どうして地球は回っているのか? “自転する力”の発生源をわかりやすく解説してみた
今回紹介するのは、アルファベータさんが投稿した『地球はなぜ自転しているのか?【ゆっくり解説】』という動画では、音声読み上げソフトを使用して、なぜ地球は自転しているのかを解説していきます。
地球はなぜ回っているの?
霊夢:
地球の自転とは地球が自分の地軸の周りを回転する現象のことで、その向きは東向きとなっていて、北極星から見た場合には反時計回りに見えるよ。地球の北極は地軸が交わる点のうち、北側のもので、北極点とも呼ばれるけど、方位磁石が示す北極軸とは異なる場所にあり、その差は1000kmぐらいあるよ。
地球の太陽に対する自転周期は24時間となっていて、これは太陽日と呼ばれるけど、遠くの星に対しては23時間56分4秒で自転しているよ。
魔理沙:
後者のほうは恒星日と呼ばれるよな。
霊夢:
地球の自転は月の重力の影響による潮汐力によって徐々に遅くなっていて、原子時計による計測の結果、1世紀前よりも1.7ミリ秒1日が長くなっているというよ。歴史上の天文学的記録を調べてみると、1日の長さは1世紀ごとに平均して2.3ミリ秒ずつ延びているけど、2020年には自転速度の上昇がみられることが報告されたというよ。
魔理沙:
逆に早くなるのは珍しいな。
霊夢:
だけどそもそもなぜ自転を始めたのかを知るためには、地球の誕生まで遡る必要があるよ。地球は約46億年前、新しく生まれた太陽の周りを回るガスと塵の集まりで雲のようになっている原始惑星系円盤から誕生したよ。
この雲の中ではそれぞれのガスや塵の粒子がランダムな方向に運動していたけど、徐々に集まって密度が高くなっていくと、雲全体が持つ角運動量の方向に向かって平均化されていくことになったよ。
魔理沙:
それで円盤みたいになってるのか。
霊夢:
原始惑星系円盤の中では、ガスの粒子や塵がお互いに集まっていき、小さな天体である微惑星が形成され、少しずつ大きくなっていったよ。それぞれの微惑星は最終的に地球や火星になったけど、大きくなる過程でガスや塵の粒子が持つ角運動量も吸収していき、自らも回転するようになったよ。
魔理沙:
まさに自転だな。
霊夢:
太陽系を形成した粒子はほとんどが同じ方向の運動量を持っていたため、現在では太陽系内のほぼすべての惑星が、だいたい同じ方向に自転していることになったよ。
知っているようで知らなかった「自転」の仕組みを紹介しました。地球の自転がスピードアップして、2020年はいつもの年より短かかったという事実には驚きですね。解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
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