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1日1杯「タピオカミルクティー」を飲み続けた少女が昏睡状態に。 高血糖が招いたベトナムでの悲劇を解説

 今回紹介する、ゆっくりするところさん投稿の『【2016年ベトナム】タピオカで危篤状態?!流行好きだった少女を襲った悲劇 【ゆっくり解説】』という動画では、一大ブームを起こした「タピオカミルクティー」に関する事故について解説を行っていきます。

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1日1杯のタピオカミルクティーが招いた悲劇

魔理沙:
 今回紹介するのは、タピオカに関する事例だ。

霊夢:
 タピオカミルクティー大好き。

魔理沙:
 うまいよな。今回はまさに、そういったタピオカが入ったドリンクに関する事例だ。数年前から日本でもブームで、すっかり定番の飲み物デザートとして定着したこのタピオカだが、それが原因で恐ろしい事態に発展してしまうこともあるんだ。

 今回も例によって、その紹介の一部でショッキングな表現をせざるを得ない部分がある。それにこれはあくまでも事故の概要を伝えるものであり、全ての事柄を詳細に正確に解説する動画ではないなので、以上のことを理解し、了承できる人のみ視聴を続けてくれ。

 それじゃ早速、本題に入る。ベトナム社会主義共和国、中央部に位置する海辺の都市「ホイアン」。河口に位置する古い都市で、人口は約12万人ほど。旧市街などはユネスコ文化遺産に登録されており、現在でも昔ながらの古い町並みを見ることができる。

 そんなホイアンでは、ちょっとしたタピオカブームが到来していた。市内にはいくつものカフェが開店し、既存のお店もこぞってタピオカミルクティーなどのタピオカドリンク類を販売し始めた。

霊夢:
 へえ、ベトナムでもタピオカって人気なんだ。

魔理沙:
 ああ。2017年頃にはベトナムの田舎から都市部まで、ほぼ全土でブームとなっていたんだ。タピオカは専門店はもとより、どこに行っても飲むことができるほど浸透していた飲み物だった。そんなタピオカが流行り始めてすぐの、2016年8月。ここホイアンに住む女性Aさんは当時18歳の女子高生。

 Aさんは流行に非常に敏感なタイプで、学校やネット上の友人たちの間で流行していたものには、いち早く手をつけたいと思っていた。  これまでも様々な流行物に飛びついてきた彼女だったが、どれもあまり長続きせず、すぐに新しいものに切り替えていった。

 しかし彼女がこの時手を出していたタピオカだけは今までと違った。彼女はこの飲み物の美味しさにハマり、はじめて飲んだ時期から約半年間の間、繰り返しタピオカを飲んでいた。

霊夢:
 わかるわ。タピオカドリンクってなんか癖になるのよね。

魔理沙:
 彼女は学校の帰りや、休日、習い事の帰りなどに、仲間と一緒にタピオカ店に立ち寄り、毎日のように飲んでいたそうだ。そんなAさんだったが、ある日突然、実家のリビングで意識を失い倒れてしまった。母親によってすぐに救急車が呼ばれ、Aさんは近くの病院に搬送された。しかし彼女は、病院到着後も昏睡状態。

霊夢:
 昏睡って、それかなりヤバいんじゃ?

魔理沙:
 人工呼吸器が装着され、彼女はそのまま入院。検査の結果、彼女の血糖値は異常なほど高く、正常値の約25倍にまで上昇しており、「高血糖」によって昏睡状態に陥っていたことが分かった。

 ここで血糖について少し説明しておこう。炭水化物などの糖分などを取ると、胃でそれが消化され、ブドウ糖に変化する。それが血液に流れ、すい臓に運ばれる。このブドウ糖が血液中に多く流れている状態が、「血糖値が上がっている」という状態だ。

 そして、すい臓が「インスリン」という成分を分泌して、このブドウ糖を体の各細胞が吸収しやすい形に変えてくれる。すると、すい臓の働きにより、血糖値が下げられていく。だが膵臓に送られてくるブドウ糖の量が多すぎると、すべてを処理できなくなってしまい、体に再びブドウ糖の状態で流れていってしまうんだ。そのせいで体は高血糖状態になる。

 この血糖値が異常に高かったり、その状態が続いてしまうと、血液がどんどん濃くなっていき、脱水症状、頻尿、心筋梗塞、肝硬変などになり、めまい、嘔吐、昏睡など重篤な症状を引き起こす場合がある。

