「間違いなくレジェンド事故物件です」首吊り自殺、住人同士で傷害致死、あげくに大家は刺されて死亡…悲惨すぎる事故物件を大島てるが語る
💡ここがポイント
●大島てる&松原タニシがレジェンド級の事故物件を紹介
●133人が飛び降りた団地、心霊談が絶えない幽霊団地について言及
●大島氏はひとつの建物で3人が亡くなった物件に「間違いなくレジェンド」と断言
本邦唯一の事故物件公示サイト「大島てる」でお馴染みの大島てるさん(@Oshimaland)と、事故物件住みます芸人の松原タニシさん(@tanishisuki)が対談する番組「事故物件ラボ」。
番組内では事故物件のスペシャリストであるふたりが、飛び降り自殺が多発し社会問題にもなった団地や、怪現象が起こる幽霊マンション、ひとつの建物で3人が亡くなったなど、4つの“殿堂入り”事故物件を公示サイトや写真とともに紹介しました。
過去133人が飛び降り、社会問題にもなった高島平の団地
松原:
事故物件の中でも殿堂入りしたレジェンドたちのお話をしていきます。番組では事故物件のスペシャリストのふたりで、あくまで独自に“殿堂入り”とさせていただきます。
では、物件を紹介していきたいと思います。まずは高島平のレジェンド事故物件ということですが、「めちゃくちゃ飛び降り自殺が多い」とされていて……。
大島:
「多かった」ですね。私が事故物件サイトを開設した時点で、すでにいろいろな対策をかなりしていました。だからと言って、昔の自殺がたくさんあったという事実は消えませんけれど、毎日人がポンポン飛び降りるというような状況ではなくなっています。
松原:
1977年に高島平団地で親子三人が飛び降り自殺をして、その事件をマスコミが報じちゃったんですね。そうすると自殺の名所として有名になって、1980年に133人に達し、社会問題となった。それを防止するためにフェンスを……。
大島:
すぐにというわけではないんですけれども、今はもう飛び降りは無理ですね。
松原:
今は自殺できないようになっているんですね。これは夜の高島平団地です。
(コメントを見て)『完全自殺マニュアル』にも載っちゃったんですね。
韓国の飛び降りスポットの橋【※】があって、自殺しないようにキムチとかトッポギとかの写真を貼ったら、それがニュースになって「ここで死んでいいんだ!」って自殺者が3倍になったという話を、樹海によく行くライターの村田らむさんがしていましたけれど。
※韓国の飛び降りスポットの橋
ソウルにある麻浦大橋のこと。韓国では「投身自殺が最も多い橋」として知られている。
大島:
それはいろいろ私も思うところがあるんですけれど、確か名前が付いていて、ウェルテル効果【※】というもののはずです。
※ウェルテル効果
マスメディアの自殺報道に影響されて自殺が増える事象のこと。
松原:
これは夜の団地の風景ですかね。
木村D(番組スタッフ):
二階以上のベランダと踊り場にすべて柵が付いています。
松原:
ほんまや、すごい。二階からは飛んでも死なないということですか。
大島:
いや、私の知っているケースで言うと、打ちどころが悪いと二階からでも死にますね。
松原:
せっかく高層団地に来て、二階から死のうとは思わないですよね。
大島:
極端なケースだと、地下一階から地下二階に飛び降りて死んじゃった人もいますから。
松原:
木村ディレクターが行ってきたんですか? どんな雰囲気でした?
木村D(番組スタッフ):
いわゆる普通の集合住宅なんですけれど、どの建物にもこの柵が付いているのは見た感じ異様でした。
松原:
そうなんだ。でも1980年ってことは、30年、40年前の話ですから。まだそんな「自殺スポット」と呼ばれていそうな雰囲気は残っているんですか?
スタッフ:
外国人が多かったですね。商店街とかもあるんですけれども、外国の商店がいっぱいありました。
松原:
外国人が住みつくんですね。都営住宅とかではないのかな? 外国人はそういうのって住めるんですか?
大島:
住めます。
松原:
愛知のほうでもブラジル人ばっかりが住んでいる団地とかがあったり。
大島:
群馬にもありました。
松原:
(コメントを見て)公営は外国人が多いんだ。133人は飛び降りすぎやなあ。僕の地元が神戸の舞子というところなんですけれど。
大島:
そこよく知っています。西明石の駅とかの近くですよね。
松原:
なんで知ってるんですか(笑)。
大島:
それは私のTwitterのアカウント名に関係あることなんですけれど、また今度にしましょう(笑)。
松原:
まあその明石のある所が、飛び降り自殺の多いところで、なんで多いかと言うと、建物自体がちょっと丘になっていて、下から見るとピサの斜塔みたいに斜めに見えるんですよ。なので飛び降りる人が集まってくるんです。そういう建物もあったりしますからね。もしかしたら飛び降りやすそうな場所っていうのがあるのかもしれないですね。
全部屋の4分の3で怪現象が起きる!? 岐阜の幽霊マンション
松原:
続きましていきましょうか。これは?
木村D(番組スタッフ):
岐阜にあるマンションですね。
松原:
何マンションと言われているんですか?
木村D(番組スタッフ):
心霊マンション。
松原:
こちらは僕も行きましたね。1999年に完成しています。意外と最近なんですね。完成して2000年頃から入居者が怪現象に気づきはじめて、ビシバシだの、キーッなどのガラス瓶が転がるような音などが、マンション全体でいろいろな所で聞こえてくるということから話題になりました。
これもテレビで特集されちゃったんですね。岐阜県にある幽霊マンションです。4分の3くらいの部屋で怪現象が起きていて、特に404号室、5号室とかにたくさん現象が起きていた。実際、僕は木村ディレクターさんと前まで行きましたね。実際に人が住んでおられます。
大島:
そうなんですか?
松原:
霊能者の方たちがいろいろお祓いをして……これは本当に良くない心霊商法なんですけれども、いろいろな霊能者がわらわらと集まってきて、「私はもっとお祓いすることができる」とか、「私のほうが霊能力がある」とか言い出すわけですよ。
「一軒あたり100万円で祈祷しましょう」とか、「言う通りにしないと死者が出ますよ」とか言う霊能者が現れたりして、ちょっと問題になったという話があるみたいですね。霊能者に大量の塩を口の中に詰め込まれたりしたそうですね。だからそういうのに引っかかっちゃいけないよという、きっかけにもなった事件ではあるみたいですね。実際はどうでした? 雰囲気は綺麗でしたよね?
木村D(番組スタッフ):
そうですね。でも事故物件公示サイトの『大島てる』では載っていないです。
松原:
というのも、別にそこで亡くなったわけではないということで。
大島:
観光地ですか?
松原:
観光地ではないです(笑)。住人の方もいるので、そういう目的ではあまり騒いだりはしないでほしいなと思います。