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「ダイヤモンド」の知っておきたい基礎知識 色・透明度の品質でどのようにランク付けされるか解説

 今回紹介する、スカイ三平さん投稿の『【ゆっくり解説】魔理沙の宝石解説シリーズ ダイヤモンド編』という動画では、音声読み上げソフトを使用し、ダイヤモンドの鑑定方法やカットの種類などの解説をしていきます。

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■奇跡の石「ダイヤモンド」

魔理沙:
 とりあえず一番有名なダイヤモンドを解説する。ダイヤモンドは、もはや知らぬ人はいないほど有名、宝石の代名詞とも言える存在だけど、ダイヤモンドを日本語にするとなんていうか知ってるか?

霊夢:
 堕鋳矢門度とか(笑)?

魔理沙:
 暴走族かよ(笑)。日本語では金剛石(こんごうせき)と言うんだ。

霊夢:
 金剛? ダイヤモンドとどう関係して金剛なんて名前をつけるわけ?

魔理沙:
 簡単に言うと、金剛という言葉の意味は「どんな物にも壊されず他の物を破壊する」という意味でな。ダイヤモンドは、他のどんな物より硬く壊れないから金剛石というんだ。

霊夢:
 へえ、じゃあ魔理沙って頑固者だから金剛的な性格と言えるわけ?

魔理沙:
 そうだな、その固い意志で信仰心を破壊してやりたい。そんなことよりも、ダイヤモンドって硬く壊れないってのは誤りで、ハンマーで叩けば粉々になるし物によってはちょっとした衝撃でヒビが入るんだよ。

霊夢:
 じゃあ、ダイヤモンドが硬いってのはどういうことなの?

魔理沙:
 それは、モース硬度の読み間違いからくる勘違いだな。モース硬度ってのは、硬さを示すものじゃなくて傷つきにくさを示すもので、それで言えば、ダイヤモンドはどの宝石よりも優れているけど、割れにくさを示す靭性で言えばルビーやサファイヤのほうが硬いな。

霊夢:
 それでも、硬いほうなんだね。

魔理沙:
 そうだな。ちなみに、宝石としてのダイヤモンドの品質を定めた4Cって知ってるか?

霊夢:
 4℃なら知ってるけど?

魔理沙:
 そうじゃなくて、4Cだよ。

霊夢:
 まったく聞いたことないね。

魔理沙:
 これは、アメリカ宝石学会が宝石としてのダイヤモンドの品質基準を制定したもので、Color(色)、Clarity(透明度)、Carat(重量)、Cut(切削・研磨)の頭文字を合わせて4Cと言うんだ。

霊夢:
 へえ、アメリカ基準なんだね。

魔理沙:
 とは言っても、だいたいがこの基準を採用してて国際基準といっても差し支えないぜ?

霊夢:
 そうなの?

魔理沙:
 昔は、販売店や卸が独自に決めてたり研磨職人によってまちまちだったから統一基準ってのが無くてな、鑑定技術の甘さも加わって宝石としては玩具レベルなのに一丁前にショールームに並んでたりしてたんだぜ。

霊夢:
 詐欺みたいなものじゃん。

魔理沙:
 だから、こういう4Cという基準が出たんだよ。

霊夢:
 なるほどね。

魔理沙:
 まずは、カラーなんだけどな、グレードは、最高品質のDから最低品質のZまであって、最も品質が高いとされるのは何色にも染まってない無色だな。

霊夢:
 なんでDから始まるの? ABCはどこにいったの?

魔理沙:
 これは昔、各業者が品質基準をABCとかⅠ Ⅱ Ⅲとかで決めてて、Aが最高、Cが最低を表してたりするからそれと混合されないようにDから始まるようにしたんだ。

霊夢:
 ダイヤモンドのDとかじゃなくて?

魔理沙:
 よく勘違いされるけど違うな。

霊夢:
 そうなんだ。

魔理沙:
 ダイヤモンドは、地球内部の高温高圧で生成される鉱物だけど、その過程で不純物が混じったりするといろんな色がついてしまうんだ。

 色に対する価値は市場が決めるわけだけど昔から無色が最も価値が高いとされていて、その中でも、最高級グレードのDEFはカラーレスとも言われるグレードでな、熟練のグレーダーでさえ、マスターストーン無しでは区別できないほどだな。

霊夢:
 グレーダーとかマスターストーンってなんなの?

