映える自撮りを撮ろうとした「香港のインスタグラマー」が約5メートルの滝から転落死… 過去には崖にぶら下がって懸垂する姿も
今回紹介する動画は、事故と災害を解説するところさんが投稿した『【ゆっくり解説】『良い日』になる予定だった土曜日が自分の命日に..香港のインスタグラマーの死亡事故』。
とある香港のインスタグラマーの女性が滝で自撮り中に起きた転落事故について、音声合成ソフトを使用して解説した動画を紹介します。
■インスタグラマーとは?
霊夢:
ねえ、魔理沙? インスタって知ってる?
魔理沙:
知ってるに決まってるだろ。今の時代に必須なSNSに決まっているぜ。
霊夢:
じゃあ、インスタグラマーって、知ってる?
魔理沙:
インスタグラマーって言ったら、なんかインスタで人気な人たちのことだろ?
霊夢:
まあ、大体そんなものね。そんな人気インスタグラマーが、撮影中に亡くなってしまった事故は知ってる?
魔理沙:
撮影中に事故? そんな不幸なことがあったのか?
霊夢:
じゃあ今回は、不幸にも撮影中に亡くなった、インスタグラマーの事故について解説していくわ。 まずインスタグラマーについて軽く説明するわ。知っている人も多いかもしれないけど、いまや一種の職業みたいなものね。
魔理沙:
職業って言っても、どんなことをしてるんだ?
霊夢:
企業から依頼された商品を、紹介や宣伝をしてお金をもらうみたいな感じだわ。
魔理沙:
へー、聞いたことはあったけど、職業になるぐらい確立されたものになっているんだな。でも、インスタグラマーって、どんな人がやってるんだ?
霊夢:
芸能人だったり、フォロワーが多い、影響力のある人がやっているわ。
魔理沙:
じゃあ私たちも有名だから、インスタグラマーになれるんだぜ!
霊夢:
そうかもしれないけど、魔理沙は魔理沙で勝手にやってちょうだい。
魔理沙:
ひどいぞ、霊夢! 亡くなってしまったインスタグラマーって、どんな人だったんだ?
霊夢:
香港のソフィア・チェンって人ね。フォロワー数41万人の、人気インスタグラマーだったのよ。
魔理沙:
41万人!? そんな人に見られているなんてすごいな。
霊夢:
だいたい長崎市の人口ぐらいが、フォローしてるくらいの数字ね。
魔理沙:
なんだかあんまりピンと来ないんだぜ。でも、どうしてそんな人気な人が、撮影中に亡くなってしまったんだ?
■どのようにして事故が起きてしまったのか?
霊夢:
ソフィアはこの事故の時、香港にあるパイナップルマウンテンってところにいたわ。
魔理沙:
パイナップルマウンテン? そんなおいしそうな名前の山があるのか?
霊夢:
そうね、この山は別名香港のグランドキャニオンとも呼ばれているところよ。
魔理沙:
香港にそんな所があったのか! 高層ビルが乱立しているイメージがあるんだぜ。
霊夢:
たしかに香港て言ったら、大都会ってイメージもあるわよね。でも実際は香港の面積の40%は公園や自然保護区で占められているのよ。
魔理沙:
そんなに自然が多いのか! 都会と自然がマッチした、観光によさそうな場所なんだぜ。
霊夢:
そうね、自然豊かな山々も多くて、ソフィアもよくその風景をインスタに投稿していたの。
魔理沙:
風景の写真を投稿するなんておしゃれなんだぜ。
霊夢:
話を戻すとソフィアは、パイナップルマウンテンにある滝のふちで自撮りをしようとしたわ。
魔理沙:
いわゆる映えスポットってやつだな。
霊夢:
ソフィアは過去にも色んな写真を投稿しているんだけど、自分も一緒に写っているものがメインだったわ。
魔理沙:
インスタグラマーっていうぐらいだからな、その人自身に人気がないとダメだもんな。なら自撮りするのも、おかしな話じゃないんだぜ。
霊夢:
でも魔理沙が言うように、映えを意識しすぎているような写真もいくつかあるわ。
魔理沙:
映えを意識しすぎているような写真? 綺麗な風景やおしゃれなものだったり、可愛く綺麗に撮れていたら映えじゃないのか?
