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【ザ・新興宗教】“セクシーすぎるヨガ教室”から“首都圏壊滅大予言”まで。宗教団体「ザイン」の成り立ちと活動内容を解説してみた

 潜入ライター・ニポポ氏@tongarikids)のニコ生公式放送「ザ・新興宗教ほんとにあった尊い話」が放送されました。第三弾となる今回の放送では、“償いセックス”“ワンコイン修行体験”、謎の教団「ラエリアンムーブメント」に続き、セックス教団と名高い「ザイン」に迫りました。

 首都圏壊滅の大予言を発表した過激な武装(?)組織が、「セックス教団」と呼ばれるようになるまでの変遷とは? そして、とあるエロすぎるヨガ教室の話題も飛び出し、入会希望者が続出するという自体に……!

記事後半で語られる「サタン七人衆」のキメ写真

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「ザイン」ってなに?

ニポポ氏:
 「ザイン」なんですけど、これはどちらかって言うと、あるマニアの方が多いんですよ。
 さあ、じゃあこれファーストクエスチョンいこうか。「ザインを知っているよ」「馴染みあるよ、聞き覚えあるよ」っていう方々は、一体何マニアの方に多いでしょうか。

ニポポ氏:
 (コメントを見ながら)もう、「か」で出ているんだよ(笑)。そう、オカルトマニアさんに有名だった団体ですね。「ワンダーライフ」っていう小学館のオカルト雑誌なんですけど、こちらにかなり多く出ていたよね。僕もいまだに持っているもん。
 「ワンダーライフ」で、露観先生【※】がね、ちゃんと「これについては、こうである」みたいな語りをやっていたりとか、結構語り尽くしているんですよ。ていうのも、その「ワンダーライフ」の中にも信者というか、会員の方が結構いらして。それで80年代後半から90年代前半、すごい雑誌に出てたりとかしたんですけど。

※露観先生
軍帥と呼ばれ尊ばれている「ザイン」のトップの人物。伯魔壬旭、万師露観などの別名でも知られている。冒頭「サタン七人衆」の画像の中央にいる人物のこと。

ニポポ氏:
 でね、この小島露観軍帥なんですけれども、団体名をゴロゴロ変えるんですよ。「古代帝国軍」、「第4帝国」とか、あと何があったっけ……「ザイン帝国」とか。それが「ザイン」になって「ザイクス」になっていくっていう流れなんですけれども。90年代の前半くらいかな。うん、すごい(笑)。

番組視聴者による歴代「ザイン」の名称が、長文コメントで投下された

ニポポ氏:
 待って、待って、待って。今、ちょっぱやのテロップが流れたんだけどさ(笑)。あ、こんだけの名前があったってことね。もうてっきりさ、椎名林檎の新しいアルバムかなと思ったら違うんですね(笑)。軍帥がつけていた名前が流れていたんですね(笑)。

 で、まあこの「帝国」を作っていて、もうすごかったのが、オウム事件の前ですよ。で、彼らは完全武装して、自分たちで軍隊だって言って。これのテーマがすごくて、軍国主義の大日本帝国をさらに超える軍隊を作っていくという名目で武装化していくんですよ。
 武装化していくんだけれども、会員の方々はさ、箱根で売ってそうなペナペナの剣みたいなの高額で買わされて、素振りをやっているんですけれども。

軍帥「首都圏、壊滅するから」

ニポポ氏:
 で、軍帥の予言が来るわけですよ。その予言は「1994年の6月大変なことになるぞ」て言って、バーンと発信するんですよ。渋谷で街宣車とか使ってね。

 じゃあ「ザイン」のひとつ目の資料をお願いします。

当時の宣伝資料

ニポポ氏:
 これですね。はい。まあ首都圏が壊滅しまっせということで(笑)。

 ちなみに、この1994年の6月24日だったかな。大地震が来ると、もう、それがマグニチュード10超えるんじゃないかなって、軍帥がね(笑)。この94年6月の大地震で首都圏は崩壊する、壊滅状態になると。でそれでもう「このアナウンスにやばいと思ったやつは一緒に来い、逃げよう」って言って訴えて、彼ら自身も富士の麓、裾野の「富士本部」っていうところに本部を移して、ここで首都圏が崩壊→復興するまで逃げとくわ、と。

