話題の記事

赤字だけど本当はすごい!? JR四国の魅力を「安全性」「コストカット」「運行本数」などの側面から分析

 今回紹介するのは、阿波徳島TVさんが投稿した『【ゆっくり解説】実はスゴい!JR四国!! JR四国の凄いところをゆっくり解説』。
 この動画では、音声読み上げソフトを使用して、JR四国の魅力を紹介しています。

投稿者をフォローして新着動画をチェック!


■赤字だけど本当は凄い! JR四国の魅力

霊夢:
 今回は、最近値上げ発表のあったJR四国について解説していこうと思うよ。

魔理沙:
 なに? Disするつもりなのか?

霊夢:
 そんなとんでもない! JR四国がこれまでめっちゃ頑張ってきたということを解説するんだよ。

■JR四国とは?

霊夢:
 まず最初にJR四国がどんなものかっていうのを解説するよ。
 JR四国、つまり四国旅客鉄道は「旅客鉄道株式会社及び日本貨物鉄道株式会社に関する法律」、俗に言う「JR会社法」によって誕生した鉄道事業者だよ。

魔理沙:
 すんげぇまどろっこしい言い方するなぁ。

霊夢:
 そんなJR四国はJRグループでは営業規模で最小の会社になるよ。例えば、営業キロ【※】
 JR東日本7290.1kmなのに対してJR四国は853.7km。これは実に8分の1。さらに2番目に短いJR東海でも1970.8kmと倍以上なんだ。

※営業キロ
鉄道もしくは路線バス・連絡船等の交通機関において、運賃を計算する際に使用する距離。あるいは事業者が自称する運行距離のこと

魔理沙:
 かなり規模が小さいのね。ちなみに収支の方はどうなっているの?

霊夢:
 収益が240.51億円、営業費用が371.99億円。

魔理沙:
 つまり、収支は?

霊夢:
 131.48億円の赤字。なんとこの数値、100円稼ぐのに必要な費用を表す営業係数はおよそ155円となるんだ。

魔理沙:
 ううむ。

霊夢:
 しかし驚かないで聞いてほしい。今言ったのは、某ウィルスがはびこりだす前の2019年のデータなんだ。
 そして、2020年のデータはというと225.75億円の赤字。営業係数は268円。

魔理沙:
 100円手に入れるのに、その倍以上もかかるんじゃかなり厳しいよね。

霊夢:
 JR四国と同じく経営の厳しいJR北海道は800億円以上の赤字を出しているんだけど、これはJR四国の市場の狭さを表しているとも言えるよね。

魔理沙:
 なるほど、そういうことか。

霊夢:
 ちなみに、JR四国は発足当初から全鉄道路線赤字で、瀬戸大橋開通後は本四備讃線が長らく唯一の黒字路線ではあったが、コロナの影響で赤字に転じてしまったんだ。

魔理沙:
 ということは、黒字路線は現在一つもないという事だね。

霊夢:
 そういうことになるよ。じゃあ、そろそろJR四国が実はめっちゃ頑張ってるというところを見ていこうか。

■安全運転

霊夢:
 これは有名な話になるんだけど、JR四国は何と実は、発足以降重大な事故は起こしてないんだよね。

魔理沙:
 あれ? でも2005年の大事故は?

霊夢:
 あれはJRじゃなくて、土佐くろしお鉄道だよ。
 んで、JR四国の事故件数なんだけど、事故自体は存在してるけど、発足当初の3分の1程度に抑えられているんだ。

魔理沙:
 えぇ? でも、それはただ単に運行本数が減ったってだけじゃないの?

霊夢:
 いや、全くもってそんなことはないぞ。
 ここは次のコーナーで話すことにして、JR四国は、ハード・ソフト両面から安全輸送に向けた取り組みをしているらしく、ソフト面では2006年に『安全管理規定』を制定し、安全水準を向上させたり。
 2020年には『中期安全推進計画』を制定し、ヒヤリハット運動とリスクアセスメントを中心に安全推進して、防災・避難誘導訓練の実施をし、災害の備えも行っているんだ。

魔理沙:
 なるほど! 2020年、JR四国の輸送障害103件のうち、50件が自然災害によるものだもんねぇ。

霊夢:
 詳しく見てみるとこんな感じみたいですね。

魔理沙:
 やっぱりこう見ても、風水害が多いんだね。

霊夢:
 はい。 そして、ハード面ではATS【※】や踏切支障報知装置の増備、高架橋の耐震化、落石防止柵の整備を行ったりしているそうだよ。

※ATS(Automatic Train Stop)
自動列車停止装置

魔理沙:
 これなら安心して乗れるってもんだね。これからもJR四国さんには安全運転を頑張ってもらいたいのぜ!