霊夢:
誰にも迷惑をかけなければ、何をしたっていいと思うわ。でも時には危険を冒してでも、インスタ映えを狙っている人たちもいるの。
魔理沙:
そんな人たちがいるのか!?
霊夢:
これは日本の話だけど、琵琶湖に白髭神社というところがあるわ。そこにはとても迫力のある大鳥居が神々しく建っているの。でも鳥居は湖の上にあるのよ。神社から向かうには手前を通っている、大きな国道を渡らなければいけないの。
魔理沙:
うーん、話を聞くだけじゃ、どこも危険なところなんてなさそうだぜ。大きな国道を渡らなきゃいけないって言ったって、横断歩道を渡ればいいだろ?
霊夢:
そこがもう間違いなの! この国道は横断禁止なんだけど、一部の常識のない人たちが、危険を顧みずにバンバン渡っていくのよ。
魔理沙:
えー!? どうしてそんなことが出来てしまうんだ。
霊夢:
ほとんどの人は、きちんとマナーを守って、写真撮影とかをしてると思うわ、でも平気で渡っちゃう人たちはきっと、自分たちが危険なことをしているって自覚がないのよ。
魔理沙:
そういうものなのか。
霊夢:
そういうものね。ソフィアも一概には言えないけれど、投稿された写真を見ると危険に見える写真もあるわ。
魔理沙:
それってどんな写真なんだ?
霊夢:
断崖絶壁のような場所で、座ってる写真ね。
魔理沙:
そんなの考えただけでも、足がすくみそうなんだぜ。
霊夢:
でもこれはまだいい方ね。他には崖にぶら下がって、懸垂をしているみたいな写真もあるわ。
魔理沙:
それが映えってやつなのか!? 手が離れちゃったら落ちちゃうだろ!
霊夢:
きっとソフィアは、落ちないから大丈夫って考えていたのかも。
魔理沙:
どうしてそこまでして、映えとやらに執着してるんだ。
霊夢:
それは本人にしかわからないわね。いろんな人に自分を見てほしかったのかもしれないわ。
魔理沙:
そこで次に選んだのが、滝のふちってわけか。
霊夢:
そうね、でもここで悲劇が起きてしまうわ。滝の近くで自撮りをしようとしたところ、足を踏み外して転落してしまったの。
魔理沙:
て、転落!? 転落って、どれくらいの高さから落ちちゃったんだ!?
霊夢:
およそ5メートル高さから、転落したとみられているわ。
魔理沙:
ん? 5メートルって建物で言ったら、2階くらいの高さだよな? 案外助かりそうな気がするけど、そうじゃないんだな?
霊夢:
イメージなら助かりそうな気もするわね。でも、その油断が命取りってこともあるの。
魔理沙:
そういうものなのか?
霊夢:
そりゃ、100メートルの高さから落ちるのと、1メートルの高さから落ちるのでは、亡くなる確率も変わってくるわ。でも1メートルの高さから落ちても、打ち所が悪ければ亡くなってしまうこともあるの。
魔理沙:
そんなことが実際にあるのか?
霊夢:
それが実際にあるの。
魔理沙:
えー!? ほ、本当なのか?
霊夢:
2022年の事故だけど、トラックの荷台から落ちて亡くなった方がいるわ。
魔理沙:
その人はどうして亡くなってしまったんだ?