魔理沙:
 グレーダーっていうのは、いわゆる鑑定士のことで、鑑定士には共通の資格ってないけど、最も権威があるのはアメリカ宝石学会の鑑定資格だな。たしか、およそ半年間かけて必要な知識と技術を学び最終試験に合格すると卒業証書が授与されるぜ。

霊夢:
 半年って長くない?

魔理沙:
 それだけ学ぶことがあるし目を育てる必要があるってことだな。

霊夢:
 大変な業界なのね。

魔理沙:
 それとマスターストーンってのは、色を鑑定するうえで基準となる見本みたいなものでな、最高クラスになると、それだけ見ても色の付き具合が判別できないから、マスターストーンと見比べてグレードを鑑定するんだ。他に、キーストーンとも呼ばれるけどな。

霊夢:
 色見本みたいな感じなのね。

魔理沙:
 基本的に、エンゲージリングみたいな重要な記念品みたいなものにはDEFGクラスを使うことが多いし、予算的に厳しい人向けには、ややお値打ちなHIクラスが乗ってる場合が多いな。

霊夢:
 やっぱりもらえるなら最高のやつがいいよね。

魔理沙:
 グレーダーでさえDEFを単体で見抜けないほどだから素人目にはわからんぜ? FやGクラスを出して、最高品質だよって言って贈ってもバレることないぜ、まあ鑑定書でバレるけどな。

霊夢:
 そんなに区別がつかないものなの?

魔理沙:
 これを見て、区別できそうか? じっくり見比べてやっとかすかな色に気づくレベルだぜ? それに、指輪とかはプラチナとかが台座として使われてるからその色を反射してさらにわからないな。

霊夢:
 たしかにそうね。

魔理沙:
 ファッションとして使われるのはせいぜいLMクラスまでで、それより下だと、あまり価値がないとされて取り扱うお店が変わってくるけど、イエローダイヤモンドというカテゴリーで台座をゴールドにして一体感を出したものもあったりするな。

霊夢:
 へえ、デザインを工夫したりしてるのね。

魔理沙:
 でも、Zを突き抜けて色が濃いダイヤモンドもあったりしてな、美しく濃いイエローだと、逆に価値が高くなるから無色が一番だけどカラーダイヤモンドも捨てたものじゃないってことだな。

霊夢:
 カラーダイヤモンドなんてのもあるの?

魔理沙:
 そうだな、価値が高いカラーは赤、青、ピンクで、最も低いのが、薄い黄色だな。その中でも、赤いダイヤモンドは希少価値が高くて、ピンクダイヤですら希少なのに、そのピンクが濃くなって赤色以外を含まないのがレッドダイヤモンドだ。

 ちなみに、一番有名なレッドダイヤモンドがハンコックレッドでな、19世紀に、ロンドンのダイヤモンドディーラーを勤めるエドウィン・ストリーダーが買い取り、当時は、カラーダイヤモンドに価値がなかったけどその特徴からハルフェンと名付けられた後、およそ800ポンドで売却されて以来行方がわからなくなって。
 そこからしばらく時が進んだ1950年代、とある宝石店でそのレッドダイヤモンドが販売されてるのをアメリカ人コレクターのウォーレンハンコックが見つけ、今の貨幣価値に換算しておよそ1000万円で購入したんだ。

霊夢:
 ずいぶんいい値段するけど、粒が大きいの?

魔理沙:
 そうだな、0.95カラットあるしな。

霊夢:
 なかなか大きいけど1000万円というのは高すぎない?

魔理沙:
 それだけ珍しいってことだな。ハンコック氏は、カラーダイヤモンドの魅力に引き寄せられた1人でな、このレッドダイヤモンドは長年ハンコック氏が所有し続けたんだけど、1981年に65歳で亡くなってしまったんだ。

 ハンコック氏は、コレクターだけど本業は農業経営者だから、残された遺族は広大な農場を引き継ぐんだけど、経営自体はあまり芳しくなくて収入も少ないし貯蓄もほとんど残ってないまま、遺族は、不動産税100万ドルの支払いに困ってしまい、遺族は、農場の売却かコレクションされてたカラーダイヤモンドどっちを売却するか悩んだ結果、全てのカラーダイヤモンドコレクションを売却することに決めたんだ。

 出品先は、クリスティーズのオークションだけど、事情を知ったクリスティーズは全てのカラーダイヤモンドを鑑定して、ハンコックレッドと他2つのカラーダイヤモンドだけ出品してあとは返却したんだ。

