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「尿は飲んで下さい」リアルサバイバーが、食料ナシ・飲み水ナシでも生き残る無人島サバイバル術を伝授

野営の仕方「火は絶対に絶やすな」

サトウキビ:
 次は「ベースキャンプができるところを探す」です。

カメ五郎:
 テレビ番組とかだと、たいていそういう場所を海に作ることが多いのですが、海風で低体温症になって死にますので、それはやめてください。

サトウキビ:
 もう一枚写真があります。

カメ五郎:
 あまり寒くない時期なのでちょっとガサツに作ってあります。

サトウキビ:
 作るのにどのくらいの時間がかかるのですか。

カメ五郎:
 1時間くらいです。あと気をつけていただきたいのは、寝るときに地べたに直接寝ないで、このように地面から浮くようにしてください。真夏とかでも地面に直接寝てると地面に体温を奪われます。どんなに着込んで防寒はバッチリだとしても、地面からどんどん体温を奪われて低体温症になります。

 あとみなさんはタバコは吸われますか? 火をおこすときは、ライターを所持している可能性が高いので喫煙者のほうが楽かもしれないです。 それ以外の方法は、まずは古釘を探してください。そして綺麗な石を見つけて叩きつけてください。そうすれば火花が出ます。

サトウキビ:
 ではその火を大きくするためには、どうすればいいのですか。

カメ五郎:
 最初は小さい火ですので、最初は枯れ草を与えて、それをどんどん火に食べさせるくらいにしてください。火が大きくなってきたら、次の段階で小さい薪を与えて、火を大きくしていきましょう。

 最終的に太い薪に火がつけば、長時間維持できます。今後火がつかなくなる可能性がありますので、その火はなるべく消さないようにしてください。そこで生活している間、この火種とずっと生活していくという感じです。

ナマモノは絶対に口にするな、火を通せ

サトウキビ:
 海でどうやって食べ物を探せばいいですか。

カメ五郎:
 僕は泳げないので、魚はとりません。とるとしたら糸と針でとります。よくテレビ番組でモリ突きでとっていますが、僕がやったら魚をとる前にエネルギーが枯渇して死にます。

 泳ぎもモリ突きも、元々得意な人だったらいいのですが、結構海の中に入るのは体力をとられます。わざわざ泳げないし、魚をとるのも下手な人間が、体力を捨てる必要はありません。

 僕は岩礁についている貝をとります。それが一番エネルギーを使わないで楽ですからね。

サトウキビ:
 基本的に食べ物は火を通したほうがいいですか。

カメ五郎:
 僕は絶対に火を通します。なぜかというと、食あたりの可能性があるからです。

カメ五郎:
 ただ、中には生食派の人もいるんです。焼くとビタミンが失われてしまったり、栄養素が崩れてしまいますから、体の抵抗力があるうちに生食をしてビタミンを補うという意見もありますね。

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