霊夢:
トラックの荷台で作業していたところトラックが突然動き出して、後ろ向きに倒れこんでしまったの。そのまま荷台から落ちるように倒れて、頭を打ってしまい亡くなってしまったわ。
魔理沙:
じゃあ本当に1メートルの高さでも打ち所が悪ければ死んでしまうんだな。
霊夢:
逆に言えば、高い所から落ちても、助かることだってあるの。
魔理沙:
人生ってどうなるか分からないんだぜ。
霊夢:
だから高さはあんまり関係のない話ね。ソフィアが滝から転落した後、友人が救助を呼んだんだけど、搬送先の病院で亡くなってしまったわ。
魔理沙:
ふとしたことで人生が終わってしまうんだな。
霊夢:
亡くなったというニュースが流れた後、ソフィアのインスタには悲しみの声が集まったわ。
魔理沙:
ファンからすれば突然すぎる話だもんな。
霊夢:
最後に投稿したインスタにソフィアは、こんな言葉を残しているの。「より良い日がやってくるわ。それは土曜日と、日曜日よ。」結局ソフィアはこの土曜日に亡くなってしまったんだけどね。
魔理沙:
最後の投稿がそんな皮肉なものになるなんて、悲しすぎるんだぜ。
霊夢:
今回のように危険な場所、例えば高いビルの上とか、ソフィアのように高い崖の上で自撮りを行うことを、エクストリームセルフィーって言うらしいわ。
魔理沙:
エクストリームセルフィー? そんなものにまで名前がついているんだな。
霊夢:
最近はそのエクストリームセルフィーが原因で亡くなってしまう事故が増えているようなの。そうやって自撮りをしてる最中に亡くなってしまうことが多く起こることから、死のセルフィーとも言われているの。
魔理沙:
普通に考えたらそんなところで写真を撮るなんて、危険に決まってるもんな。
霊夢:
そうね、白髭神社もそうだけど、危険を冒してまで写真を撮るにはリスクが高すぎるわ。少し前にもインドである一家とその親戚の6人が、観光目的でダムに行ったの。
魔理沙:
もう嫌な予感がするぜ。
霊夢:
この6人はダムの中に入って、みんなで手をつないで写真を撮ろうとしたのよ。
魔理沙:
どうしたらダムの中に入って写真を撮ろうって思うんだ。
霊夢:
すると、1人が足を滑らせて倒れてしまうわ。その瞬間、水に流されて、4人がダムに引き込まれて転落してしまったの。
魔理沙:
ダムに引き込まれるって、助かる見込みはないんじゃないか。
霊夢:
奇跡的に引き込まれなかった2人を除いて、4人は水の中から遺体となって見つかったわ。
魔理沙:
やっぱり、ダムで自撮りなんてするもんじゃないな。
霊夢:
こんな感じの事故が世界ではまだまだ増えているわ。2018年に全インド医科大学などが、自撮りによる事故について調査したんだけど、それによると、2011年の10月から、2017年11月までの間に137件の事故が起きて、259人が亡くなっている事が分かったわ。
魔理沙:
それだけの間に自撮りで亡くなってるって考えるとすごいな。きっとまだまだ増え続けるんだろうな。
霊夢:
主な事故の内容は溺死や交通事故、感電死ね。その中でも一番多いのが転落して死んでしまうことなの。
魔理沙:
やっぱりエクストリームセルフィーの影響もあるのか。
霊夢:
そうね、命綱なしで高所に登ったり、崖からぶら下がったりするのは論外ね。危険な行動と分かった上でする自撮りは、擁護のしようがないわ。
魔理沙:
ある程度の大人ならなおさらなんだぜ。
霊夢:
でも事故の内訳をみると、必ずしも危険行為をしているって訳でもないの。
魔理沙:
そうなのか?
霊夢:
死亡事故のうち69件は、セルフィーによる危険を犯していない事故なのよ。つまりただ普通に自撮りをしていても事故にあう可能性があるってことね。
魔理沙:
普通に自撮りしてるのに、事故にあうってどういうことだ?
霊夢:
例えば、穏やかな海で撮影することは危険な行為って思う?
魔理沙:
波が荒いならまだしも、普通の海なら危険ではないな。
霊夢:
でも普通の海でも、波にさらわれてしまうことだってあるわよね?
魔理沙:
それはそうだな。
霊夢:
つまり自撮りの危険は、どこにだって潜んでいるってこと。自撮りに集中してると、どうしても視野が狭くなってしまうわ。
魔理沙:
自分が写っている画面しか、見てないもんな。
霊夢:
そう、自撮りをするときは、周りに注意を払って撮影しないとね。
魔理沙:
そうだな。自分の命は自分でしか守れないんだぜ。ましてや死んじゃったら映えとか関係なくなるもんな。
霊夢:
今回亡くなったソフィアはインスタグラマーという影響力のある人だから、たくさんの人に自撮りの怖さが届くといいわね。
魔理沙:
意味のある死であってほしいんだぜ。
霊夢:
それでは今回はこの辺で終わろうかしら。最後までご視聴いただきありがとうございました。
危険な場所での写真撮影中に起きてしまった、痛ましい事故でした。
この解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してください。
『【ゆっくり解説】『良い日』になる予定だった土曜日が自分の命日に..香港のインスタグラマーの死亡事故』
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