ボカロP・hotalのソロプロジェクトによる名バラード。重厚なCeVIO AIのコーラス、ピアノ、アコギが織りなすProject Lumina「Leon」
「あなたの想い出になりたい。」というコンセプトを掲げ、ボカロP・hotalのソロプロジェクトとして活動するProject Lumina。
2022年10月投稿の「一輪の詩」によって一躍その名をボカロシーンに広めた新進気鋭のクリエイターが、『The VOCALOID Collection ～2023 Spring～』参加曲として2023年3月に投稿した楽曲が「Leon」である。
取材・文／曽我美なつめ
ボカコレ2022秋の「一輪の詩」に引き続き、本作もボカコレ2023春のルーキーランキングにおいて最終17位にランクイン。
また上位入賞以外に優れた楽曲に与えられる褒賞のひとつ、BomberE賞（ほしのディスコ賞）も受賞している。
踊れるクラブミュージック曲や前衛芸術的な曲など、個性的な作品が多くひしめき合うランキング内でも、稀少なバラード調を武器として大きな魅力を発揮した本作。
Project Lumina本人も述べているように流行の音楽であったり、一聴して大勢を惹きつける楽曲ではないかもしれない。しかしじわじわとではあるが確実に、大勢のリスナーにその良さが今もなお伝わり続けていることは間違いない。
楽曲最大の魅力は、やはりどこまでも優しさとぬくもりを感じるピアノとアコースティックギターのサウンド。そして純朴で、私たちの心に染み入るようなまっすぐな裏命の声。
またメインボーカルを支える、CeVIO AIたちの重厚で透き通るようなコーラスも聴きどころのひとつである。
楽曲最大の魅力は、やはりどこまでも優しさとぬくもりを感じるピアノとアコースティックギターのサウンド。そして純朴で、私たちの心に染み入るようなまっすぐな裏命の声。
またメインボーカルを支える、CeVIO AIたちの重厚で透き通るようなコーラスも聴きどころのひとつである。
疲れた毎日の中で、疲弊しきった心をほんの束の間でも癒してくれるような。
あるいは自分の中に襲い来る大きな悲しみに、何も言わずただそっと寄り添ってくれるような。
そんな澄んだ存在感を放つこの曲に、辛い気持ちが救われたり、心をわしづかみにされたリスナーもどうやら多い様子。
視聴者のコメント
「頼むみんなの耳に届いてくれ」
「ねぇリオンが頭から離れないんだ」
「この曲も好きだし、これを選ぶみんなも好き」
「ボカコレでこれはこれはなかなか挑戦的、いいね」
「この曲に今日も救われてます…」
「コメントもみんな愛しい」
今生きている日々をほんの少しだけ愛おしく思えたり、楽曲のみならずVOCALOIDという文化をとても大切に思えるような本作。
曲を最後まで聴いた後、自分にとって誰よりも大事な人に、そっと教えたくなるような。暖かくも他にはない、不思議な魅力を放つ楽曲となっている。
「The VOCALOID Collection」 公式サイト
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