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お騒がせ元議員・上西小百合が教える“選挙に受かる演説”――マイクが不調でも聴衆の心をつかむ方法とは

 10月22日に行われた衆議院解散総選挙。もし政治経験のない一般人が選挙に出馬するとしたら一体どれだけお金がかかるのでしょうか。

 『西川学園高等学校、略してN高!』では、ミュージシャンの西川貴教さん土屋礼央さんミクロマンサンライズ!!!さん、お笑い芸人の星田英利さん、タレントの篠崎愛さんが元衆議院議員の上西小百合さん横粂勝仁さんに実体験を交えた講義を受けました。

 選挙に立候補するにはどうすればいいのか、前回は「選挙運動に必要な資金」をテーマに、今回は政治活動に欠かせない「演説」をテーマに西川さんを例にあげ、有名芸能人がもし出馬したらどうすれば選挙で勝てるのかをシミュレーションしました。

左から土屋礼央さん、上西小百合さん、横粂勝仁さん。

前回記事:「選挙資金編」
炎上で世間を騒がせた元議員・上西小百合が「国会議員のなりかた」を語る

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演説する場所は早い者勝ち?

西川貴教さん(左奥)、ミクロマンサンライズ!!!さん(左手前)、篠崎愛さん(右奥)、星田英利さん(右手前)。

土屋:
 立候補したら勝ちたいですよね。続いてのテーマはこちらです、「選挙戦略」。我々は投票するときに何を大事にしますか。

ミクロマンサンライズ!!!:
 マニフェストとか公約というものですか。

土屋:
 公約がポスターに書いてあるのですが、この公約とは一体どのようなものなのかを上西さんにお伺いしたものがこちらです。

西川:
 党に公約はあると思うんですが、自分が「こうしたい」という気持ちもあるんじゃないですか。

上西:
 もちろん気持ちもありますけれど、衆議院選挙と言えば個人を選ぶより政党を選ぶ選挙なんですよ。そして公約というのは基本的に党の幹部とブレーンが決めてそれを下に落とすんです。そしてすべての候補者が同じ公約を言う。

 それが党に所属するということです。

西川:
 それが嫌なら無所属でやれよって話だよね。

土屋:
 篠崎さんも事務所の言いなりというところはあるんですか。

篠崎:
 社長が「これをやれ」って言ったらやらなきゃいけないし。

一同:
 (笑)

篠崎:
 話は聞いてくれるタイプですけれど……いろいろありますね。

土屋:
 話を戻しまして、その戦略が一番伝わるのが演説です。その演説についてのノウハウをご紹介します。

上西:
 基本的には1人でも多くの人に効率よく聞いてもらいたい。人がたくさん集まるところでやるんです。普段は通勤ラッシュの朝と夜は駅に立つ。昼間は買い物をしている主婦に聞いてもらうためにスーパーの前でしゃべります。

土屋:
 実は演説には暗黙のルールがあります。それがこちらです。

西川:
 なるほど、場所か。

上西:
 選挙期間中は時間も限られている、場所も限られているじゃないですか。バッティングしてお互いにワーワー言ってたらどっちの候補者かわからない。それを避けるために事前にお話できる限りはしましょうね、ということはあります。

星田:
 どっちの候補者も「絶対にこの時間にやりたい」っていうことはないんですか。

上西:
 ありますね。もめます。そのときは早い者勝ちです。ボランティアスタッフは何時間も前から場所取りをする。だからボランティアさんは結構辛いですね。

横粂:
 特に総理大臣とか他の大臣などの大物弁士を呼んでいるときに、違う党の人が演説をやっていたらシャレにならないので、朝からずっとそこにいて、誰が来てもガードするというのはよくありますね。

土屋:
 上西さんは演説のときに秘書の方にいろいろと注意をされたそうですね。こちらです。「マイクを氷室握り」。

西川:
 ちょっとどういうこと(笑)? 嘘でしょう(笑)?

上西:
 ちょっと言い訳してもいいですか。私、立候補する前は普通の会社員じゃないですか。そうしたらマイクを持つ機会なんてカラオケくらいですよ。こうなっちゃいますよね(笑)。

一同:
 ならないよ(笑)!

