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アメリカ大統領選開票実況 ダイジェスト速報(14:55更新)

 本日投開票が行われるアメリカ大統領選挙。ニコニコでは「2016アメリカ大統領選挙 開票実況【町山智浩NYリポート・水道橋博士 スタジオ生出演】」を実施。本記事では、大統領選の大勢が決まるまでの内容をダイジェストでお届けします。

アメリカ大統領選2016特設サイト

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NYで現地レポートを行う町山氏

大統領が決まるまで

Q:大統領を決めるための本選挙とは?
A:11月の第1月曜日の翌日に実地。11月1日はかつての決算日であったことから除くことにになっている。今回は11月8日(火)。州ごとに一般有権者が「大統領選挙人」を選ぶ間接選挙。全538名の選挙人のうち、過半数の270名以上を獲得すれば当確。

Q:選挙人投票とは?
A:12月の第2水曜日の次の月曜日に実地。今回は12月19日(月)。一般投票によって決定した大統領選挙人が大統領候補に投票。形式的なもので注目度は低い。 

Q:新大統領就任までは?
A:2017年1月5日(木)に大統領および副大統領が正式に発表される。1月20日(金)に大統領就任式を経て、新しいアメリカ大統領が誕生する。

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州ごとの選挙人割り当て数と投票締め切り時間(赤字はトランプ優勢、青字はヒラリー優勢、紫字は激戦区)

Q:選挙人とは?
 A:アメリカ大統領選挙で、各州での一般投票の結果に従い大統領候補に投票する人。 全米に538人がいて、州ごとに人口に応じた数の選挙人が割り当てられている。 その州で1票でも多く票を得た大統領候補者が、その州に割り当てられた選挙人を全員獲得できるという勝者総取りのルール。そのため選挙人の数の多い州で勝つことが重要。今回トランプ候補が勝つためには本来は注目度が薄い選挙人が少ない激戦州で勝つことが求められている。

両候補の獲得州予測(1回目)

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速報。ヒラリー候補、バーモント州(3)を獲得。トランプ候補、インディアナ州(11)、ケンタッキー州(8)を獲得。

Q:2016年7月以降の両者の支持率の推移は?
A:トランプ候補は共和党全国大会(7月18~21日)の際に支持率が上昇し、その直後に行われた民主党全国大会(7月25~28日)でヒラリー候補が逆転。トランプ候補が戦没者遺族を批判したこともありトランプ候補の支持率が低下。輪をかけてTV討論会(9月26日、10月9日、10月19日)でセクハラ発言などを言及され、トランプ候補の支持率が急落するも、かねてから問題視されていたヒラリー候補のメール問題に対して、10月下旬、FBIの電子メール再捜査が発表されたことで再びヒラリーさんの支持が落ち込むことで接戦状態に。

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堀潤氏・冷泉彰彦氏・水道橋博士氏による第二部が開始。町山智浩・津山恵子の両氏が現地レポートを行います。

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ニコニコユーザーに「どちらの候補に当選して欲しいですか?」アンケートを実施。ヒラリー29.8%、トランプ29.3%とヒラリーが若干リードするも、「どちらも嫌だ」が35.3%となる結果に。

Q:トランプのリスクは?
A:トランプは超ウルトラ一国主義。自分たちの国だけを守ることをずっと言っている。そういう態度に対してロシアや一部のテロリスト集団が何かを起こしたときに、トランプのアメリカが縮こまって何もしませんとなると、その他の国も対応を変えざるを得なくなる。そこで恐ろしいのは、それぞれの国がナショナリズムに走ること。そうすると世界はめちゃくちゃになってしまう。そういうことを懸念して株価なども敏感になっている。

Q:投票結果が出る順番は?
A:最初は小さな街から開票されていく傾向にある。大都市は投票数が多いのでその分票計算に時間がかかるためどうしても遅くなる。

両候補の獲得州予測(2回目)

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現在の状況はトランプ候補66、ヒラリー候補68。
内訳は、トランプ候補がケンタッキー(8)、インディアナ(11)、ウェストバージニア(5)、テネシー(11)、サウスカロライナ(9)、オクラホマ(7)、ミシシッピー(6)、アラバマ(9)。
ヒラリー候補は、バーモント州(3)、イリノイ(20)、マサチューセッツ(11)、ロードアイランド(4)、ニュージャージー(14)、メリーランド(10)、デラウェア(3)、ワシントンD.C.(3)。

激戦州であり勝敗に大きく左右するフロリダはほぼ僅差の大接戦を展開中。

話題は両候補のネガティブキャンペーンの話題へ。

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Q:激戦州フロリダの特徴は?
A:多様な人種やグループが混在している。大きな特徴は、キューバからの移民。また東海岸の北に住んでいる人間がリタイアすると温かい場所、すなわちフロリダに移住する傾向がある。そのため年金の先行き不安なども問題が噴出するなど、あらゆる層から問題提起がされやすくなる地域であり、票が割れやすくなる。 

両候補の獲得州予測(3回目)

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Q:今回トランプ候補のような白人主義のような人物が増えている背景として、メディアによって影響された人、またはそういう経済環境や労働環境になってきているということなのでしょうか?
A:一つは抑圧されていた思いがトランプという異質な存在によって解放されたことが大きい。アメリカ=多様な世界だということが当たり前になっているが、そう考えない者も当然いた。白人男性のカーボーイ的カルチャというのも、ワンオブゼムの中にあって認められるのかという問題がある。ところが当の本人たちは全否定されているかのような雰囲気があった。まわりでは有色人種が幅を利かせてきている。そういう鬱積した気持ちがトランプの出現によって顕著になったということが挙げられると思う。

