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精神科医と見る『SILENT HILL 2』の世界! 姿勢や仕草からも人物の内面が読み取れる、作り込まれたゲーム表現とプロの洞察力に驚きの声【ゲームさんぽ】

 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『サイレントヒル前編』という、ゲームさんぽ/よそ見チャンネルさんの動画です。

 投稿者メッセージ(動画説明文より)

お待たせしました精神科医×サイレントヒル2!

この組み合わせはゲームさんぽのかなり初期からリクエストの多かった企画なんですが、今年10月にリメイク版が発売されたことでようやく実現できました。しかも「提供:KONAMI」!ありがとうございますー!!


 「ゲームさんぽ」はさまざまな分野の専門家と共にゲームの世界を「さんぽ」して、世界の見え方の違いを学ぶゲーム実況企画です。

 今回の動画では、精神科医の名越康文さんをゲストに招いて2024年10月8日にリメイク版が発売された『SILENT HILL 2』をプレイします。

 名越さんはゲームさんぽにて、以前にも別のゲームを取り扱った回で登場されています。
 仕草や姿勢から体質や気質、感受性を読み解く「体癖論」を活用して、登場人物の内面を鋭く考察していきます。

 今回の動画で取り上げる『SILENT HILL』シリーズは主人公の精神状態やトラウマが重要なテーマになっているホラーゲームシリーズです。
 精神科医の名越さんに考察してもらいたいという声が、特に多かったタイトルのようです。

 ゲームは、主人公のジェイムスがトイレの洗面台で顔を洗っているシーンから始まります。

 ジェイムスは亡くなった妻から届いた手紙を読んで、かつて2人で訪れた観光地「サイレントヒル」に向かいます。

 ジェイムスの表情から「もう目がイってる」「すべて妄想かも知れない」と考察を深める名越さん。

 ジェイムスがトイレから出ると、妻からの手紙が読み上げられます。

 死んだはずの妻からの手紙、思い出の場所で待っているという言葉に「それは俺だって行くわ」「最高のオープニング」と名越さん。

 オープニングのムービーシーンが終わり、操作できるようになったところでジェイムスの分析をしていきます。

 ジェイムスは「繊細で自身のメロウな雰囲気に引っ張られやすい」タイプの人物に見られる特徴を持っているそうです。

 「空想的な世界の中にスーッと入ってしまいやすい」

 「同性の友達よりも異性に自分の本音を話す」

 名越さんが語る考察に、コメント欄では「モロそんな話すぎる」「毎回読みが鋭い」「すごすぎんか」と驚きの声が見られます。

 かつては観光地だったサイレントヒルですが現在はそこに続く道も荒れており、立ち込め始めた霧も相まって不気味な雰囲気になっていきます。

 道を進んだ先には墓地があり、そこで墓石の前でしゃがみ込む女性を見つけたジェイムスは、声をかけると同時に肩に触れます。

 先に声をかけるのではなく、ボディタッチをしてしまう所からもジェイムスの心理的な傾向が読み取れるそうです。

 異性に対して、自分と波長の合う相手だと思うと距離感が自然と近くなりすぎるという「主観的な人」という分析をしています。

 女性にサイレントヒルへの行き方を聞いたジェイムス。「真っ直ぐ進めば着くけど、街はおかしくなっているから」と止める女性。

 それに対して、妻と会うために行かなければならないと言うジェイムスの表情を見た名越さん。
 「自分でも馬鹿げてるって思いながら言ってる」と分析するとともに、役者さんに「この役者上手いな!」と絶賛します。

 霧の中を進み、サイレントヒルへとたどり着くジェイムス。霧はさらに濃くなり道路の先も分からないほどです。

 「自分がどこにいるのかわからなかったら人間は不安になる」と名越さん。
 これは物理的場所の話だけでなく、集団の中での自分の立ち位置が分からない不安にも当てはまる「所属感がない」と言うそうです。

 『SILENT HILL』の霧は、そういった精神的な不安定感も表現しているのも知れません。

 霧の中を歩いていると、遠くにフラフラと歩く人影を発見します。

 ジェイムスはその影を追いかけることに。

 人影を追いかけてるジェイムスですが、ガレージドアの穴に入っていくという常識外れな行動をとります。

 名越さんも思わず「えー!?」「頭から食われるで!」とツッコミを入れます。

 人影を追って入った家屋。中には階段をふさぐ檻があり、異様な雰囲気です。

 室内を探索し、ラジオを見つけたジェイムスにクリーチャーが襲い掛かります。

 ここで初めての戦闘です。

 ジェイムスが戦っている様子や、倒れた相手への殴り方から「いざとなったらキレやすい」と暴力性の高さを分析します。

 「これ奥さんも……」と、ジェイムスが奥さんに暴力をふるっていた可能性も考える名越さん。

 クリーチャーの骨盤やヒールを履いている点から、拘束された女性をモチーフにしていることを読み解き、クリーチャーがジェイムスの過去や内面に関係がある存在ではないかと推理します。

 ここで案内人のマスダさんから、クリーチャーが「ジェイムスの心理や妄想の具現化」であると明かされます。

 それを聞いた名越さん、「ジェイムスが奥さんを虐待していたんじゃないか……?」と、そうであって欲しくない想像をしてしまいます。

 初めての戦闘から、主人公ジェイムスの攻撃性が示唆された所で前半は終了となります。

 本記事では前半のみの紹介に加えて、ジェイムスに対する分析に絞ってご紹介しましたが、割愛した部分ではジェイムスの奥さんや墓地で出会った女性への分析などさらに深い考察が語られています。

 ぜひ下記のリンクから動画を前半後半合わせてお楽しみください。

 視聴者のコメント

ウオーッ名越康文の真骨頂みたいな組み合わせだァ!サンキュー!!!!
精神分析をしろと言わんばかりのゲームだからなw
もう全部言い当てたwww
これだけで推測できるの改めてすごいわ
ファーストコンタクトでこれだけ解説できるってやっぱり面白すぎるわこの組み合わせ


▼動画はこちらから視聴できます▼

『サイレントヒル前編』
https://www.nicovideo.jp/watch/so44259111

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