「息苦しいTwitter」から「風通しの良いマストドン」へ。インターネットユーザー協会代表が“マストドン急拡大”の理由を解説
Mastodon(以下、マストドン)を語る『マストドン会議――その無限の可能性を、いま語らずしていつ語らう!生中継』が4月28日(金)に行われました。(5月17日に『マストドン会議2――Mastodonにインスタンスを立てる理由~そして実装の課題』が開催)
登壇者の一人である津田大介さんが、Twitterとマストドンの違いについて「マストドンは秋葉原の“ある時期”の風景に似ている」と語りました。さて、その真意とは何なのでしょうか。
マストドンは本当に“オヤジホイホイ”なのか?
-マストドンの特徴は、オープンソースであり分散であり、自治権があります。登録ページにも「あなたのやりとりが一つの会社によって独占されるのを防ぎます」と書かれています。このあたりをMIAU【※】代表である津田さんにぜひ伺いたいです。
※MIAU
一般社団法人インターネットユーザー協会(Movements for Internet Active Users)の略称。インターネット利用者の利益代表として「情報技術を応用することで、現在よりも自由で幸福な社会を作れる」と考える人々の声をまとめ、既存の法や制度に依拠する人々に対して、新たな技術による自由がもたらす利益と幸福について説明することを活動目的としている。
津田:
今日のオープニングのときに、「マストドンは(統計を見ればそうではないが)“オヤジホイホイ”じゃないか」という話もありましたね。古くはパソコン通信から始まり、そのあとはmixiコミュニティという流れになっていくわけですが、マストドンを立ち上げた、ぬるかるさんぐらいの新世代になると、コミュニケーションの形も変わっていると思うので、その感覚すら分からないと思います。
つまりTwitterはオープンで、FacebookはSNSでクローズですよね。シンプルにいえば、「Twitterの情報はGoogleに検索されるし、FacebookはGoogleに検索されない」これが2006~2007年頃の情報の流れとしてあると思います。
マストドンでインスタンス【※】がどんどん立ち上がって、そこに特定の嗜好を持つ人が集まっている感じは、mixiコミュニティっぽいところがあると思います。とはいえmixiコミュニティはクローズなコミュニティで、参加している人しか見えない構造なんですね。mixiに入って、さらにコミュニティに参加しないといけないわけです。
それに対してマストドンは様々なインスタンスごとに集まっていて、かつオープンである。それは可能性もあれば、衝突もあります。それを象徴する出来事がありました。