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「尿は飲んで下さい」リアルサバイバーが、食料ナシ・飲み水ナシでも生き残る無人島サバイバル術を伝授

 ニコニコのサバイバル動画の第一人者であるカメ五郎さん。今回は無人島に流れ着いたらどう生き残るのかというテーマでワークショップを行いました。

 「まず水の確保、火種を絶やさない」など無人島生活に必要な知識をサトウキビさん加藤純一さんやみんさん横山緑さんに伝授しました。

左からサトウキビさん、カメ五郎さん、加藤純一さん、横山緑さん、やみんさん。

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サバイバルは女性が有利?

サトウキビ:
 今回のテーマである無人島でのサバイバルですが、まず無人島に流れ着いたらまずどういうことをすればいいのかということを、聞いてみたいと思います。

横山:
 カメ五郎さんが森で迷子になったときって、どういう気持ちなんですか。

カメ五郎:
 まあいいかという感じです。基本的にどこかにつくだろうという感じですが、迷った自覚を持ったら同じ場所をぐるぐる回らないように目印をつけていくようにしています。

加藤:
 僕なら最初に雨風をしのげる洞穴を見つけます。次に水。その二つはマストかなと思います。

カメ五郎:
 そうですね。天気はこっちの都合を待ってくれないので、雨風をしのげるというのはすごく大事ですし、睡眠をとるのにはそういう場所が必要です。ただ仮に洞穴を見つけたとしても、十中八九崩れるんです。

 僕は防空壕のような洞穴を見つけて入ったら、振動で崩れてしまって閉じ込められかけたことがあります。ですからむやみに入らないほうがいいのかもしれません。

サトウキビ:
 ちなみに加藤さん、横山さん、やみんさんの三人で最初に危険な目にあうのは誰だと思いますか。

カメ五郎:
 意外と女性ってストレスに強いんです。だから女性のほうが結構図太く生きられるんですよ。

 男性は変にオーバーワークしちゃうところがあって、自分が疲れていると認識しないうちに動いちゃって最終的に身動きとれないくらいに疲れちゃうんです。だから男性はあまり動かないほうがいいかもしれないですね。

心に余裕を持つ「まずは自分が生きていることに感謝しましょう」

サトウキビ:
 ではここからカメ五郎さんに、どのようなことをすれば流れ着いた人たちが生きていけるのかを教えていただきたいと思います。

カメ五郎:
 まずは自分が生きていることに感謝しましょう。

サトウキビ:
 そうですね。まず一つ目のテーマは「どこの無人島に流れ着いたかを調査しましょう」です。

カメ五郎:
 人間って不思議なもので、自分がいる場所を理解するだけでも、結構心に余裕ができてきます。右も左も分からないとなるとそれだけで不安要素になっちゃってストレスを抱えちゃうんです。

カメ五郎:
 島ですので何かしらの人工物があったり漂流物があります。それを調べましょう。それを調べてMade in ○○のところを見てください。たとえば日本語の洗剤のカラ容器とかが落ちていれば、日本が近いんだなと分かりますね。

 あと仮に日本のどこかの島に流れ着いたとして、そこに落ちているゴミにハングル文字とか中国語が書いてある場合は、自分は日本海側にいるんだというのが分かりますよね。

 たまにイレギュラーなことはありますが、ゴミがわざわざ太平洋側まで回って流れ着くということはありませんからね。確実に分かるというわけではないですがそれだけでも気持ちが楽になりますし、助けが来るならもうしばらく生きてみようという気持ちになるでしょう。

「食べ物は後回しでいい」水の確保の方法

サトウキビ:
 次はどうやって水を確保するのかを先生にご教授いただきたいと思います。

カメ五郎:
 水分をとらないと人間は動けません。食べ物は正直、後回しでもいいです。そのまま歩き回らないで海に漂流してくる漂流物の中で、ビニール袋のようなものを見つけてください。

カメ五郎:
 そうしたら砂浜に穴を掘って、その真ん中にカップを置いてください。その上からビニール袋をかぶせて、真ん中に小石を置いて傾斜をつけます。すると砂浜から蒸発してくる水分がカップに溜まります。まずそれで水を確保しつつ、水源を探しに行きましょう。

加藤:
 先生、質問です。飲める水と飲めない水の区別がつきません。川の水を飲んでも大丈夫ですか。

カメ五郎:
 川の水は煮沸さえしていただければ、大方は問題がないかなと思いますが、気をつけていただきたいのは上のほうに鉱山とかがある場合、重金属とかの中毒症状をおこす場合があります。

やみん:
 海の水はそのまま飲めないんですか。

カメ五郎:
 海水に含まれている塩分濃度と人間の体の水分は調和がとれていないので、余計に喉が渇いちゃうんです。飲めば飲むほど脱水症状になってしまいます。どうしても水が足りなくて海水で補いたい場合は1:1で割ってください。

横山:
 尿は飲めますか。

カメ五郎:
 尿は飲んでください。

加藤:
 しばらく尿だけ飲んでても生きていけますか。

カメ五郎:
 それはさすがに無理です。尿も二回目になると凝縮されちゃうからあまり良くないのかなとは思います。

サトウキビ:
 では水をどこに探しに行けばいいですか。

カメ五郎:
 確実に木が生えている山の中や森の中です。そして水は上から下に落ちてくるわけですから、傾斜がきついところを探しに行きます。平野に水があったとしても泥水だったりして飲めません。

 それより流れている水のほうが綺麗ですよね。

 山の中で小川が流れていればいいのですが、そういうのがない場合は、増水で出来上がったであろう水の通り道のくぼみにある、湿った石の下とかをひっくり返して掘り起こしてみたりします。

 あるいは石の表面がコケで濡れていたりしたら、コケを絞って水をとったりします。とにかく目標は初日で500mlの水を確保することです。

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