約3時間半で死にゲー『Bloodborne』を完全攻略したRTA動画。トロフィーコンプリートRTA世界一のやり込みプレイは素人には真似できない異次元の難しさだった
ゲームの楽しみ方というのは人それぞれだ、シンプルにストーリーを楽しむだけの人もいれば、やり込みを楽しむ人もいる。
私はゲーム好きを自称しているが、やり込みプレイというものはあまり得意ではない。というのも、ゲーム好きであるものの特にプレイが上手いわけではなく、ある程度の腕前を必要とするようなトロフィー【※】などの取得は苦手なのだ。
※トロフィー
ゲームのやり込み要素を示す実績機能。強敵の討伐やアイテムのコンプリートなど様々な実績が存在する。
しかし、私のようなプレイヤーがいる一方で、ハードなやり込みを得意とするプレイヤーも存在し、ニコニコ動画にはそういった動画が多く投稿されている。
今回紹介するの動画もそんなハードなやりこみ動画の一本だ。
今回紹介するのは高い難易度で知られ、倒されては挑むを繰り返す“死にゲー”のひとつ『Bloodborne』のトロコンRTA。夜の気さくな挨拶さん、『Bloodborne トロコンRTA 3:26:41 part1』だ。
この動画は死にゲーとして知られる『Bloodborne』のトロフィーをすべて取得する、いわゆるトロコン(トロフィーコンプリート)までのタイムを競うRTA動画だ。
本記事ではただでさえ難易度の高いゲームで、すべてのトロフィーをたった3時間半ほどで取得したハードなやり込みプレイの様子を紹介する。
―あわせて読みたい―
・『SEKIRO』トロフィーコンプRTA。前回から2時間短縮、5時間47分という驚愕の速さを叩き出したプレイに驚きの声多数!
・最小トロフィー取得でクリアを目指す『FF12』縛りプレイが投稿。たたかう“300回”以内に移動“5万歩”以内。過酷な縛りに「正気とは思えない」と視聴者ドン引き
世界一のトロコンRTA、挑戦回数は3000回⁉
今回紹介する動画は先述の通り、『Bloodborne』の全トロフィーをたったの3時間半ほど、記録としては3時間26分で取得してしまったRTA動画だ。
基本的なルールはシンプルなもので、トロフィーを取得していないゲストアカウントなどでゲームをスタートし、全て取得するまでのタイムを計測する。
今回のルールではバグの使用や、ゲームを終了しタイトルに戻るプロファイルロードなどが一部を除きが禁止されておらず、あらゆるテクニックを駆使してタイムを縮めていくこととなる。
さて、このRTA驚くべき点はタイムと、その挑戦回数だ。
今回の動画の記録は3時間半ほどのタイムだが、このタイムは一般的に言えばもちろん非常に速い記録であり、さらには記録されているものの中で最も速い記録でもある。
これはあくまで例ではあるが、筆者のようなプレイヤーが3時間ほど『Bloodborne』をプレイして何ができるのか実際に試してみたところ、ゲーム全体で50体以上いるボスの内3体のボスに挑むのが精一杯であり、この記録は到底真似できるものではない。
さらに言えば、初めて『Bloodborne』のストーリーをクリアする、いわゆる一周目と言われるプレイ時間は人にもよるが、おおよそ30~40時間かかる。
これを考慮すると3時間半ほどですべてのトロフィーを解除するという記録はかなり早いことがわかるだろう。
そして動画中で語られたもうひとつの驚くべき事実は、おおよそ3000回ほどの挑戦の上にこの記録が出来上がっているという点だ。
この数字は正確なカウントではないとのことだが、仮に3000回に届かない挑戦回数だったとしても4桁という時点で相当な挑戦回数であることは間違いない。
難しいショートカットを滑らかに成功、美しさすら感じるやり込みプレイ
今回紹介するRTA動画がどんなものなのか説明したところで、プレイの様子をご紹介しよう。
プレイの様子といっても本動画の見どころとなるポイントは多い。そこで、今回は美しさすら感じるやり込みポイントピックアップし、紹介する。
ひとつの見どころとなるポイントは、非常に難しいショートカットの数々だ。
例えばPart1の3分頃に披露された最初のショートカットでは、通常のプレイでは乗ることのできない柵に無理やり上り移動することで、通常は下水道というエリアを通る必要があるボスの直前まで一気にプレイを短縮している。
また、Part2の17分頃で披露されたショートカットは、悪夢の辺境というエリアに存在するエレベーターの縦穴を細かな位置調整とプロファイルロードを使い、エレベーターを使わず無理やり移動していた。
これらのショートカットは、素人が真似するためには当然練習が必要となるような難易度の高いもの。
実際、筆者も動画で使用されているショートカットをいくつか練習してみたが、成功までかなりの時間が必要となった。
例えば、最初に使用されたショートカットではざっくり3つの工程があるのだが、筆者の場合、柱のでっぱりに乗る第一段階をある程度成功させられるようになるのに数十分の練習が必要であった。
さらに、柱のでっぱりから道を挟んだ柵へジャンプし、着地する第二段階に初めて成功したのは練習開始から1時間以上経過してから。そこから柵の上を移動し、目的の場所に到着したのはもうしばらく後で、結局このショートカットを成功させるのに1時間半以上もかかってしまった。
練習によりショートカットを成功させられるようにはなったものの、一連の流れをミスなく成功させられるかと言えば、それはまた別の話。
ほかのショートカットも試してみたものの当然簡単に再現とはいかず、結局ほとんど成功しないものもあった。ただの練習でこれだけの難しさ、RTA中にショートカットを滑らかに成功させる必要があることを考慮すると、3000回ものリトライというのも納得だ。
あまりのやりこみ具合から美しさすら感じるやり込みプレイを見せる『Bloodborne』トロコンRTA動画は現在Part2まで投稿。常人には真似できないハードなRTAの様子をご覧になってみてはいかがだろうか。
文/富士脇 水面
Bloodborne トロコンRTA 3:26:41 part1
―あわせて読みたい―
・最小トロフィー取得でクリアを目指す『FF12』縛りプレイが投稿。たたかう“300回”以内に移動“5万歩”以内。過酷な縛りに「正気とは思えない」と視聴者ドン引き
・『SEKIRO』トロフィーコンプRTA。前回から2時間短縮、5時間47分という驚愕の速さを叩き出したプレイに驚きの声多数!