国政選挙のネット投票はアリ? 「若者の票が増える」VS「政治は変わらない・不正ができてしまうのでは」
10月22日に投開票が行われた第48回衆議院議員総選挙(衆院選2017)。総務省のまとめによれば、最終投票率は53.68%で、戦後最低だった前回の選挙に次ぐ、2番目に低い投票率となったそうです。
衆院選2017選挙期間中、個人でインターネット生放送をしながら街頭演説をする各候補者のところへ握手して周った雑談配信者の野田草履さんは「スマホ等からネット投票ができるようになれば、若者の票が増える。政党や候補者はもっと若者に有利になる政策を考えるようになり、政策の内容が難しくてよくわからない人にもちゃんと説明するようになるのでは?」という意見を展開しました。
一方で、雑談配信者の横山緑さんとよっさんからは、「ネット投票ができるようになっても政治は変わらない」「不正ができてしまう」と否定的な意見も出ました。
選挙での投票率を少しでも上げていくため、そして、誰もがわかりやすく関心をもってもらう政治となるために、ネット投票はアリ? それともナシ?
編集/ノダタケオ( @noda )
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政治に興味がない若者が多い
野田草履:
ボク、この選挙(衆院選2017)が始まってから、与党の人には「野党が頼りないので頑張ってください」と、野党の人には「自民党は腐っているので頑張ってください」と言って、ニコニコ生放送で生配信をしながらいろんな人のところへ行って握手して周っているんです。
西村博之(以下ひろゆき):
うんうん。
野田草履:
でも、演説を映しているシーンは、視聴者が「(つまらないから)早く次のところへ行け」っていうコメントになります。
よっさん:
つまらないんだったら観なきゃいいじゃん。
野田草履:
だから、又吉イエス(又吉光雄)さんのところへ行ったんです。街宣車(選挙運動車)で演説を流しながら来たんですけど、演説が始まって聴いてみたら、街宣車で流している内容と完全に一緒でした。
しかも、イエスさんはいま80歳ぐらい【※】なんですけど、プルプルしながら、街宣車のハシゴをのぼるシーンに視聴者はヒヤヒヤして「大丈夫か? 行けるのか? 行けるのか?」と(コメントが)盛り上がりました。
※実際は73歳
ひろゆき:
ふーん。
野田草履:
幸福実現党の七海ひろこさんは、すごいオシャレな服を着て、手を挙げたときに脇が見えるんです。それが生配信に映ると視聴者は「もっとアップで映せ」とか「もっと話しかけろ」とか「おしりのラインがもっと強調されるように映せ」とコメントするんです。
演説はずっと北朝鮮問題のことを話しているけど、コメントは「細すぎず、太すぎず」みたいな感じで(配信を観ている視聴者は演説に関心をもたない)。やはり、みんな地味な(政治の)話に興味がないのかな? と思って……。
ひろゆき:
野田草履は政治の話が好きで行っているけど、野田草履の配信を観ている人は政治にまったく興味がないんだよね。
野田草履:
いま、投票に行くのがおじいちゃんおばあちゃんばかりだから、自民党はおじいちゃんおばあちゃんに有利なことばかりやります。
よっさん:
どうせ、一票入れたって、その一票差で負けるとかないじゃん。俺たちが投票したところで、関係ないんだよ。
横山緑:
そう、関係ないんだよ。
よっさん:
いままでの選挙の歴史で、一票差で勝つとか負けたとかあったの?
ひろゆき:
地方選挙とか、小さい選挙区は結構ある。
よっさん:
あ、そうなの? 結構あるんだ。