■運行本数

魔理沙:
 JR四国ってそんなに本数多いのか?

霊夢:
 実はすごい頑張ってるんだよ。これを見てほしい。
 これは発足当初の昭和62年と平成29年の普通列車の運行本数の比較なんだけど、どこもめちゃくちゃ増えてるんだよね。

魔理沙:
 それはどうしてなんだぜ? もしかして乗客が増えていたのか?

霊夢:
 うーん。残念ながらそういうわけではないんだけど、というかむしろ減っているんだけれど、そんななかでも増発を行ってきたんだよ。

魔理沙:
 それはどうしてなのぜ?

霊夢:
 これは多くの列車を走らせることで、乗車機会を増やし、より使いやすくしていこうという事だよ。

魔理沙:
 なるほどね。それってJR他社と比較するとどんな感じになってるのかな?

霊夢:
 じゃあ平均通過人員あたりの列車本数でも見てみるか。

霊夢:
 簡単に言うと「乗客×運んだ距離÷路線の長さ」に対してどれだけの列車が運行されているかだね。

魔理沙:
 うーん、あんまりよくわからんなぁ。とにかく規模のわりに多くの列車を走らせているということでいいのかな?

霊夢:
 そういうことでいいや。かなり多くの列車を走らせているという事を分かってもらえたかな?
 例を出すと、こんな感じだね。輸送密度・乗車人員ともにJR北海道八雲駅だけどJR四国大歩危駅ではそれよりも多い本数の列車が運行されているんだよね。

魔理沙:
 多少無理をしてでも本数を増やして顧客を増やそうという事だね!

霊夢:
 それから「特急うずしお」は気動車特急として、日本一の運行本数を誇るんだぞ!

魔理沙:
 有名な話だよね、驚異の16.5往復! かなり頑張っているよね。

霊夢:
 JR四国さんにはこれからも維持していってもらいたいね!

■コストカット

霊夢:
 今度はコストカット。

魔理沙:
 というと?

霊夢:
 これはできるだけ効率よく運転し、できるだけ多くの列車を走らせようということだね。 こちら、さっきも言ったように本数の増発・維持を行って列車キロは下がっていないのにもかかわらず、社員数を減らすことに成功しているんだ。

魔理沙:
 人件費削減ってことだね。でもどうやってそうしているんだろう。

霊夢:
 多分これだね。ワンマン化を進めているからだよ。

魔理沙:
 あぁ! なるほどね! やっぱり多いと思ってたけどワンマンが普通列車の50%ちかくを占めているとは!

霊夢:
 多少サービスは低下するけど、効率のいい方法だよね。さらに、本社職員の割合を減らして、営業に直接関係ある人を増やしているっていうのも、社員数を減らすことができた要因だろうね。

魔理沙:
 できるだけ支出を減らそうとしているのが読み取れるね。

霊夢:
 現代社会、どこでもコストカットが求められているからね。

■車両開発

霊夢:
 そう。JR四国は世界初となる振り子式気動車を開発したんだ! これこそ2000系だ!

魔理沙:
 今「宇和海」と「あしずり」で使われている車両だね。

霊夢:
 この車両はローレル賞【※】も受賞しているよ! それで、この2000系がどうやって誕生してどうするのかということは長くなるから割愛するね。
 そんな2000系も老朽化し、現在は2700系の投入が進んでいるよ。

※ローレル賞
前年に新しく製造された鉄道車両の中から製作意図・技術・デザインなどが優れた特徴ある車両が選定される賞

魔理沙:
 確かこっちもローレル賞を受賞してたよね?

霊夢:
 そうだよ。こう2700系を主流になりつつある安い空気ばね式ではなく振り子式にしたのはカーブが多いという四国ならではの理由だよ。

魔理沙:
 2600系で十二分に理解したんだね。

霊夢:
 そんなJR四国では今後新型ローカル気動車の開発をする予定らしいからそっちにも期待だね。

魔理沙:
 重くて遅いキハ40系が置き換え対象かな。

霊夢:
 それから1000型・1200型も30年以上経過している車両もあり、置き換え対象になっていくかもしれないね。

■観光列車

魔理沙:
 たしかに観光列車に力を入れているね!

