『ラストアイドル』で再炎上の吉田豪がジャッジの真相を語る「アイドルはスキルによって評価されるジャンルではない」
アイドルオーディション番組『ラストアイドル』サードシーズンにて、審査委員を務めた吉田豪氏が、暫定メンバーだった木崎千聖氏を落とし、挑戦者の佐佐木一心氏を勝利させたジャッジに対して炎上騒動が起きています。
久田将義氏と吉田氏がパーソナリティをつとめるニコニコ生放送「タブーなワイドショー」にて、ミスiD2015グランプリ受賞のアイドルであり、漫画家の水野しず氏をゲストに迎え、今回の騒動について言及。
吉田氏はファーストシーズンで自身のジャッジによって炎上騒動となった長月翠氏の例を挙げ「負けることのほうがおいしいことがある」と語り、勝ち抜くことが本当の意味でメリットがあるのかを疑うことをラストアイドルファンへ語りかけました。
「完成度より伸びしろと可能性で選びました」――“ラストアイドル騒動”で炎上の吉田豪氏が事の全容を語る
ラストアイドルファミリー3名の卒業を受け、吉田豪「大人同士の話し合いがうまくいかないレベルになっているんだろうなと、僕は思いました。」
スキルが高い子よりも、ダメだけど“なんかいい”人に惹かれる。今回の選出理由
久田:
また炎上したの(笑)?
吉田:
ややこしいのが、前も一回あったじゃないですか?
久田:
あったね。
吉田:
前の時っていうのは、『ラストアイドル』は、大阪は同じ日の1、2時間遅れぐらいだったんですよ、放送が。今、曜日が変わった結果、日にちがずれてずっと炎上が続くんですよね。今はここで放送してるんだな、みたいな感じの炎上。
久田:
2回しか見てないんだよね。深夜でしょう? 日曜日か土曜日の。
吉田:
土曜日です。きょう(6月23日)は休みですけれどね。『ラストアイドル』というアイドル勝ち抜き番組というか、暫定メンバーに対していろいろな人が挑戦してくる。
僕がファーストシーズンでもそうだったんですけれど、野生みたいというか、ポンコツというか、あまり普通じゃない人に惹かれるんですよ、基本ちゃんとした人より。
久田:
そうだよね。
水野:
そうですよね。
吉田:
そうなんですよ。だからミスiDの審査委員をやっているので、普通にダンスが上手くて歌が上手くてみたいな人よりは、「うわ、できていない……でもなんかいい!」 みたいなものに惹かれちゃう。
それを長年僕を見ている人はわかっていて、番組サイドもわかっていて僕を呼んでいるんですよ。そのタイミングで僕を審査委員にしているんですよ。
「吉田豪さん、たぶんこれだったらこっち選ぶんじゃないですか?」みたいな感じのチョイスだと思うんですけれどね。
久田:
なるほど。
吉田:
僕は前回審査に選ばれた瞬間にうわ~っていう顔をしたのは、そういうことなんですよ。自分に嘘をつけない。明らかに今の暫定メンバーのほうがダンスも歌もスキルが高い。
高いけれども、この全然できていないポンコツな子、なんかいい……どうしよう……みたいな。
これは自分に嘘がつけない。選びます、みたいな。選んだ結果、非常に燃えまして、未だに怒られている。
久田:
こっち(木﨑千聖氏を)選べばよかったじゃん。
吉田:
僕、「うわ~ダメだ、でも最高!」みたいなものが好きなんですよ。難しいんですよ表現としては。
久田:
難しいね(笑)。
ラストアイドルファンから吉田氏に届くDMは抗議から人生相談に?
吉田:
アイドルのこういうバトル番組的なものって、今は歌うまバトル的なのがあるじゃないですか? カラオケの機械を使って、それがちゃんと採点してくれるもの。でもアイドルの能力って、そうやって採点できるものじゃないというか、機械がジャッジできるものじゃない。
歌もいい、ダンスもいいかわいい子と、そうじゃない子。でもそれプラスアルファというか、数値化できないものによって動くものっていうか……。
久田:
言っていることはわかる。
吉田:
難しいんですよ。
久田:
言葉にもできない、数値化もできない。
吉田:
そうそう。だから数値化したい人とかしたら、全然意味がわかんないはずなんですよ。これもいい、これもいい、これもいい……。なんで全部いい子のほうを落とすんだって。それを怒る気持ちもわかるんですよ。
でもアイドルってそこじゃないものっていうか、スキルによって評価されるジャンルではない。当然スキルも必要だったりもするけれども、スキルだけではない。そこがアイドルの面白さだと僕は思っているんですけれど、それが意外と世間には伝わらないし、「吉田豪、何言ってんだ?」って言われちゃう。
水野:
放っておけない感じ?
久田:
まあドルオタは面倒くさいからね。
吉田:
その面倒くささとはまた別で、ずっと僕に抗議のDMが大量に来ていたんですよ。
久田:
(笑)
吉田:
来ている流れから、途中から僕への人生相談に変わっていって(笑)。
久田:
そうなの(笑)?
吉田:
今、『ラストアイドル』ファンから僕への人生相談が殺到しているんですよ(笑)。
久田:
どういうのが多いの(笑)?
吉田:
「高校に馴染めなくて今、死にたいです。吉田さん、何とかしてください」みたいな。
久田:
全然関係ないじゃん(笑)。
吉田:
全然関係ないですよ(笑)。
久田:
「死ぬな」って言っておけよ(笑)。
吉田:
(笑)。
『もののけ姫』みたいな(笑)。「生きろ。」【※】みたいな(笑)。
※「生きろ。」
1997年公開の映画『もののけ姫』のキャッチフレーズ。
久田:
まだ早い。
吉田:
超ややこしいことになっているんですよ、次々と。
久田:
俺が全部答えてやるよ。全部「死ぬな」でいいじゃん。
吉田:
久田さんに人生相談だと、みんなしたくないんですよ(笑)。雑だから(笑)。
久田:
いやいや(笑)。
吉田:
僕は、「人間的にお前のことどうかと思う」って言いながらもどこかちょっとそういう、人生相談は答えてくれんじゃないかみたいな……。
久田:
優しいんだよね。 基本的に吉田くんは優しいんですよ、僕なんかよりも全然(笑)。