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『家庭教室』著者であり歌い手の伊東歌詞太郎さんにいろいろ聞いてみた「今後も本は書くんですか?」「本を手にとってもらう工夫は?」

「もがきながら向き合って頑張って“解決できるかできないか”」

百花繚乱:
 セルフプロデュースの話から本の売れ行きの話に飛びましたけれど、歌詞太郎さん、ひとつ質問いいですか。歌詞太郎さんは交友関係が広いじゃないですか。「これを書いたんですけどちょっと見てくださいよ」って紹介する時に、「どういう作品なんですか」って聞かれたら、歌詞太郎さんはどう自分の作品を説明っていうか紹介されるんですか。

伊東:
 そういう機会も確かにあって、「どんな本なの?」と言われた時に、「家庭教師が各家庭で一生懸命、そのひとつひとつ家庭内の問題に、もがきながら向き合って頑張って“解決できるかできないか”っていう本だよ」って。

百花繚乱:
 できるかできないかというのは、確かに正しいですね。朗読会でも誘拐パートみたいなものがありましたからね。

伊東:
 あれが本当に解決なのかどうか。犯罪ですからね(笑)。

中村:
 でもあそこのシーンはすごく良かったな。

伊東:
 ありがとうございます。

中村:
 いい小説って、一カ所小爆発しているところがあるものが僕は好きで、読んで良かったなと。あそこは小爆発しているじゃないですか。マルコ【※】が。

※マルコ
『家庭教室』に登場する人物。

一同:
 (笑)

伊東:
 きょうも爆発していただきました(笑)。

中村:
 あそこのあのパートが僕はすごく好きです。

伊東:
 コメントでも「きょうの回が好きだ」とあったんですけれど、女性人気は第三章が一番あるんですけれど、総合人気はやっぱりこの回か第三回かな……。

中村:
 第三回ってどういう回でしたっけ。

伊東:
 陸上部の女の子の。

一同:
 あぁ~。

伊東:
 どちらかが選ばれることが多いかなと思っていて。

百花繚乱:
 現実的なところから急にすごい非日常に連れて行かれるジェットコースターみたいなものは、すごいドキドキして良かったなと。

伊東:
 めちゃくちゃ嬉しいです。ちょっと意識して書いたから、なんかバレるのが恥ずかしいです(笑)。

百花繚乱:
 そうなんですね! 僕もいいコメント言ったな(笑)。コメントでも「まだ読んでいないんですよ」という方がたくさんおられますけども、これからどんどん届いていく。書店のほうにも何刷かが並ぶようになってきて。

 きょうだと、ニコニコ本社地下2階の物販スペースのほうにもいくつか置いてあるというお話も聞きましたので、きょうは2冊目、3冊目を手に入れたいという方は、チェックしてみてください。

『家庭教室』はシリーズ化されていく? 「描きたい問題がまだまだある」

中村:
 やっぱり嬉しいですよね、本ができると。音楽ももちろん一緒ですけれど、嬉しいですよね。

伊東:
 長く愛される作品になってくれたらいいなっていうふうに思って書きましたので。

中村:
 小説は書くか書かないかっていう選択肢もあるんですけれど。あともうひとつ、書き続けるのかっていうのもあるよね。

百花繚乱:
 今後の本展開について、「書き続けるのか」という質問を歌詞太郎さんにぶつけてみたいですね。

伊東:
 さっきも言ったように、テーマとしてはいろいろな家庭を見て、僕は本当に家庭教師をやっていたので、家庭はいろんな問題を抱えているなって感じたんですね。僕の家庭もやっぱり。だからどの家庭も問題を抱えているのは普通なんじゃないかなっていうふうに感じたんですね。描きたい問題っていうのが、まだまだあるんですよ実は。

百花繚乱:
 まだまだある。

伊東:
 まだまだあって、それを描くと本当にこの厚さでは本当になんともならなくなってしまうので、一旦ここで区切ったんですけれど。自分の中で描きたいものっていうのがある限りは、『家庭教室』というこの本のシリーズはずっと続いていくんじゃないかなと僕は思っています。

百花繚乱:
 小説家としての一面もみなさんに見てもらえて、そしてまた喉も治って、歌手としてもいろいろやっていく中で、忙しくなると思いますけれども。

伊東:
 そうですね。1ヶ月でこれを作ったのは大変だったので最低3ヶ月、できれば5ヶ月くらいかけたい。

百花繚乱:
 僕は小説の世界にめちゃめちゃ詳しいわけじゃないですけれど、1ヶ月でこの量というのは、やはり……。

中村:
 すごいね(笑)。

伊東:
 きつかったんです、本当に。僕、徹夜が大嫌いなんですよ。徹夜嫌いだけど、数年ぶりに徹夜を余儀なくされて、すごい眠かったです。

百花繚乱:
 「納期これでいけますよ」って大口叩いちゃうから。

伊東:
 自分で言っちゃったのが悪いんですよ。僕が被害者みたいな感じになっていますけれど違うんです。僕が編集者の方に「1ヶ月でいけますよ」みたいに言っちゃったのが悪いんです(笑)。編集者の方に「今後僕が無茶なことを言ったら、無茶ですって教えてくださいね」って言ったんです。僕ははじめてでわからないんだから。

 「歌詞太郎さんだったらできるかなと思って放っておきました」って言われて(笑)。

中村:
 1ヶ月でこれだけできるんだから、年に12冊書ける。

伊東:
 いや、もうそれは(笑)。死んでしまう(笑)。

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