『おそ松さん』『血界戦線』『うまるちゃん』…強豪2期ひしめく2017秋アニメの盛り上がりランキングを予想してみた
岩井が選んだ第1位『ボールルームへようこそ』
岩井:
『ボールルームへようこそ』はめちゃくちゃ面白かった。演出も良いですし、作画もまったく崩れない。面白くない回がなかった。本当に盛り上げどころ完璧ですね。
二ノ宮:
おぉ!
岩井:
主人公が社交ダンスを覚えていく中で、初心者だからこその力の使い方と言うか……ひたむきに頑張ってクリティカルヒットを出す感じがあるんだよね。途中で主人公がまったくダメで、プロをやってきた人にポッキリ折られそうなシーンがあって。主人公が踏ん張るけれど最終的には結果が出なかった。
だから主人公が落ち込んじゃう展開になるのかなというところで、グワッと持っていく。気持ちよく全部興奮して見られる。泣いちゃいますよね。
二ノ宮:
切ったわけじゃないけど、ほかの作品を見ていて、優先順位から外れちゃった。
──よくできている。でも、兄弟の話とかまで見ないと、分からない。でないとちょっときついかも。
岩井:
2クール目はどうなるでしょうね。
──あのままのテンションでいってくれるなら、変わらずに見られますね。
岩井:
2クール目は1クール目の盛り上がりをどこかで早く見せてもらいたい。社交ダンスのパートナーがいて、そのパートナーがいないまま踊っていたので2クール目で見つけるってことができると思います。それが完全に新しいキャラクターが入ってきて、こっちは新参者が入ってきてから、「テメーコノヤロウ!」みたいな状態です。
一同:
(笑)
二ノ宮:
おまえ誰なんだ感は分かりますよ(笑)。
岩井:
そのキャラクターを早く感動させる回があって好きにやらせてほしい。そのモヤモヤを早く解消してほしい。本当にめちゃくちゃ面白かった。
二ノ宮が選んだ第1位『ナイツ&マジック』
二ノ宮:
分かりますよ。岩井さんの好きなジャンルではないかな(笑)。もう「スパロボはよ」ですよ。オープニングで効果音が入るのは久しぶりに見ましたよ。
岩井:
そうだったね。たしかに(笑)。
二ノ宮:
主人公が不幸になるパターンがあるじゃないですか。途中で不穏な空気が流れて偉い人から、「おまえ何企んでいるんだ!」みたいな感じ。でも主人公はまったく野心がなくて、「開発したいだけです!」という感じで、平和に終わって良かった。
岩井:
なるほどね。
二ノ宮:
敵の戦艦にいる人物とロボットの中の人物が会話し始めるっていう、最高でしたね。本当は会話できない者同士なのに。アニメだからそこで会話が成立しちゃっている。久々に良かった。
岩井:
古きよきロボットアニメが好きですか?
二ノ宮:
90年代のアニメをガッツリ見た世代としては。切っても切れない関係ですね。
岩井:
やっぱりそこの志向が違うからこそ、このランキングは面白いですよね。勉強しようかな、ロボットアニメ。
二ノ宮:
大丈夫ですよ(笑)。たぶんそんなに主流にならないですよ。『ナイツ&マジック』みたいなのが、たまにあってくれればこっちは満足です。ジャンル的には言ってしまえば、もう死んでいると言えば死んでいるんですよね。
岩井:
待て待て(笑)。
二ノ宮:
マニアがいるから、時代劇みたいなものですよ。昔の作品はそんなに見なくてもいいと思いますよ。
岩井:
新しいのが出てきても更新されることはないの? 自分の中のロボットアニメランキングで、トップ5が脅かされることはないの?
二ノ宮:
ロボットがCGってだけで、ランキングが上位にいかない。面白いけど上位にいかない。おじさんたちが好きなロボットアニメの好きな要素って過去のもので、現代は変わっているから別のものって言えば別物なんですよ。だから古典だと思います。
岩井:
なるほど。古典落語を今の言葉で言ってみるようなものですね。
二ノ宮:
古典を古典のままやっているのが『プリキュア』シリーズです。おそらくおじさんたちはそっちになります。昔のロボットアニメを見るよりはプリキュアを見た方が良いですね。
一同:
(笑)
二ノ宮:
おもちゃのCMとかと文脈はたぶん一緒だよね(笑)。
岩井・二ノ宮の来季アニメ予想
岩井:
来季予想もちょっと入れましたので。
──おぉ!
二ノ宮:
今季は岩井さんの好きな男性アイドルモノが多かったですけど、来季はあんまり入れてないですね。
岩井:
入れてるのは『アイドルマスター SideM』くらいだよ。あれはアニメのクオリティが高そうだから。あと1期のときに好きだった『Wake Up, Girls!新章』。演出の臨場感が良かったんですよ。あとは、『干物妹!うまるちゃんR』ね。
二ノ宮:
うまるちゃんには少し言いたいことがあって、YouTubeのPVのインターレースがザラザラになっているんですよ(笑)。
岩井:
うまるちゃんも作画がそこまで綺麗だったわけじゃないですから(笑)。あとは『いぬやしき』、のさばっていて放置されている悪に制裁する様子が全部描かれているんですよ、全部殺していくんです(笑)。あと『食戟のソーマ 餐ノ皿』は中毒になってるから。
「うまい!」の表現が、「さっき、あれだけうまい料理を食ったばかりでこんな料理が食えるか! 仕方ない、食べてみるか……ほあああ!」みたいな、ベタな展開で見たい。
──ミスター味っ子みたいなね。
岩井:
『コードリアライズ』の声優陣はガチガチですよね、浮わついてない(笑)。
二ノ宮:
僕は『クジラの子らは砂上に歌う』を1位にしてますけど、PVで見た感じは好きかなって。PVでハードル上がってると思いますけどね。だから、滑る可能性はありますけどね(笑)。『アニメガタリズ』はちょっと読めなくて……アニメ大好きな部活が世界を救う、みたいな感じなんですか。
岩井:
なんかだか中身がなさそうって、危惧が(笑)。
二ノ宮:
『キノの旅』は悠木碧さんが声優なんですよね。
岩井:
『魔法使いの嫁』は俺もランキングに入れたかった。『宝石の国』はどうやってアニメ化するんだろう。
──PVはすごくキラキラしてましたよね。
二ノ宮:
確かに今の時代じゃないとできないアニメかもしれない。
岩井:
原作が手書きゆえの綺麗さ、みたいなのがあったのでCGで大丈夫かなって思います。あとは、『血界戦線 & BEYOND』ね。
二ノ宮:
それは、内容がだいたい推測じゃないですか(笑)。他はよくわからないから。
岩井:
『血界戦線 & BEYOND』はオープニングと作画とキャラ、それで決まるアニメのような気がするんだよな。
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