【米大統領選】みんなで見ようFX為替チャート 11月7日~10日【大爆発?】より
【米大統領選】みんなで見ようFX為替チャート 11月7日~10日【大爆発?】より

大統領選による市場の動きも番組中では紹介。予測結果に応じて為替が大きく反応している様子が分かります。

参考記事:米大統領選当日、市場に放たれるのはトランプ砲orヒラリー砲? 両者の経済政策と市場の動きを徹底分析

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1964年以降勝った候補が大統領となっているオハイオ州、集計率44%時点でヒラリー候補44%、トランプ候補52%。

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津山恵子氏が現地リポートで開票前の予想と現状を分析

Q:現地をリポートしてみてどのような状況だったか?
A:日本時間の11時にはフロリダやノースカロライナでは、ヒラリーさんの当確が出ると予想されていたが、いまだに出ていないことで現地では息を飲む展開が続いている。選挙前に各陣営の集会所を訪れるとヒラリー陣営は差別をしない政権を訴えていたが、トランプ陣営は真逆。「政治家が何もしてこなかったからアメリカはこのようになった」というのを訴える怒りに満ちた雰囲気だった。

 大統領候補者の集会というのは報道関係者として登録をすれば取材ができるものだが、トランプ氏のニューヨークでの集会に関しては海外メディアの登録を許してくれなかった(報道陣として入ることができなかったので、一般の方と同様に並んで中に入るという事態に)。登録拒否の内容としては、ナショナルメディアやアメリカの地方のメディアを優先したい、そして報道機関への便宜という意味ではトランプ氏自身がお金を払っているため海外メディアは遠慮してほしいという旨だった。

 トランプ氏の支持者が一番彼を支持していた問題として挙げられるのが移民政策。雇用をはじめ多くのアメリカの富が移民に世よって奪われている。そのために不満や怒りが渦巻いている。トランプ陣営の戦略として、集会のような場所でも疎外できる要素があればするという有権者を見据えた魂胆があったのではないかと思われる。

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町山智浩氏、アメリカ中の右翼が集まっている所で取材生放送中

町山氏のコメント:
 いつも人口が少ない田舎の州から結果が出て、そのあと人口が多い州の結果が出て大勢が決するので、これからヒラリー候補が伸びてくるのではないか。

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注目のオハイオ州でトランプ候補 勝利確実。1964年以降オハイオ州で勝った候補が大統領となっている。円相場 は101円台まで円高ドル安に。

トランプが激戦州であるオハイオ(18)を獲得!

現在の状況はトランプ候補167、ヒラリー候補109。内訳は下記のとおり。

トランプ候補:モンタナ(3)、ノースダコタ(3)、ワイオミング(3)、サウスダコタ(3)、インディアナ(11)、オハイオ(18)、ネブラスカ(3)、ミズーリ(10)、ケンタッキー(8)、ウェストバージニア(5)、アーカンソー(6)、カンザス(6)、テネシー(11)、サウスカロライナ(9)、オクラホマ(7)、ルイジアナ(8)、ミシシッピー(6)、アラバマ(9)、テキサス(38)。
ヒラリー候補:バーモント(3)、イリノイ(20)、ニューヨーク(29)、マサチューセッツ(11)、ロードアイランド(4)、ニュージャージー(14)、コネチカット(7)、メリーランド(10)、デラウェア(3)、ワシントンD.C.(3)、ニューメキシコ(5)。

激戦州であり勝敗に大きく左右するフロリダはほぼ僅差の大接戦を展開中。

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残り19州 ヒラリー候補がバージニア(13)、コロラド(9)を獲得し131に票を伸ばしている状況。世論調査ではヒラリー氏が優勢と見られていたミシガンでは、現在トランプ氏が優勢。

Q:ヒラリーがミシガンで苦しんでいる状況として考えられることは?
A:郊外から開票しているため都市部の票がこれからなのでヒラリー氏が逆転する可能性は十分ある。ただし、デトロイトを筆頭に製造業が盛んな州であるため、リーマンショック後の倒産や、割安なメキシコなどに工場を移転することで失業者が増え、不満が噴出している。また、インフラの再整備が遅れていることも不満となって、票がトランプに傾いていると考えられている。

トランプが大激戦州であるフロリダ(29)を獲得!

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トランプ優勢の状況が続く中、ヒラリー陣営は意気消沈の様子

現在の状況はトランプ候補216、ヒラリー候補209。残り12州。 

ノースカロライナ(15)をトランプ候補が獲得。続いて、大激戦州で結果の長引いたフロリダ(29)も獲得。トランプ候補が激戦州の両州を制したことで、ヒラリー候補は、残りの激戦州であるウィスコンシン(10)、ミシガン(16)の獲得が絶対条件に。なお、ニューヨークタイムスは現在の状況から鑑みてトランプ氏の勝利を94%と予想。

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ドル円4円下げ、日経1000円下げ「金融市場での乱高下受け 財務省・金融庁・日銀 午後3時から財務省で緊急会合」

10(木)の夜も生放送を行うことになりました!

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