどうして? 台風の雨や風の特徴について解説してみた

 今回紹介したいのは、ニコニコ動画に投稿された『気象予報士六花の気象学解説『台風の雨と風の特徴とは?』【voicepeak解説】』というはたまくろさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

六花ちゃんに気象学について解説してもらうシリーズ 今回は『台風の雨と風』です


 投稿者のはたまくろさんが、台風の風と雨の特徴について解説します。

 まずは、台風の風は右側の方が強くなるという通説について。

 台風の風は反時計回りに吹いています。そのため、台風の右側では台風を押す風と台風自身の風が足されるため、風が強くなるのだとか。

 一方、台風の左側は台風を押す風と台風自身の風がぶつかることで風が弱くなります

 こういった特徴から、台風の右側を危険半円、左側を可航半円と呼ぶとのこと。この「可航」という言葉は船が通れるという意味ではないとはたまくろさん。

 上の図のように船が台風に遭遇したときに危険半円は向かい風で、可航半円は追い風の状態。つまり台風の後ろに運ぶように風が吹き、台風の中心から脱出しやすくなることから「可航半円」と名付けられたそうです。可航半円が安全という意味ではないのですね。

 次は台風の雨について。台風は大量の積乱雲が集まっていて広範囲に大雨を降らせますが、場所によって雨の降り方に特徴があります。

 台風の目の周りの垂直に発達した積乱雲の壁「アイウォール」、その外側の濃い積乱雲が雨を降らせる場所「スパイラルバンド」、さらに外側の帯状に雨を降らせる部分を「アウターバンド」と呼びます。

 途切れながら雨が降るアウターバンドは台風の中心から少し離れていますが、竜巻が発生しやすい場所でもあるそうです。

 また、台風から暖かく湿った空気が流れ込んで大雨になることもあります。台風が遠くても油断できませんね。

 動画では他に風向きの変化についても説明されています。台風や雨や風について詳しく知りたいという方は、ぜひ動画で解説の詳細をお聞きください。

視聴者のコメント

・なるほど!
・はえーそうなんか
・可航(航行できるとは言ってない)
・またカッコいい名前の気象用語出てきた
・ためになった
・わかりやすい

▼動画はこちらから視聴できます▼

『気象予報士六花の気象学解説『台風の雨と風の特徴とは?』【voicepeak解説】』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42690826

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