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名作『ブレード・ランナー』とロリコンの共通点について評論家が調べてみた

 10月22日に放送された『岡田斗司夫ゼミ』にて、“ロリコン”という言葉の語源となった映画と、その出演女優のその後の人生について触れられました。

 元々のテーマは、あくまでもリドリー・スコット監督作品である映画『ブレードランナー』の解説だったのですが、岡田斗司夫氏は、脚本にクレジットされているハンプトン・ファンチャーという人物について調べる中で、ある女優との意外な関係がわかったそうです。

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意外なところで繋がった“ロリコン”の語源

岡田:
 一応、今日の話は『Future Noir: The Making of Blade Runner』という分厚い本から引っ張ってきた情報に、いろいろと意味付けをしながら映画『ブレードランナー』について話していきたいと思ってるんですが、海外の本には、よく“献辞”っていうのがありますよね。「〇〇に捧ぐ」というやつ。この本の献辞には、「リドリー・スコット、ハンプトン・ファンチャー、フィリップ・K・ディックに捧ぐ」と書いてあるんですね。

 リドリー・スコットは監督だし、フィリップ・K・ディックは原作者。これはSFにちょっとでも詳しい人だったらわかるんですけれど、ハンプトン・ファンチャーという人物については、よくわからなかったので調べてみたら面白くて、彼は25歳の時に、当時17歳だったある映画スターと結婚してるんですよね。スー・リオンという女の子です。

スー・リオン──画像はWikipediaより

岡田:
 これがスー・リオンという女の子。ハンプトン・ファンチャーは17歳だった彼女と結婚したんですけれども、このスー・リオンという女性がどういう人物かというと、スタンリー・キューブリック監督の“ある映画”に出演したことで、アメリカで有名になったスターなんですよ。彼女は、15歳の時に、キューブリックの『ロリータ』に出演した女の子なんですよね(笑)。

スタンリー・キューブリックの『ロリータ』(1962年)
ウラジーミル・ナボコフの原作小説を元に制作された、ロリータという名の幼い少女を愛してしまったが故に人生を狂わせていく男を描いた物語。

岡田:
 そもそも、僕らのようなオタクが、今、“ロリコン”と呼ばれるのは、全ては、ハンプトン・ファンチャーと結婚した、このお姉さんが出演した『ロリータ』という映画が大ヒットしたことが原因なんですね。この映画によって、ロリータという言葉が一般的になったから、このロリコンどもめ! なんて、今になっても言われているんです。

出演者のその後の人生をも狂わす魔性の映画?

岡田:
 このスー・リオンという人も、なかなか面白い人生を歩んでいて。ファンチャーとは結婚した2年後に別れた後、すぐに黒人のフットボール選手と結婚します。

 当時は、まだ1970年代で、黒人差別がキツい時代だったので、わざわざスペインに移住して新婚生活をしていたんですけれども。その移住先のスペインで、アメリカ軍の兵士と浮気して、黒人フットボール選手の旦那が激怒して、もうこれで2回目の離婚ですよね。その後、アメリカに帰って来た時に、なぜか、懲役40年を言い渡された囚人に一目惚れします。会ったこともない囚人と恋に落ちるんですよ(笑)。

 そして、「この人のために私は生きる!」と、いきなり映画の仕事を全部辞めて、その刑務所の近くのドライブ・インに住んで、ウェイトレスを始めて、「私は、この人が40年の刑期を勤めて出てくるのを待ってるわ!」とか言い出します。この話を聞いた時には、「ああ、なかなかいい女じゃん」と思ったんですけど、そんな生活もすぐに飽きたのか、1年後にまた別の人と結婚するんですよね(笑)。

『ロリータ』出演当時のスー・リオン

岡田:
 彼女は、現在も、カリフォルニアで生きているそうです。なんでこんなことになったのかについて、このスー・リオンは、後のインタビューで、もう全部、キューブリックが悪い! 私の人生は『ロリータ』なんていう変な映画に出演したおかげで全て狂ってしまった! と答えているそうです。なので、あのおっさんも、なかなか罪作りな映画監督だなというふうに思うわけです(笑)。

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