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米マイクロソフト元副社長が語るネット動画の最新動向「アメリカではYoutubeでテレビ放送もディズニーも全部見れる」

動画サービスが発展した結果、ユーザーは時間からも解放された

YouTubeTVの背景に存在するGoogleが、CBSからYouTubeTVの番組提供許可を受けたニュースは、インターネット放送局をひとつのパイプとして認めたことを表す大きなニュースだった。

古川:
 GoogleがYouTube TVのためにCBSから番組提供のサインを貰ったという話がウォール・ストリート・ジャーナルの記事になっちゃうくらいですからね。これは放送局が、インターネット放送局をいよいよひとつのパイプとして認知した瞬間なんでしょうね。

吉川:
 そこはやっぱりアメリカの方が早いですね。日本ではまだそこまでいってない。

古川:
 日本だとAbemaTVで放送された「新しい地図」ですよね。AbemaTVの番組作りやお金のかけかたは、やっぱりすごくメリハリがきいている。番組構成とか完成度という意味でいうと「荒削りすぎ、よく放送したな」と言う人もいるだろうけど、逆に「良いんじゃない」という声だってあると思うんです。

 コマ落ちしたりスピードが遅かったところもあるかもしれないけれど、そういった部分を超えてコンテンツの中身で勝負した時、そこには一定の視聴が生まれるんだなと。こうやって新しいビジネスセグメントを生み出したのが、AbemaTVの作った新しい流れだったなと思いますね。

ユーザーが今後伸びると思う動画サービスはどこなのか?

吉川:
 それではこのあたりでアンケートを取ってみましょうか。
「今、今後伸びると思う動画サービスは? 」選択肢はNetflix、Amazonプライム・ビデオ、Hulu、U-next、GYAO!、dTV。これは日本における動画サービスですね。

古川:
 どれが流行ると思いますか?AbemaTVが入っていないのは意図的ではないですよね?(笑)

吉川:
 niconicoも入っていませんが、別に何の意図も無いです(笑)。

古川:
 結果が出ます、ドン!

日本の動画サービスにおいて「今後流行しそう」という意見はNETFLIX、amazonプライムビデオの2社に集中。その他4社にとってはかなり厳しいアンケート結果となった。

古川:
  Amazonプライム・ビデオの評価が高いね。U-nextは0%、GYAO!が4.7%、dTVが1.9%。

吉川:
 やっぱりNetflixとAmazonに集中していますね。

古川:
 もしアメリカで同じ集計を取ると、恐らくNetflixの認知がさらに高いでしょうね。Amazonプライム・ビデオは、日本では周囲に負けずに上手くやっているし良い番組も提供しているから期待も大きいんだと思います。Huluがちょっとかわいそうな状態ですね。

吉川:
 僕の元いた日本テレビが買った会社なので、これはちょっといろいろ思うところがありますね……。

古川:
 Amazonは顧客との総合的なお付き合いの中でプライム会員になってもらっていますよね。

吉川:
 その戦略がすごいですよね。

古川:
 Netflixが日本展開するときの条件は「Netflixを標準的にテレビでサポートするときには、リモコンボタンにNetflix直行ボタンを入れてくれ」というものだったらしいですよ。

吉川:
 小さなことですけど、同時にとても大きなことですね。

動画放送、ブロードバンド、IP電話がすべてセットになる

古川:
 あと新しいサービスとして、トリプルプレイというものを覚えておいてほしいですね。「テレビを見る、インターネットを使う、携帯を使う」だけではなく、最近はそれにプラス「セキュリティも入れます」というサービスがあるんですよ。

動画放送、ブロードバンド、IP電話という3つのサービスを複合的に提供するトリプルプレイ。最近ではこれに加えてセキュリティサービスの提供を行うまでに、サービスの幅は広がりを見せている。

 

古川:
 一番高いのは350ドルで、サービス価格では54ドル99。これまではケーブルテレビに60ドルから120ドルも使わされていたのに、MAX54ドルで総合的なサービスまで受けられるということで、どんどん広がっています。

吉川:
 へぇ〜。

古川:
 あとTVer【※】って使ってますか?
 見逃した番組を1週間の間ならいつでも見られるんですけど、僕はTVerによって「頑張って家に帰って見なきゃいけない」とか「録画を忘れた」という失敗が無くなったことにびっくりしていて。昔は週に一度「来週分の録画予約を全部入れなきゃ!」ってやっていたんですけど、それから完全に解放されたのがすごいなと思う。同時に、これだけの数の民放局がみんな協力したというのもすごいことですよね。

※TVer
日本の民放テレビ局が連携した公式テレビポータルサイト。好きな時に好きな場所、デバイスで自由に視聴できる。

DVD、BD販売に代わり、OSが市場を制す? Walmartが仕掛けたこととは?

アメリカの巨大スーパーマーケットチェーン Walmartで売られるテレビにはWalmartによるOSであるvudoが搭載されている。

古川:
 テレビのOSを作っている会社といえばGoogle、Microsoft、インテル、他はどこ? という話ですけど、実はVuduというOSがあって、これがテレビのOSとして結構採用されているんですよ。韓国から出荷される米国向けのテレビには特にこのVuduOSがガンガン入っている。
 で、「どうしてLGのテレビをこんなにプッシュしているんだろう、このOS、誰が持ってるんだ?」と調べてみたら、なんとWalmartだったんです。

吉川:
 Walmartというと、アメリカの巨大スーパーマーケットチェーンですね。

古川:
 アメリカでのBlu-rayとDVDの全出荷数量のうち、25%がWalmartです。だけど、動画サービスにネットでアクセスするのが主流になってから、Blu-rayとDVDの出荷数量は減っていますよね?

吉川:
 それはもう。ほぼ配信になってきていますよね。

古川:
 Walmartとしても「Blu-rayやDVDでの利益が出ないなら他から儲けなきゃいかん」という話なわけです。
 そこでテレビに、「ネット経由でコンテンツにアクセスしたら私が認証と課金をいたしますよ」というOSを入れたんですね。

吉川:
 なるほど、要するにテレビの中に料金回収のシステムが入っている訳ですね?配信とくっついちゃったということだ。

古川:
 Walmartも配信メインとなっていく現在にあわせて、新たな形でシェアを獲得し、頑張っているんですね。

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