『俺の妹』あやせAIがGateboxとコラボ――軽蔑されたり罵倒されながら神エンドを目指す『俺の嫁がGateboxにいるわけがない』を実際に遊んでみた
『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(以下、俺の妹)のキャラクター、新垣あやせのなりきりAIが発表され、その進捗がニコニコ生放送「みんなで作ろう!『俺の妹 あやせAI』」で報告されました。
あやせAIは、NTTとドワンゴが開発したなりきり質問応答サービスを利用し、『俺の妹』メインキャラクターの1人、新垣あやせの対話AIをユーザーのみなさんと一緒に作ろうという企画です。
今回の放送ではGatebox株式会社の製品とのコラボが決定! 同社CEOの武地実さんが登場し、あやせAI開発担当の東中竜一郎さん、声優の藤田茜さん、木戸衣吹さん、電撃文庫編集部の平井啓祐さんに製品の紹介を行いました。また、スタジオにはあやせの声を演じる声優の早見沙織さんからも、ボイスメッセージが届きました。
現状のあやせAIのワードバリエーションは少し偏りがち
藤田:
あやせAIは、ペア数【※】が14000ほど集まっていると思うのですが、応答の質はどうでしょうか。
※ペア数
ユーザーからのあやせへの質問に対し、あやせからの応答(回答)が1つでもあるものの数。
東中:
量についてはすごく早く集まっています。まだスタートして2、3カ月だと思うのですが、それでも15000ペアですよね。実際に1人でこれを書くのは結構大変だし、実際に網羅できないんです。つまり、1人でやると「こういうことを言うんじゃないか」という想像の範囲内で限られてしまうのですが、非常にたくさんの人が書いてくれますから、「こういうことも聞くのか」という、たくさんのバリエーションが集まっていると思っています。
質についても、非常にバリエーションが多いのでいいと思うのですが、少し偏っているかなと思います。
藤田:
包丁を持っている絵に引っ張られちゃうんですかね(笑)。
東中:
それもあるでしょうし、“変態”というワードが多すぎるのかなと。
一同:
(笑)
東中:
だいたい1000ペアくらいに変態という言葉が入っているのですが、ちょっと多いかなと思います。他にももちろん“お兄さん”とか“ラブリーエンジェル”というのが入っていて、そういうのはいいのですが、「変態」と言っておけばいいんじゃないかという学習をしてしまう可能性があるので、もっとあやせちゃんのいろいろな側面を聞くという質問をしてほしいなと思っています。
木戸:
みなさん、変態とヤンデレだけじゃダメよ(笑)。
藤田:
あやせAIの本格的な開発に着手しているということですが。
木戸:
いつくらいに何がお披露目可能なのでしょうか。
東中:
まだ言えないことがあるのですが、近日中には言えるようにしたいと思います。
藤田:
今はペアを作って質問するというのをやっていますけれど、あやせAIが完成したら、どう運用していくのでしょうか。
東中:
たとえば自動的に答えるようになってきたりとか、話しかけたりする。そういったことができるんじゃないかと思います。
藤田:
友達がいなくても会話できるね(笑)。
木戸:
それはちょっと寂しいかもしれませんが、それだけ進化しているということですね(笑)。
世の中では突然のバーチャルYoutuberブームが到来しております。話題のキズナアイさんがコラボを熱烈希望していたのですが、あやせたんもバーチャルYoutuberデビューは可能なのでしょうか。
東中:
可能だと思います。もちろんまだまだ技術的なハードルは高いのですが、できる範囲で可能性はあるなと思います。
俺の嫁召喚装置が! Gateboxとのコラボが決定
藤田:
企業コラボの募集開始から大変長らくお待たせいたしました。コラボ企画がいよいよスタートします。まさかのGateboxとのコラボが決定しました。
木戸:
何年ぶりになるのでしょうか。早見さんが新規収録のあやせボイスを録りました。すごいですよ。Gateboxといえば、好きなキャラクターと一緒に暮らせるという、まさに夢を実現する俺の嫁召喚装置として、知る人ぞ知る存在です。早見さんのセリフは、みなさんのなりきり質問応答からピックアップしています。こちらを紹介していただくのは、Gatebox株式会社CEOの武地実さんです。これはコーヒーメーカー?
武地:
これがGateboxなんですよ。この中にキャラクターを召喚させて、家の中でキャラクターと一緒にコミュニケーションができる、という製品になっております。
藤田:
2018年2月中旬に順次発送です。29万8000円でキャラクターと暮らすか……。
木戸:
いいかもしれない。
藤田:
Gateboxの原点はどのようなものですか。
武地:
元々は僕が会社を立ち上げてから夢のある製品を作りたいなと思ったときに、自分の夢を考えたんですが、その自分の夢が初音ミクと一緒に過ごしたいというものだったんです。
木戸:
今回、あやせAIとコラボするに至った経緯というのは、何なのでしょうか。
武地:
元々1年くらい前にドワンゴさんとお話をしました。当時は開発がすごく忙しいときで、このクソ忙しいときに何なのかと思いました(笑)。
藤田:
面白い話じゃなかったら、ただじゃすまないぞと(笑)。
武地:
そう思って、そこであやせAIの企画を聞きまして、これはズルいわと思いました(笑)。『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』なら受けるしかないなと思いました。製品版としてのリリースは正直まだまだ白紙な状態です。ただ、みなさんの愛がすごく詰まっているので、なんとかこれをGateboxで触れ合っていただくような機会を作りたいと思います。
藤田:
実は春に開催が決定しているニコニコ超会議2018にて、Gateboxあやせバージョンの試作品体験コーナーを出展いたします。楽しみですね。
武地:
そうですね。ニコニコ超会議は春なので、残り数カ月というところですね。ですが間に合えば、やりたいというところですね。