 で、この模様をさ、フジテレビのNONFIX【※】がちゃんとドキュメントで追うんだよ。実際にみなさん、職業がありながら「古代帝国軍」に入って活動していたんだけれども、首都圏がこんなんなっちゃうんだからって言って、みんな仕事を辞めてさ、その富士本部に移って、武装して。

※NONFIX
1989年に放送開始した、フジテレビによるドキュメンタリー番組。カルト教団から芸術、とある分野の職人の業に迫る回など、そのテーマは多岐にわたる。現在もローカルで不定期に放送されており、公式サイトによると、2017年には6本の番組が実施された。

ニポポ氏:
 で、武装した後に何したかって結構語られてないんですけど、94年6月に首都圏が崩壊したら、そこに武装して攻め込もうとしていたんですよ(笑)。それで政権を奪取するっていうところまでが彼らのシナリオだったんですね。日本全土を掌握する。すごいね(笑)。掌握すべく武装していたわけなんですよ。
 で、この6月24日に向けてテレビの密着も入るし、一体このバタバタをどうするんだ、どう防いでいくんだって話になるんですよ。

世紀の大予言、実現せず

ニポポ氏:
 これはまあ、ご存知の通りだよね。起きないんだ、地震が。その地震が起きない。まぁ最初は、時間とかまでぴったり正確に予言していたんだけれども、その時間も、どんどん過ぎる。でも信者は「いやいやまだ今日は終わっていませんから」みたいなね。
 で、零時まで粘るんだけど零時になってもダメで、翌朝「いやいや1日っていうのは夜が明けるまでが1日ですから」と。で、夜が明けてもやっぱり地震が来ない。

 もうどうすると。で、露観先生は「お前ら集合だ」とみんなを集めるわけですよ。信者さんをぐっと集めて、露観先生がバッと来ます。これで何と言うか。じゃあこれをセカンドクエスチョンにしましょうか(笑)。

ニポポ氏:
 まあ一般的な教祖様ね、そう、予言っていうのは外れます。大抵の場合外れちゃいますね。外れた場合っていうのは、スッと流しちゃう。だけどね、露観軍帥はちょっと違う。
 じゃあ何が起こったのかなっていうところなんですけれども、これ答えられる人いらっしゃいましたら是非ですね、コメント頂きたいと思いますけれども。

 (コメントを見ながら)いろいろ来ていますね「我々が止めた」、「俺が止めた」とかね。「祈りによって回避された」とか、うん。「信心が足りなかった」とかね(笑)。「スルーした」とか「日にちが間違っていた」、「許してやった」(笑)。

ニポポ氏:
 「この放送自体が宗教に見えてきた」とか(笑)。「誤差の範囲だ」「文春が悪い」(笑)。いろいろありますけど「暦を間違っていた」とかね(笑)。

ニポポ氏:
 はい! エリートが来ました!これを知っているっていうのはもう、エリートの中のエリートでございますね。コメントとしてはこう書いてあります、「信者がカタカナ発音だったから」。

 えー、みんなよく分からないだろう?(笑)。軍帥がこういうわけですよ。「私が予言した言葉。これを言葉にした時点でもうパワーが変わってしまうんだ」と。「更にお前たちはそれをカタカナ言葉によって広めてしまった。それが全ての原因だ」……要は信者のせいにしたんですよ。

 これ結構、あのー……まあ禁じ手に近いものですよね。やっぱりそこで、「この人に!」って言ってついてきた人たちも、えっ? っていう事で、ちょっと離れてしまう人がボロボロと出ちゃったんだよね。
 まあそれでも、「いやー、そんな気はしていたんですよ」とか「そうだと思っていました」とか言う人も勿論いる。いるんだけど、幹部でも「いやそれ違うだろ」って言って、抜けていく方が出てしまったんですよ。

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