霊夢:
 糖尿病ってそういうこと? だから糖尿病の人ってインスリン注射するんだ。

魔理沙:
 そうだ。自分のすい臓が出すインスリンの量だけでは足りないため、注射で補ったり薬などでカバーすることが多い。この高血糖状態というのは、糖の過剰摂取だけではなく、ストレスや運動不足、睡眠不足などでも上昇するため、現代人は糖尿病にかかりやすいと言われている。

霊夢:
 じゃあAさんもその状態になって……。

魔理沙:
 ああ。彼女は糖尿病とほぼ同じ症状で昏睡状態に陥っていたんだ。

霊夢:
 それってタピオカ……。

魔理沙:
 そう。実はAさんはタピオカにハマってからというもの、ほぼ毎日約1リットル近くのタピオカを飲んでいた。しかもそれだけではなく、タピオカと一緒にケーキやお菓子など、さらに糖分を上乗せして摂取していた。

 これらの食品には大量の砂糖が使用されており、推定だが彼女は少なくとも1日に200g近い砂糖を摂取していたものだと考えられている。WHOの基準によると、「成人の1日当たりの砂糖摂取量は25g程度が望ましい」とされているので、Aさんがとっていた砂糖の量がどれだけ異常かわかるだろう。

 ちなみに彼女はひとつ500mlのタピオカミルクティーをよく飲んでいたそうだが、このミルクティーには黒糖やシロップなどが使われており、およそ90gの砂糖が入っていたこともわかった。

霊夢:
 もうそれ1杯でアウトじゃん。

魔理沙:
 彼女の場合は、それプラスお菓子も食べていたからな。単純に砂糖の量だけでもすごいことになっていたが、タピオカ自体も炭水化物、糖質なので、彼女の血糖値をあげる手助けになってしまっていたんだろう。

 その後、彼女は1週間以上昏睡状態で血液透析を受け、生死の境をさまよったが、その後意識を取り戻し退院。 しかしAさんは若くして糖尿病にかかってしまったため、自宅でも厳しい食事制限、そしてインスリンを定期的に注射で補わなければいけない生活を送ることになってしまった。

霊夢:
 毎日注射なんて辛すぎる。

魔理沙:
 Aさんの体重は当時120キロ近くあったが、この事故後、ダイエットに成功し、もうタピオカは口にしていないそうだ。

 おそらく彼女は以前から食生活が偏っていて、そこにさらに大量の糖分を入れてしまったため、あのような症状に陥っていたんだろう。肥満で糖尿病にすでにかかっていたのかもしれないが、あのタピオカ生活が決定打になったのは間違いないだろう。

霊夢:
 思ってたより怖い病気なのね高血糖って。

魔理沙:
 以前ほどではないが、タピオカはわが国でもブームになった飲み物のひとつだ。タピオカに含まれるデンプン質は胃で消化しにくいため、腸を刺激して腸内環境を整える働きがあるとされており、ヘルシーなものだと勘違いされることが多いが、原料はキャッサバと言われる芋で、糖質で言えば白米よりも割合が多い。

 カロリー自体も非常に高く、一般的に日本でよく飲まれているタピオカミルクティー約250mlには約450キロ近いカロリーが含まれているものもある。

霊夢:
 そんなにハイカロリーだったんだ。

魔理沙:
 カロリーだけで言えば、一般的な醤油ラーメン1杯分にも相当するカロリーなので、飲み物としてはかなりハイカロリーとなっている。

霊夢:
 おやつ感覚で飲むものにしては、かなり重いものだったのね。私もタピオカ好きだから飲む時は気をつけよ。

魔理沙:
 ちなみに炭水化物や糖分を摂る前に、食物繊維を摂取しておくと血糖値の上昇を緩やかにできる。

霊夢:
 ご飯を食べるときに、野菜から食べた方がいいって言われるのって、そういうことだったのかしら?

魔理沙:
 ああ、そうだろうな。野菜類も食物繊維が豊富だしな。それにタピオカなどの大量に炭水化物が含まれるものを食べる場合は、その日の他の食事などで糖質量を調整するといいかもしれない。

 一大ブームとなったタピオカドリンク。美味しくて、つい手を出してしまいますが、飲み過ぎには気をつけたいところです。解説をノーカットでご覧になりたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

【2016年ベトナム】タピオカで危篤状態?!流行好きだった少女を襲った悲劇 【ゆっくり解説】

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