ナンバリングタイトルはもちろん『テリワン』も! ドラクエシリーズ“歴代ラスボス”全10体を徹底解剖
『ドラゴンクエストIII』ゾーマ
1988年『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』ラスボス「ゾーマ」。敵対する精霊ルビスを封印し、「おうじゃのけん」を破壊して、アレフガルドの世界を完全に支配していました。そして、万全を尽くした上で、部下のバラモスを使い、世界の侵略を始めるなど、他のボスにはない思慮深さや大物感もあります。
戦闘では、はじめは闇の衣をまとった状態で登場します。この状態のゾーマは、歴代でも最強格の強さを持ち、まともに戦うと全滅は必至です。「ひかりのたま」というアイテムを使うことで、ゾーマが弱体化し、ようやくまともに戦える強さになります。さらに、後の作品で強ボスの定番技となる「いてつくはどう」の元祖でもあります。
ちなみに、余談ですが、ゾーマには没設定となった“第二形態”も存在します。
『ドラゴンクエストIV』デスピサロ
1990年『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』ラスボス「デスピサロ」。元々は「ピサロ」という、人型をした魔族の青年でしたが、「エスターク」の生み出した「しんかのひほう」という技術を使い、この化物のような姿に変身します。
このデスピサロは、初めて背景設定が深く語られたラスボスで、「ロザリー」というエルフの恋人を人間たちに殺されたことがきっかけとなり、人間への憎しみだけで行動するようになります。このような、ラスボスの目的や過去が語られるのは珍しく、シリーズの中でも異質のラスボスとなっています。
戦闘では、実に6回もの形態変化を持っています。初めはエスタークと同様の姿から始まり、徐々に緑色の巨人の姿に変わっていきます。リメイク版では、全形態を合わせて12,300という、驚異のHPを持っています。
『ドラゴンクエストV』ミルドラース
1992年『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』ラスボス「ミルドラース」。魔界を支配している魔王で、主人公の母・マーサに魔界と人間界を繋げさせ、人間界に攻め込もうとしていました。
戦闘面では、強力な呪文やブレスを使い分け、特殊な行動はしないもののシンプルに強いキャラとなっています。とはいえ、デスピサロやシドーと比べると、それほど苦戦を強いられる強さではありません。