【真木よう子コミケ騒動】を 吉田豪が語る。「コミケ側の人とサブカル側の人が、お互いを理解せずに攻撃しあってる感じ」
小林幸子&叶姉妹は受け入れられ、真木よう子は受け入れられなかった
久田:
黒幕なんて言うと、吉田君は全部論外なんです。本は全部外部の発注しかしないんで、企画にかかわることはないんです。ということは多分編集者、なぜなら編集者がいないと本って成り立たないんで、編集者でしょうねってなっちゃうんですよね。
吉田:
今まで、小林幸子とか、叶姉妹とかはコミケに受け入れられてきて、真木よう子が受け入れられなかったのは、クラウドファンディングも大きかったとは言われてるんですけど、正直言うと知名度や、案外キャラクターの問題だと思ってるんですよ。
久田:
知名度というと?
吉田:
小林幸子や叶姉妹は、ある意味アニメキャラに近い存在。そういうものとして面白がる存在だったけど、誰だか知らない美人女優がなんとなく『おそ松さん』とかが好きでアニメに興味持った、だから売ってみたい。みたいな感じになって、法外な写真集とかを売ると、「なんじゃこりゃあ!」ってなった感じ。
久田:
叶姉妹とか小林幸子さんはもう……小林さんに至ってはラスボスみたいなアイコンキャラを作られてるんで(笑)。
吉田:
ただでもはっきり言えるのは、小林幸子よりも真木よう子さんの方が圧倒的に漫画とか好きな人ですよ。
久田:
まあ、そうですね。真木さんは完璧に被害者な感じかなと。
吉田:
巻き込まれた感がありますね。
Kダブ:
巻き込まれた。真木だけに(笑)。
一同:
(笑)
久田:
それヒップホップ(笑)。
Kダブ:
だからややこしいって言われちゃうんですよね。
一同:
(笑)
真木よう子を横道に逸らせようとした人物の存在
久田:
真木よう子さんって、女優としてもずっと活躍できますよ。別にコミケに参加しなくてもずっといける人じゃないですか。多分、真木さんが参加しようって言ったら横道に逸らせようとしちゃった人がいるわけですよね?
Kダブ:
真木さん自身はノリは無邪気なんでしょ。なんでもあっけらかんとしちゃって。
吉田:
そんな感じです。
Kダブ:
いいですね。
吉田:
人間的にはすごい面白い人なんですけど、そのノリの軽さとかも含めて、それが全部悪い方に出ちゃった感じっていう。
久田:
あと真木さんの出ているドラマ番組の視聴率がちょっと良くなかったことも叩かれてますけど……たまには視聴率の悪い番組に出ている時だってありますよ。
Kダブ:
人のうわさも何日って言うから、ホントに忘れちゃいますからね。
久田:
間違いなくそう思いますね。
吉田:
どう復帰するのかっていう感じだよね。
久田:
別に……全然女優として食っていける人なんで。
Kダブ:
主演とかもやってるでしょ。
吉田:
最初炎上した直後は、まだ本を出すつもりだったんですよ。黒幕とされるような人たちの中では、この騒動も含めてインタビューして下さいって言われてたんですけど……その後で更に、二転三転して話は全部なくなって、という流れですね。
サブカル系はコミケを知らず、コミケ系はクラウドファンディングを知らず、不毛な議論に
久田:
吉田君はずっと黒幕になってて(笑)。ネットには吉田君の虚像みたいなものがバーッと大きくなっている(笑)。これね「撮影の鈴木さん、編集者の北尾さん、ライターは吉田豪、こいつらみんな黒幕なんだ」ってみんな思っちゃうからね。
Kダブ:
インタビュアーとして、いろいろな人をブレイクさせるポジションにいるってみんな思ってるから、そういう風に見ちゃう。
久田:
そうですね。
吉田:
吉田豪が絵を描いてるみたいな?
Kダブ:
じゃあ、もっと俺の絵を描いてよ(笑)。俺をブレイクさせて下さいよ。
吉田:
これもクラウドファンディングのページで書いてあったんですけど、「コミケに当選しなくても、みんなに発送します」っていう前提だったのに……「当選したら、そこでも売ります」ということでしかなかったんですけど。
久田:
真木さんは可哀想だったよ。真木さんはその仕組みをわかってないからさ、そうは言っても、そりゃあ叩かれちゃいますけど、それをちゃんと説明していない北尾さんたちの存在も出ているけどさ。
吉田:
サブカル系の人は、コミケのこと全然知識がなくて、コミケ系の人はクラウドファンディングの知識がなくて、お互いがその辺を知らないまま攻撃し合ってる感じで、不毛な争いになってたんですよ。
久田:
そうかもしれない。本当に可愛そうです。