上西:
 だってこの持ち方、安定するじゃないですか。だから一番最初の私の演説はあまりにも下手でファンキーなのでテレビでずっと流されました。嫌でしたよ。

土屋:
 もう一つ注意された点があるということで、こちら。「しゃべりながら、カラダをクネクネ」

西川:
 今もやってるよ(笑)。

上西:
 立つじゃないですか。通勤ラッシュだと人がめっちゃ通っていますよね。いきなり恥ずかしいじゃないですか。だから周りに「エヘヘ」とかやりながら「みなさんおはようございます」って。しかもOLなので声もか弱いんですね。

星田:
 今より感じがいいですよ。

上西:
 でもやっぱり政治家って頼りたいリーダーじゃないといけないんですね。だからクネクネしていたり、それでなくても当時の私は29歳の女性で、どうしてもか弱いイメージがあるのでバシッといかないといけなかった。

西川:
 あの……上西さんはちゃんとされていらっしゃるんですね(笑)。

上西:
 意外と私、真面目なんですよ(笑)。

土屋:
 その真面目な上西さんが実際に演説をやってみて思ったことがこちらです。

土屋:
 どういうことですか。

上西:
 いきなりスーパーの前でしゃべりだすわけですよ。変でしょう? 恥があったらできないわけですよ。しかも道を歩いている人に自分から寄って行って握手をするわけですよ。有名人だったらいいですよ。私だって西川さんと握手したいですから。

 新人の立候補者なんて誰も知らないわけです。「何この子?」という目で見られることは多々あります。なので恥知らずじゃないとこんなことはできないですね。

星田:
 やっぱり断れられることってあるんですか。

上西:
 結構多いですね。

横粂:
 冷たい対応なんていくらでもありますし、ビラをその場で破りさって行く方もいます。まだ無関心の方のほうがマシです。わざわざ受け取った上で破っていく方もいますから。

星田:
 でもそこでイラっとした顔をしたらだめですもんね。

上西:
 私はしますけれどね(笑)。

一同:
 (笑)

心をつかむ演説テクニック「詳細よりもイメージ重視」

土屋:
 ではきょうはここにビール箱を用意したので演説のさわりを実演していただきたいと思います。

演説実演を行う上西さん。

~演説の実演開始~

上西:
 皆さんお疲れ様です! 衆議院議員の上西小百合でございますー! あ、お父さんありがとうございます! やっぱり地元はいいですね、大阪はいいですよ! 東京で仕事をして帰ってきたら市民の皆さんの温かさに触れることができる! 本当に素晴らしい街だと思います。

野次:
 嘘つけー!

上西:
 何、言ってるんですか! よく会ってるじゃないですか! 私のこと覚えてますか!? 日本の政治このままでいいんですか? 変えましょうよ皆さんの一票で、皆さんの力で! なんとしても変えましょう!

~演説の実演終了~

上西:
 しゃべるのがすごく上手な方、たとえばアナウンサーだとマイクの性能にかかわらず、すごくはっきりと聞き取れるんです。だから公約とか話してても耳に入るんです。でもだいたいマイクは屋外で使うので不調なんです。

 あまり街頭演説を聞かれても、詳細は聞こえてないんですよね。だからイメージ的なところが大きいと思っています。逆に国政報告会で詳しい話をします。

土屋:
 では次は生徒の誰かにやっていただきましょう。では西川さん。設定はこちらです。

土屋:
 さきほどの先生の演説を参考にしてくださいね。

演説実演を行う西川さん。

~演説実演開始~

西川:
 皆様、おはようございます! お忙しいところ申し訳ございません。東京さわやか党から立候補しました西川貴教でございます。この度の公約は消費税率25%!

野次:
 高いよー!

西川:
 ただ、現在の日本の経済成長率、1.5倍! これではまったく世界と戦えません! 韓国19%、中国に至っては73%なんです! このような状況で日本はこれから成長を続けられるのでしょうか!? 私は真剣に考えていきたい! 

~演説実演終了~

横粂:
 さすがですね。

上西:
 声がいい。

星田:
 お前に入れてやるよ(笑)。

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