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ブラウン管テレビに稲妻がはしり発火! 90年代日本で複数発生した「カラーテレビ自然発火現象」を解説

 今回ご紹介する動画はゆっくりするところさんの投稿した『テレビが自然に発火 各メーカーが気付いた発火の正体『カラーテレビ自然発火現象』【1990年~】』です。1990年代に起こったカラーテレビの自然発火現象について解説しています。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

今回紹介するのは『カラーテレビ自然発火』です。
少しいつもとは違う紹介です。
1990年代、液晶ディスプレイが登場していましたが、一般家庭には普及しておらず、ブラウン管のカラーテレビが各家庭に設置されている時代でした。
そんな中、テレビが発煙・自然発火するという事故が複数件発生していました。


魔理沙:
 1990年当時、80年代に登場した液晶ディスプレイはまだ普及しておらず、一般家庭ではカラーテレビが使われていた時代だった。

 国内外を問わず、カラーテレビは非常に高い品質を誇っていたが、ソニー、松下、パイオニア、東芝の4社による調査で、特定のカラーテレビに自然発火が起きる可能性があることが分かった。

霊夢:
 自然にテレビが燃えるわけ?

■稲妻が走る! リード線の不良から2万数千ボルトが漏電

魔理沙:
 ソニーは1989年から故障例などを調べているうちに、高圧発生回路から異常な放電が起きていることに気が付いた。これは高圧回路周辺に、肉眼では見えないほどのひび割れが発生し、放電していることが原因だった。

 この高圧回路には、数万ボルトの高圧電がかかるため、各メーカーは開発・製造段階で最新の注意を払っていたはずだった。

 この時代のカラーテレビには、ブラウン管後部に電子ビームを発射する装置がついており、この高圧回路は必要な電圧を供給するためのものだった。その電圧は2万数千ボルト。変圧器との間で放電を起こさないように、絶縁効果の高い特殊な樹脂で二重に覆われたリード線の中に流れていたんだ。

 しかし、製造過程の品質のばらつきで、リード線がこの樹脂の中心に収まっておらず、一重でしか覆われていない不良品が出ていた。

 その不良箇所から、2万数千ボルトの電圧流れ、変圧器に向かって小さな稲妻が走った。

 ソニーはすぐにこの欠陥を公表し『厳しい安全試験を通過した機種だったので、二重防護が破られるとは予測できませんでした』とコメントし、幸いにもこの機種での事故を未然に防ぐことができた。

■樹脂製絶縁カバーの劣化でテレビから発火

魔理沙:
 松下と東芝の製品も、故障の原因は変圧器にあった。変圧器本体の樹脂製絶縁カバーが劣化して、微細なひび割れが生じていた。ひび割れから、4〜5ミリ離れた小さなネジと、配線に向かって放電が起こり、周りのほこりと配線の塩化ビニール被膜が燃え上がった。

 松下の場合には、内側のスピーカー収納部分に火が燃え移り、テレビ全体が焼けた。

霊夢:
 メーカーによっては、事故が起こっていたのね。

魔理沙:
 パイオニアの場合は、高圧回路周辺のはんだ付けが不十分だったため、部品のリード線との間にごくわずかな隙間ができ、そこで放電が起きて合成樹脂の基盤がこげた。

 さらにカラーテレビをON・OFFすると、0〜100度の温度差が発生する。この熱対応の繰り返しを受けて、絶縁材として使用されていた『エポキシ樹脂』が熱疲労によってひび割れを起こしていたんだ。この絶縁破壊のために、周辺の金属部分への火花放電が起きた。

 しかも使用年数が長ければ長いほど、絶縁破壊箇所の付近にたまったほこりに火が付き、発煙・発火現象につながるんだ。

霊夢:
 なるほどね。テレビはあまり動かさないものだから、ほこりが溜まっていることも多いよね。

■カラーテレビの需要の変化に、品質が追いついていなかった

魔理沙:
 日本のメーカーは、高い技術を持っており、品質管理も優れていた。しかし、カラーテレビが開発されて以来、多機能化や画面の大型化が続いていた。

 それに伴い、高い電圧が必要となり、さらに放送時間も24時間にわたるようになり、カラーテレビは酷使され続けた。しかし、メーカーが行っていた使用実験は、テレビの使い方の変化や、過酷な使用状況に対応していなかった。それによって今回紹介した不具合が引き起こされていたんだな。

 この不良騒動を受けて、設計思想や絶縁素材、部品の材質など、根本的な見直しを図る契機ともなったんだ。

 今回の紹介とは直接関係はないが、メーカー側の不備以外にも、家庭用テレビによる発煙・発火事故は起こりうる。

霊夢:
普通に使っていたらそんなことないんじゃないの?

■ほこりの堆積やトラッキング現象で、我が家の液晶テレビも発火する可能性があるかも……

魔理沙:
 不良品じゃなかったとしても、十数年使用していると、ほこりの堆積やパーツの経年劣化によって、発煙することもある。中でもほこりの堆積による事故は多い。テレビ本体の内部以外にも、コンセント周りのほこりと水分に電気が流れて発火する『トラッキング現象』が発生する。

 トラッキング現象はプラグとコンセントの間に隙間があると特に発生しやすい。昼夜問わず、いつ発生するか分からない上に、その危険性が軽視されがちなんだ。

 予防するにはこまめにほこりを取る必要があるけど、それが難しい人はトラッキングを防止するカバーが100円ショップでも販売されているから、使用してみといいかもな。

 他にもケーブルを家電などで踏みつけてしまって、内部の線材がショートすることもある。テレビのような高電圧を扱う家電は、状況によっては発煙や発火の恐れがあるから、ケーブル周りや、ホコリがテレビに溜まっていないかチェックしてみるのもいいかもしれない。

霊夢:
そうね。梅雨の時期は湿度も高いし、トラッキング現象が起こらないとも限らないしね。

 

 身近なテレビですが、状況によっては火災を引き起こすこともあるそうです。コンセントやケーブル周りの点検を定期的に行うようにしたいですね。

視聴者のコメント

私の家も昔煙出てたことありましたw
俺のスーファミはこれで火花吹いた
掃除とかでまめに家具を動かしてる家庭だと起こりやすいらしいなぁ
おつです掃除してきます
火災防止のために注意を促す良い回でした

▼動画はこちらから視聴できます▼

テレビが自然に発火 各メーカーが気付いた発火の正体『カラーテレビ自然発火現象』【1990年~】

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