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座間殺人事件「アニメの影響」で炎上の議員が謝罪「一世一代の不覚というか失言でした」

 11月5日にフジテレビ系で放送された『新報道2001』に出演した自民党の山本一太参議院議員が座間9人連続殺人事件について「猟奇的なアニメに影響受けた」と発言したことについてネット上で炎上、批判を浴びています。

 その山本議員が司会を務める『山本一太の直滑降ストリーム』の11月8日の放送で、出演時の発言は「一世一代の失言だった」と謝罪しました。謝罪の後、漫画・アニメに「永田町で一番詳しい政治家」と自負する山本議員が、今注目している漫画・アニメ作品を紹介しました。

山本一太議員。

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「一世一代の不覚というか失言でした」

山本:
 きょうはまず皆さんにお詫びをしたいと思っております。フジテレビ系の『新報道2001』という番組に出演させていただきました。

 事前にテーマとしてなかった神奈川県座間で起こった9人の方が殺害された殺人事件のことで、犯人の心理状況などの話を急に振られて、話の内容が現実と妄想の世界がまったく区別がつかなくなったんじゃないかというときに、「猟奇的なアニメとかもあって」といってしまった。

 私はアニメをあまりにも見ているので、「アニメ」という言葉が頭のどこかにあったのかもしれませんが、これはもう私としては一生の不覚みたいな失言なんです。特に漫画とアニメが好きで、「永田町で一番詳しい政治家」として、またクールジャパン特命委員長として一世一代の不覚というか失言でした。

山本:
 世の中にはいろいろなコンテンツが溢れていて、このコンテンツをどういうふうに受け取るかというのはその人の感性であって、特別なコンテンツがこのような犯罪に結びついたとか、特にアニメが犯罪に結びついたかのような誤解を与えてしまったとしたら、本当に申し訳なかったと思っています。

 特にアニメ、漫画のファンの皆さん、クリエイターの皆さんには心からお詫びをしたいと思います。本当にすみませんでした。まずはこの直滑降ストリームで謝罪して、SNS、ブログでこのことをきちんと書こうと思っています。自分がアニメ・マンガのファンなので今回のことは残念に思っていますが、今後このようなことは政治家としてセンシティビティ(敏感さ)を持ってやっていきたいと思います。

最も注目しているのは月刊少年マガジン

山本:
 皆さんご存知かと思うのですが、昨年アニメツーリズム協会というものができたのですが、アニメファンって日本人だけじゃないので、アジア・ヨーロッパ・アメリカなどのアニメファンをインバウンドとして呼び込もうとして、アニメツーリズムを振興しようという協議会ができました。

 そこでアジア・欧米を含めてアンケートを取って上位に来た『ガールズ&パンツァー』とか『たまゆら』とか『けいおん!』はもちろん全部見ています。そして昨今、最も注目しているのは月刊少年マガジンという雑誌なんです。月刊少年マガジン連載中の『ノラガミ』という漫画は皆様ご存知でしょうか。

『ノラガミ』。画像は講談社コミックプラスより。

山本:
 日本の神々が主人公なんですけれども、和風ファンタジーみたいな独特な世界です。この画も素晴らしいのですが、アニメも素晴らしい。だいたいアニメって漫画より優れたものと、漫画に及ばないもの、漫画もアニメも両方いいっていう3種類に分かれるんですね。

 例えば漫画もアニメも素晴らしいいっていうと古くは鉄腕アトム。これは日本で初めての本格的なアニメだったと思います。それからアニメも漫画もいいということっていうと『あしたのジョー』。これはもう漫画も素晴らしいんですけれども、アニメもすごくよくできています。では月刊少年マガジンでものすごく最近気に入っている漫画で、アニメ化されたものを紹介したいと思います。『四月は君の嘘』

『四月は君の嘘』。画像は講談社コミックプラスより。

山本:
 最近実写版もできた記憶があるんですが、やっぱり実写版は申し訳ないですけども、原作に全然及ばないです。この漫画が素晴らしいですね。主人公の中学生天才ピアニストと天才バイオリニストが恋に落ちて成長していく姿を描いているんですけれども、悲しい話なんです。

 月刊少年マガジンの私のお気に入りの作品がアニメになったということですごく嬉しく思いました。

 次は『ボールルームへようこそ』です。竹内友さんの画が素晴らしいのですが、アニメもすごく素敵です。主人公の中学生は何の目的もなくふらふら生きてきた人間で、ある日カツアゲされていたところをプロのダンサーに助けられたところから、社交ダンスにはまるという話です。

『ボールルームへようこそ』。画像は講談社コミックプラスより。

山本:
 アニメもありますので、是非皆さんご覧ください。

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