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妊婦がメロンの食中毒で急遽入院 アメリカで33人の命を奪った細菌「リステリア菌」とは

赤ちゃんの性別お披露目パーティーで「メロン」を食べた妊婦と胎児に異変が!? 33人の命を奪い、アメリカを震撼させた“殺人メロン”を解説

 今回紹介する動画は、ゆっくりするところさんが投稿した『【2011年アメリカ】33人の命を奪った『〇人メロン』 胎児を襲った細菌【ゆっくり解説】』。
 リステリア菌に汚染されたメロンを食べてしまい、食中毒になった妊婦の事件を紹介しています。


魔理沙:
 今回紹介するのは、以前リクエストがあった、とある細菌に関する事例だ。

霊夢:
 さ、細菌……。それって、やっぱり怖い感染症とかの話なの?

魔理沙:
 ああ。これはどこにでも存在する菌によって、胎児が命の危険にさらされるという恐ろしい感染症の事例だ。

霊夢:
 どこにでも……。

魔理沙:
 そのため、今回もその紹介の一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。それに、これはあくまでも概要を伝えるものであり、すべての事柄を詳細に、正確に解説する動画ではない。以上のこと、コメントガイドラインを理解し、了承できる人のみ視聴・コメントしてくれ。

霊夢:
 うぅ……感染症系って自分もかかる可能性があるし、他人事だと思えないから特に怖いのよね……。

魔理沙:
 でも、知識を得ることでそれを防ぐこともできるかもしれないぜ。

霊夢:
 もう、わかったわよ! おっけーおっけー!

魔理沙:
 ヨシヨシ、それじゃ早速本題に入るぜ。

 アメリカ合衆国中西部に位置する「インディアナ州」。その広大な土地を利用した、トウモロコシをはじめとした穀物栽培が盛んで、長く経済を支え続けてきたが現在は機械製造や、コンピューター関連のハイテク産業など、幅広い職種で成功をおさめ、スポーツや芸能、芸術分野などにも力を入れており、数々の著名人を輩出し、世界的なイベントが開催されていることで有名な場所でもある。

霊夢:
 あ、そういえばマイケルジャクソンとかもインディアナ生まれって聞いたことあるわね。

魔理沙:
 2011年。そんなここインディアナ州某所に暮らす女性「Aさん」。彼女は夫と3歳になる娘と3人で暮らす主婦で、この日は娘の誕生日だったため、そのためのサプライズパーティーの準備をしていた。
 Aさんはこの時期、2人目の子供を妊娠しており、5か月が経過していたこともあって、すでに赤ちゃんの性別が判明していたころだった。

霊夢:
 へぇ、そういえば今って生まれる前にわかるのよね。

魔理沙:
 ああ。調べた結果、2人目の子供は女の子だということがわかっていた。長女はかねてから、「妹が欲しい」と両親に懇願することが多かったので、念願の妹ができることを、このサプライズパーティーで知らせてあげようと計画していたんだ。

霊夢:
 なんか素敵な家族ね。

魔理沙:
 日本ではあまりなじみがないが、アメリカではケーキのスポンジの色で、赤ちゃんの性別を報告するという習慣があり、Aさんと夫もその習慣にならい、長女にケーキで知らせてあげようということになっていた。

霊夢:
 へぇ、そんなの初めて聞いたわね。

魔理沙:
 そしてパーティー当日になり、長女に用意したスポンジケーキを切らせると、中から出てきたスポンジの色はピンク色。この色は女児が生まれることを知らせる色だった。そのことを知ると、長女は飛び上がって喜び、一家は幸せな空気に包まれた。

霊夢:
 いいなぁ……。

魔理沙:
 一家全員で次女の誕生を待ちわびていたんだが、そんな中、Aさんの体調に異変が現れ始める。

霊夢:
 うぅ……もう何か起きるの?

