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「小学生に甘えるという最高の甘えを味わって欲しい」『とっても優しいあまえちゃん!』作者・ちると氏が語るバブみへのこだわり

エッチすぎて没になったシーンはありますか?

──ちょっと変な質問になっちゃいますけど、エッチすぎて没になったシーンもあったりするんですか?

ちると:
 そういえば一度もないです。

担当編集・張:
 実は、ないんですよね。

──一つも?

ちると:
 はい。露骨なエロ表現はしないようにしているのかもしれません。

担当編集・張:
 基本的に肌は見せないようにしていますし、肉体接触であっても着衣越しにしています。お風呂のシーンですら、スクール水着を着て一緒にお風呂に入るという感じです。

『とっても優しいあまえちゃん!』第1巻より

──そこには何か理由が?
 
ちると:
 裸だから嬉しい、面白いというのは『あまえちゃん!』らしくないから……と感じてるからかもしれません。

担当編集・張:
 やはり肌を見せてしまうと、バブみというよりもエロの方に寄ってしまうかなというのがあって、やはり、あまえちゃんに対して甘えたいという“甘え”を一番感じてほしくて、下心はそこまで前面に出して欲しくないなというのがあります。

ちると:
 なので、あまえちゃんは巨乳ですけど、お兄さんがあまえちゃんを巨乳だと言っているシーンは、実は1話しかありあせん。巨乳の小学生が現れてきたら、巨乳を1回は言及しないと不自然だからしたんですけど、2回目以降はしないようにしています。

『とっても優しいあまえちゃん!』第1巻より

──作中で一番やってみたい、再現してみたいプレイというのはありますか?

ちると:
 僕のされたいことはこれです。

『とっても優しいあまえちゃん!』第1巻より

担当編集・張:
 ああ、エプロンに潜るやつ。

ちると:
 これ実はネームのときはエプロンに潜る描写じゃなかったんですよ。急に思いついて、やったれと思って。

担当編集・張:
 ネームのとき、普通にエプロンの上から甘えていたのに、提出された原稿ではエプロンに潜っていて(笑)。

──確かに、エプロンの中に入ることで破壊力が増していますよね。

ちると:
 かなり気にいってます。

ニコニコ動画で連載することになったきっかけ

──ニコニコ漫画で掲載することになったきっかけは何かあったのですか?

担当編集・張:
 そうですね。弊社では、紙の雑誌の『ドラゴンエイジ』、ウェブ掲載の『ドラドラドラゴンエイジ』の二つのルートから作品を展開しているのですが、その中でTwitter発の『あまえちゃん!』はやはりウェブと非常に親和性が高いと。
 また、“バブみ”というキャッチーなワードを使っていることもあって、ニコニコ漫画のシステムともマッチするのではないかと考え、紙の雑誌ではなくニコニコ漫画でやろうということになりました。

──お話が来た時は、最初にどう思われました?

ちると:
 コメントありか! と思いましたね。

一同:
 (笑)。

ちると:
 他の人の感想が見える状態はやっぱり怖いです。 一人が何か嫌なことを言って、みんながそれに同調してしまったら全部悪い方に流れていくから、それだけが本当に怖かったです。

担当編集・張:
 僕はむしろその逆で、ぶっちゃけ『あまえちゃん!』って表立って好きと言える系の作品じゃないじゃないですか?
 ですので、読んでいる人にコメントを通じて「周りもたくさん見ているよ」とか「好きと言っている人もいるよ」という想いが伝わって「じゃあ、俺も好きと言っていいんだ」と思ってほしかったんです。結果的には、好きな人も叩く人もどっちもいて良かったんじゃないかなと思います。

──コメントでも熱い声が多いですよね。

ニコニコ静画『あまえちゃん!』第1話より

担当編集・張:
 そうですね、やはり好きな方はいます。

ちると:
 「読んでいます」と言いづらい作品の割には、共有されている方だなと思います。少しずつですが、表立って、ヒロインのことをママと呼べる時代になったからというのはあると思います。

──確かに最近ママキャラ増えていますよね。いい時代です。ちなみに、ちると先生はニコニコ動画自体、よく見られたりしていたんですか?

ちると:
 よく見ていました。2007年から。まさか10年後に自分の漫画がニコニコ上で公開されるとは思いませんでした。

──そんな元々親しんでいたニコニコだからこそ、コメントが気になったんですね。

ちると:
 はい。よく見ていたからこそコメントが怖かったです。あまえちゃんはきっと反感を買うと思っていたので。でも一番怖かったのは何も書かれないことだったので、それに比べたらよかったです。

──すごい数のコメントですもんね。

ちると:
 本当コメントに助けられています。いつもありがとうございます。

──では最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

ちると:
 疲れている人に読んで癒されてほしいです。後、その道に興味がない人でも、新しい扉が開くかもしれないのでぜひ読んでみてください。

──扉を開いて深く堕ちて欲しいと。本日はインタビューありがとうございました!

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 『とっても優しいあまえちゃん!』コミックス第1巻は9月8日(金)より発売。

『とっても優しいあまえちゃん!』第1巻より

 また、ドラドラドラゴンエイジ連載作コミックス3冊(『とっても優しいあまえちゃん!』『美人女上司滝沢さん』『異種族レビュアーズ』)同時発売記念として、ゲーマーズ、メロンブックス、とらのあな、アニメイトの各店舗でキャンペーンを実施中。

 上記3作品のうち2作品以上を店頭で購入した方に、『はじめてのギャル』作者の植野メグル先生、『悪魔のメムメムちゃん』作者の四谷啓太郎先生、『手品先輩』作者のアズ先生など、13名の漫画家・イラストレーターが描き下ろした『ドラドラ応援イラスト小冊子』をお渡ししています。(※数に限りがあります。)

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