霊夢:
 現在JR四国では「伊予灘物語」「四国まんなか千年ものがたり」「志国土佐 時代の夜明けものがたり」「藍よしのがわトロッコ」「しまんトロッコ」「海洋堂ホビートレイン」「鉄道ホビートレイン」「瀬戸大橋アンパンマントロッコ」「ゆうゆうアンパンマンカー」「アンパンマン列車(各種)」の計12種類の観光列車が走っているよ。
 そんな観光列車はかなりの人気があり、満席になることが多々あるよ。

魔理沙:
 まだ乗ったことないからぜひいつか乗ってみたいのぜ!

霊夢:
 観光列車自体は鉄道会社としてそんなに儲ける物じゃないんだけど、沿線住民と協力してのおもてなしで、対外的な四国のイメージアップはもちろん、沿線地域内での鉄道への親しみも高まっているんだよ。
 それによって、地域の賑わい創出もしてさらなる観光客の増加を図っているんだ。

魔理沙:
 コロナが流行ってる最近でも、予約サイトを見てきたら、けっこう埋まってるくらい人気なんだね。

霊夢:
 皆さんも、地域丸ごとで盛り上がっていこうっていうのはよい取り組みだと思いませんか?

■無廃線

魔理沙:
 JR四国って廃線をまだ行ってないの?

霊夢:
 いや、正確に言うとあるっちゃあるんだけど、実質無いってことだよ。
 中村線と、牟岐線の一部が正式には廃線となったんだけど、中村線は民営化前から三セク化が決まっていて、それによって土佐くろしお鉄道になったという物。
 牟岐線の阿波海南・海部間は阿佐海岸鉄道がDMV運行のためMICを建設する必要があり、境界駅である海部駅が高架駅であったため、JR四国に阿波海南駅までの区間を譲渡してもらい地上駅の阿波海南駅にMICを建設したよ。

魔理沙:
 じゃあ実質どちらも廃線じゃなくて譲渡という事なんだね。

霊夢:
 そう。つまりJR四国はここまで経営が厳しくても、廃線を作っていないんだ!

魔理沙:
 めっちゃ頑張ってるじゃん! 本線も路線も維持していて、本当に乗車機会を増やそうと努力しているのが分かるよね。

霊夢:
 というか、廃線にしてもメリットが少ないという面もあるね。というのも収入も少ないけど、運行本数もそこまで多いわけでなく、そこまで大きな額の損失にはならないんだよね。
 むしろ、運行本数を多く設定しなくてはならない主要路線の方が多くの赤字を吐き出しているんだよね。例えば営業計数1400円の予土線は9.5億円ほどの赤字だけど、営業計数233円の予讃線はおおそ99.1億円の赤字なんだ。

魔理沙:
 弱小路線を廃止にしてもそこまで費用は浮かず、さらに主要路線の利便性を落とし減益につながりかねないという事か!

■今後のJR四国

霊夢:
 JR四国が頑張っているところを見てきたけど、今後のJR四国について少しだけお話して終わろうか。

魔理沙:
 それは気になるね。

霊夢:
 JR四国は来春(2023年春)に値上げを予定しているんだけど、これはやっぱりさっきも述べたように、主要路線での収益向上を意図しているんじゃないかと思うよ。

魔理沙:
 収益の主要路線が値上げによって増収しやすいもんね。

霊夢:
 ちなみにこの値上げは27年ぶりらしいよ。

魔理沙:
 初乗り運賃が200円とかになるのかな?

霊夢:
 またおいおい発表されるだろうけど。そして、そんなJR四国は利益率の高い新幹線を求めていて、新幹線による抜本的高速化が必要なの。

魔理沙:
 収入の多くが特急のJR四国だから、その効果は絶大だろうね。

霊夢:
 そう! 費用便益比は1を超えて黒字が見込まれているんだよ! ホントに早期整備が必要だよ。

魔理沙:
 みんなで協力して 四国新幹線を実現させてほしいのぜ! こういったことをツイートするだけでも広げることにつながるしね!

霊夢:
 そのだね。国民の声が重要だもんね!

 

 発足当初から赤字続きのJR四国ですが、廃線することなく増発して利用者に喜ばれる鉄道であり続けています。四国新幹線が実現すれば黒字化も夢ではなさそうです。解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。


▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】実はスゴい!JR四国!! JR四国の凄いところをゆっくり解説

投稿者をフォローして新着動画をチェック!

手作り目薬で最悪失明も? 批判が殺到した自然派ママブロガーのネット記事「手作り目薬を作りました☆」を振り返る

なぜ「板ガム」は「粒ガム」にシェアを奪われたのか? 機能性や社会環境の変化からその理由を考察してみた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事に関するタグ

「経済」の最新記事

新着ニュース一覧

アクセスランキング