美しき衣装、圧巻の殺陣、そしてまさかの公開プロポーズ……世界34の国・地域が参加した“アツすぎる”コスプレ世界一決定戦を全力レポート
世界の注目を集める恒例のコスプレイベント、WCS2017──世界コスプレサミットが、2017年の夏もまた帰ってきた。昨年の夏から世界の各地で開催されてきた予選を勝ち抜き、7月29日の開幕に集結した各国の代表は、ホスト国である日本代表チームを含めて32か国と3地域から選出された35チーム……のはずだったが、諸般の事情によりクウェート代表が参戦できず、15年目の夏は全34チームでの揃い踏みとなった。
オープニングセレモニーに続いて、貸し切りのラグーナテンボスで夜を通して開催されたコスプレ撮影イベント「ラグコス2017」や、8月3日の「明治村COSPLAY2017」など、コスプレに特化したホスピタリティで世界のファンをうならせるWCS。それは通常では難しい深夜のフォトセッションや、重要文化財を含む建造物のリアリティに支えられた世界観など、日本のファンにとっても貴重なシチュエーションの連続だ。各国の代表と一緒に日本を目指した世界のコスプレイヤーや、応援に駆けつけた日本在住の外国人コスプレーヤーに加えて、日本各地のコスプレイヤーたちも一堂に会して、名古屋はますます熱くなる──というわけだ。
開幕からのイベントの数々は「ニコニコニュースORIGINAL」でもリポートやまとめ記事で紹介してきたわけだが、WCSの目玉はやはり、各国代表が手作りのパフォーマンスで予選ラウンドの1st Stage、決勝ラウンドの2nd Stageを競い合うチャンピオンシップ部門だ。最終の2日間で展開したその模様を「ニコニコ生放送」でオンエアされなかった部分を含めて、全力リポートしたい。
取材・撮影・執筆/ブゥニィ ブゥ
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それにしても(会場が)広い、(一日が)長い、そして(人の数が)多い!
……というのが、このWCSに初めて足を運んだ人の、偽らざる心境だろう。大須のパレードなどリモート開催の部分を除いて、メイン会場のオアシス21だけでも、全体を見て回ろうと思うと、かなりの移動量になる。しかも朝から晩まで絶えることなく、いつもどこかで何かが起きていて、そのすべての場所で人口密度がメチャ高い(笑)。
そんな状況の中で全身フル装備のコスプレに身を固めているにはかなりの覚悟が必要で、そのキャラクター愛の強さは本当にリスペクトに値する。コスプレと聞くと肌色成分の多めなキャラクターをイメージする人も少なくないだろうが(まあアレはアレで夏場の日差しがツラいんだけど)被り物クラスタだって、がんばってるぞ!
もちろんこのWCSには、コスプレだけでなく物販ブースの出店や関連の展示も数多くあり、例えばメイン会場の一角には、なんとマクラーレンの痛車が登場! 今年のワンフェスでも話題を呼んだ、McLaren 650S SpiderのFate/Apocrypha仕様だ。そもそも最高出力650馬力から時速204マイル=328キロを叩き出すというだけでも十分な押し出しなのだが、それがこのフルバイナル! ついでに下世話で申し訳ないハナシも書くと、ベース車両はざっくり3400万円! お金で愛は買えないが、愛はお金を惜しまないのだ(笑)。
メイン会場での痛車展示とは別に、少し離れた場所では最終の2日間を通して「コスサミ痛車展示in栄広場」も開催されていた。