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羽生竜王、タイトル100期ならず。挑戦者の広瀬八段に敗れ27年ぶりの“無冠”に(将棋・第31期竜王戦七番勝負第七局)

 将棋・第31期竜王戦七番勝負の第7局が12月20日(木)・21日(金)、春帆楼(山口県下関市)で行われ、挑戦者の広瀬章人八段が羽生善治竜王を167手で下し、通算成績4勝3敗で初の竜王位を獲得しました。
 羽生竜王はタイトル失冠により27年ぶりにタイトルを1つも所持していない“無冠”になりました。

【将棋】第31期竜王戦 七番勝負 第7局 羽生善治竜王 vs 広瀬章人八段

 対局後、タイトルを奪取した広瀬新竜王は「タイトル戦も久しぶりだったのでもちろんチャンスだと思っていたんですけど、とりあえず結果が残せて一息ついています」と冷静に答え、「久々にタイトルを守らせていただく立場になったので、将棋界の代表として名に恥じないように、また将棋の盤上以外のことでも何か貢献できるような1年にしたいと思っています」と抱負を語りました。

 惜しくも敗れた羽生前竜王は「結果が出せなかったのは自分自身の実力が足りなかったことだと思うので、また力をつけて次の機会というかチャンスをつかめたらいいなと思っています」とタイトル復帰に意欲を示しました。

※投了する様子は上記ツイートより動画でご覧いただけます

 

 広瀬新竜王は早稲田大学在学中に初タイトル・王位を獲得して以来、これが2期目のタイトル獲得となりました。また、2月2日に開幕する第44期棋王戦で渡辺明棋王への挑戦が決まっています。

 羽生前竜王はこれまで、竜王7期、名人9期、王位18期、王座24期、棋王13期、王将12期、棋聖16期(通算99期)を獲得しており、今回の竜王戦はタイトル通算100期がかかった大一番でしたが、偉業達成とはなりませんでした。


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