魔理沙:
 サプライズパーティーから約2か月後。この日のAさんは、普段感じたことのないような寒気を感じ、太ももになぜか筋肉痛の症状があらわれていた。それと同時に、体が熱く倦怠感があったので、熱を測ってみると、38.5℃もの高熱。

 まるでインフルエンザのような症状に、Aさんはお腹の子が心配になり、すぐに定期健診で通っていた、産婦人科へと駆け込んだ。そこで医師の診察を受けたが、「おそらく風邪でしょうね」と診断されたため、彼女は家で安静にしているしかなかった。

霊夢:
 ただの風邪……? イヤナヨカーン……。

魔理沙:
 帰宅後、氷嚢で頭を冷やしながら、ベッドで安静にしていると、半日ほどで熱はさがっていったが、体のだるさは相変わらずで、動くことすら億劫な状態が続いた。そして、それから数日後。Aさんが娘を連れて外出していた際、Aさんは突然猛烈なお腹の痛みに襲われた。

 まるで子宮が押しつぶされそうな感覚を覚え、痛みでその場にしゃがみ込んでしまったが、通行人が彼女のことを発見し、救急に通報してくれたため、彼女は近くの病院に搬送されることになった。そこで診察を受けた結果、なんと赤ちゃんが生まれそうになっていることがわかった。

霊夢:
 えっ、まだ10か月も経ってないのに……?

魔理沙:
 彼女も当然驚いたが、担当した医師はAさんが少し前にインフルエンザに似た症状が出ていたことを聞き、「このままでは赤ちゃんが危ないので、出産の準備をしましょう」ということになり、急遽この病院の産婦人科で出産することになってしまった。

 それから約3時間をかけ、Aさんは普通分娩によって、次女を出産したが、あまりにも早い出産で、赤ちゃんの体重はわずか1,670グラムしかなく、しかも細菌感染を起こしており、黄疸が出ていた。

霊夢:
 赤ちゃんの体重ってあんまり知らないけど、それって少ないの?

魔理沙:
 ああ。出生体重には当然個人差があるが、約2,500グラムから4,000グラム未満が「正常出生体重児」と言われ、男児・女児共に大体3,000グラム前後が平均と言われているので、Aさんの娘はその半分近くの体重しかなく、それだけでもかなり危険な状態だった。

霊夢:
 その上に細菌感染って……。やっぱりこの前の風邪が原因なのかしら。

魔理沙:
 生まれた子供には抗菌剤が投与され、Aさんにも同じ薬が投与されることになった。

霊夢:
 なんの細菌だったの?

魔理沙:
 2人が感染していたのは「リステリア菌」。これは一般的に、豚や牛、魚類などの腸内や、土壌、河川など自然界に広く分布し、どこにでもいる細菌なんだが、正常な免疫機能を持つ人であれば、口に入ったとしてもほとんどの場合何も問題がない。

 しかし、免疫力が極端に低い状態にある人や、高齢者、新生児などの口に入ると、免疫細胞に侵入し、増殖してしまうことがある。

 これが体内で増殖すると、筋繊維に傷みを生じさせ、血液にのって全身を周り、多臓器不全や髄膜炎といった症状を引き起こし、重篤な場合は、脳損傷などが起き、後遺症が残って寝たきりになってしまう危険のある、恐ろしいものだった。

霊夢:
 そんな怖い菌が赤ちゃんにって、やばいんじゃ……。

魔理沙:
 母子ともにこの菌に侵されているというのが、この病院で初めて判明したため、一刻の猶予も許されないと判断し、医師はすぐに抗菌剤投与を行っていた。娘は依然として入院状態にあったが、Aさんのほうは約4日ほどの入院で体内の細菌が消滅し、先に退院できることになり、それから3か月ほどで、娘からもようやく細菌が消滅し、家に帰ることができたという。

霊夢:
 よ、よかった……。

魔理沙:
 後遺症によって、わずかなミルクでも吐き出してしまっていたが、幸いなことに脳障害などは見受けられず、経過観察になったものの、その後すくすくと成長し、健康的でたくましく成長していったという。

霊夢:
 うぅぅ……あんなに軽い体重で生まれたのに、よくがんばったわね……。

魔理沙:
 Aさん親子の場合は2人とも助かり、夫もAさん本人も、リステリア菌についてはこの時初めて知ったようだったが、実はこの当時、アメリカのほかの州では、この菌による集団食中毒事件が発生しており、地元ではかなり大きな騒動になっていた。

霊夢:
 もしかして……それがAさんにも?