 これは、個人が長年収集したコレクションだからハンコック氏に敬意を示したのと、最低限、不動産税を支払える価値を見出したってことだな。1987年、オークションにかけられた結果、88万ドルという、1カラットあたりでは史上最高額で入札されて成立した。

 他に出品された2つのカラーダイヤモンドと合わせると不動産税がギリギリ支払える金額に届いて、遺族は無事に支払いをすませ農業経営を続けることができたんだ。

 次にクラリティ。透明度だな。これは、不純物を含んでいるとか内部で欠損があるとかをグレード分けしたもので、なにもないFLクラスが最高品質。外部にごくわずかな欠点があるのがIFクラス。肉眼で容易に見つけることができるIクラスが最低品質だ。

霊夢:
 肉眼で見つけられるほどって、もはや割れ物じゃない?

魔理沙:
 そうだな、ダイヤモンドの大きさにもよるんだけど、Iクラスは、素人でも欠点を見つけやすいな。SIクラスまでは素人では難しい。

霊夢:
 そんなレベルなの?

魔理沙:
 VVSクラスなんて、熟練のグレーダーが10倍に拡大してじっくり鑑定してやっと見つけることができるレベルだし、FLクラスは、熟練のトレーダーが顕微鏡で見て鑑定するからな。画像は大きくしてるから見つけやすいけど実際は小さいからVSクラスまではエンゲージリングでも使われてるな。

霊夢:
 でも、一番価値が高いのはFLクラスなんでしょ?

魔理沙:
 そりゃあな、希少価値が高いこともあるしな。

霊夢:
 わたしFLがいいなあ、カラーはもちろんDで。

魔理沙:
 ほう、じゃあそんな霊夢にクイズだ。

霊夢:
 わたしの真似をし始めてる……。

魔理沙:
 このダイヤモンドは、カラーが最上位のDグレード、クラリティは上から2番目のIFクラス、その他は、最上位クラスで、重量は1.5カラット。台座やアクセサリー抜きのダイヤモンドだけの状態で市販価格いくらだと思う?

霊夢:
 1カラットあたり100万円で150万円とか?

魔理沙:
 残念、正解は560万円(税込)だ。

霊夢:
 うっそでしょ? すごい望遠鏡が買えてお釣りで旅ができるじゃん。

魔理沙:
 一方、カラーグレードが3段下のGクラスでクラリティがVVS1クラスになると、同じ1.5カラットでもおよそ340万円(税込)になるし、カラーグレードが更に下のIクラスで、クラリティがVS2、その他同じ条件でおよそ200万円(税込)だな。

霊夢:
 まだまだ高いね、3000円とかでないの?

魔理沙:
 ガラス製でも買っとけよ。

霊夢:
 えー、自然が生んだ奇跡の石がいいなあ。

魔理沙:
 500万円くれたらタダでやるよ。

霊夢:
 結局お金払ってるじゃん。

魔理沙:
 さて次は、カラットだ。まあ、キャラットと言う場合もあるけどな。

霊夢:
 それって、カメラをキャメラと言ってるようなもの?

魔理沙:
 そうだな、英語を日本語にしたからどっちでもいいぜ。カラットはダイヤモンドの重量を表す単位でな、1カラットは、0.2グラムで当然重いほど価値がある。だけど、重いってことは見た目も大きいってことになるから難しいんだよな。

霊夢:
 なにが難しいの?

魔理沙:
 さっき、カラーとクラリティについて解説しただろ?

霊夢:
 色と透明度だっけ。

魔理沙:
 そうだな、ダイヤモンドが大きいほど色と透明度が目立ちやすくなるんだ。だから、そこそこのグレードを買うならあまり大きすぎないほうがいいし、装飾品として所有するなら大きいと悪目立ちするからおすすめしないぜ。

霊夢:
 たしかに、あまりギラギラさせるのもあれだね。

魔理沙:
 特に、エンゲージリングなんかは0.2から0.5カラットがよく似合うって言われてるからそれを参考にしてもいいと思う。

 

 元動画ではこの後、ダイヤモンドのカットの種類、鑑定書と鑑別書の違い、鑑定書と悪質な業者の話などが紹介されています。続きは元動画をご覧ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【ゆっくり解説】魔理沙の宝石解説シリーズ ダイヤモンド編

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