魔理沙:
 事件の発端となったのは、コロラド州のとある農家だった。この農家は、全米でも有数の大規模農場を経営しており、様々な野菜や果物を栽培、酪農などを行っていたが、この時問題となったのはメロンだった。

霊夢:
 メロン?

魔理沙:
 ああ。集団食中毒が発生した際、保健所はその感染経路を調査していたんだが、発症した人々はみんな、この農家が栽培していたメロンを食べていたことが分かった。

 このメロンはコロラドの小売店を中心に卸されていたが、ほかの地域の大型スーパーなどにも卸しており、Aさんはこのスーパーでメロンを購入し、あのサプライズパーティーの際、メロンをカットして食卓に出していた

霊夢:
 そこで感染したんだ……。

魔理沙:
 Aさんを担当した医師は、この事件の事を知っていたため、彼女に「最近メロンを食べませんでしたか? 」と尋ね、すぐに特定することができていたんだが、Aさんはこの事件の事をしらなかったんだ。Aさんたち家族は全員健康な免疫細胞が機能していたので、この細菌を摂取していても、特に問題はなかった。

 だが、お腹の中の赤ちゃんだけは別だったんだ。

霊夢:
 そういうことだったんだ……。

魔理沙:
 その後の調べでは、このメロンを食べた免疫力の低い人々、147人が発症し、そのうちの33名が命を落とし、1人が流産していたことがわかった。

霊夢:
 そ、そんなに!?

魔理沙:
 このメロンを栽培していた農家の経営者は、業務上過失致死で逮捕され、その後5年間の保護観察と、6か月の自宅軟禁、そして日本円にして、約3,000万円の罰金刑と、100時間の地域奉仕活動への参加命令が言い渡された。
 この、アメリカを震撼させた殺人メロンのニュースは全国で報道され、食品衛生への注目が非常に高まったという。

霊夢:
 こんなの、消費者側は防ぎようもないから怖いわね……。

魔理沙:
 ああ。これは問題の農家が生産していた商品の衛生状況が不適切だったために発生した食中毒事件だったが、こういった食べ物がどのように作られているのか、安全性が担保されているかどうかは、真の意味では消費者がすべて知ることはできないからな。

 だからこそ、生産者は細心の注意を払い、消費者の安全を確保するために栽培や飼育をしているし、可能な限り、どういった状態で商品が作られるのか公開したりしてるんだけどな。

霊夢:
 そうよね……。

魔理沙:
 それに、今回問題になった菌は、医療関係者の間では有名なものだったが、一般では知らない人も多かったしな。

霊夢:
 予防方法とかあるの?

魔理沙:
 もちろん。今回の事件は、生で食べることが前提のメロンで発生していたので、防ぐことは難しかっただろうが、リステリア菌はほかの一般的な食中毒菌同様、加熱により死滅させることができるので、もし心配な人がいたら、食品を十分に加熱してから食べるほうがいい。

 ただ、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できるという特徴がある。一般的に、食品は冷蔵庫で保存したり、塩漬けにすると食中毒菌が増殖しないと思われがちだが、このような条件でもリステリア菌は増殖し、食中毒の原因となりえるため、過信は禁物だ。冷蔵庫に長期間保存され、加熱せずにそのまま食べられる食品が原因となることが多いので、特に注意が必要だ。

霊夢:
 確かに、塩漬けにすると日持ちするから、菌も増えてないって思っちゃいそう……。

魔理沙:
 先述したように、健康な人の免疫力ならば自覚症状がでること自体稀だし、万が一発症したとしても軽症で、自然に完治するとされているが、症状には個人差があり、インフルエンザや筋肉痛との判別が難しい場合もあるので、もし何かしらの症状が見られたら、すぐに医療機関を受診しよう。

 また、免疫力が低下している状態の人や、妊婦などはなるべく生の物を避けたり、十分に加熱してから食べるなどの工夫をすることも重要だ。

霊夢:
 私たちも気を付けましょ……!

 

 農家がメロンの適切な管理を怠ったため、リステリア菌による恐ろしい事件が起きてしまいました。
 この解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してください。


▼動画はこちらから視聴できます▼

【2011年アメリカ】33人の命を奪った『〇人メロン』 胎児を襲った細菌【ゆっくり解説】

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