『ドラクエ3』勇者暗殺を目論むChatGPTとゲーム攻略!? 物理的&金銭的に勇者を破滅させようとするAIとパーティを組んでみた
1998年にエニックスよりファミリーコンピュータ向けに発売されたRPG『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(以下、ドラクエ3)』。
同作は初代『ドラゴンクエスト』から続くロトの物語完結編として発売され、パーティメンバーのキャラメイク機能や転職システムも初登場するなど、システム面・ボリューム面を大幅強化。
ロト伝説シリーズの集大成として多くのゲーマーを魅了した名作として親しまれながら、現在は開発中のHD-2Dリメイク版に注目を集めている。
今回紹介するのはそんな名作『ドラクエ3』で驚きの縛りプレイに挑戦した動画。倭寇(わこう)さんがニコニコ動画に投稿した『【ドラクエ3】もしパーティの1人をChatGPTに操作させて「勇者を殺したら勝ち」と伝えたら part1』だ。
この動画は勇者の殺害指示を受けたチャットボット“ChatGPT”をパーティメンバーのひとりとして迎え入れ『ドラクエ3』のクリアを目指すというもの。
今回はChatGPTを用いた特殊な『ドラクエ3』縛りプレイ。AIが常にプレイヤーの首を狙う中ゲームクリアを目指す驚きのチャレンジをご紹介する。
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勇者暗殺を指示されたChatGPTと『ドラクエ3』をプレイ
さて、今回紹介するのは前述の通りプレイヤーを狙うChatGPTとパーティを組み、『ドラクエ3』のクリアを目指した縛りプレイ。
ChatGPTはOpenAIが公開する人工知能を用いたチャットボットで、ウェブページやニュース記事、SNSやウィキペディアといったインターネット上のあらゆるテキストデータを学習し、質疑応答や文章生成などが行えるというもの。
一般的には文章の要約や簡単な情報収集などに用いられるものだが、ゲーム実況界隈ではチャットボットにキャラクターの行動指示や実況の相方を任せてみるというような検証的な動画も投稿されており、本シリーズもその一部と言える。
本企画では下記ルールにのっとり、勇者の殺害を指示されたChatGPTが魔法使いとしてパーティへ加入。プレイヤーである倭寇(わこう)さんはそれを回避しながらゲームクリアを目指す。
①ChatGPTには勇者を殺す為の行動を取るように指示。
②魔法使いのキャラクターをChatGPTとして作成。
その操作はルールを把握したChatGPTに都度聞いて任せる。
③ChatGPTはわざと自殺・MP回復拒否するような行動は取れない。
④ChatGPTはパーティの1番前か1番後ろに配置させる。
⑤ChatGPTの持ち物や呪文はGPTの意思でしか移動・使用できない。
⑥買い物時は全てプレイヤーの自由にできる。
⑦リセットや、データを消去して1からやり直しても良い。
本縛りではChatGPTがあの手この手で勇者を苦しめようとする一方で、倭寇(わこう)さんはChatGPTへの直接攻撃など下記のような行動を禁じ手として設定。
①操作キャラでChatGPTにダメージや悪い状態異常を与える行動。
※メダパニで混乱したせいで殴る、などは許される
②戦闘中にGPTが死んだ際に放置。
(その次のターン中に蘇生させなければいけない)
③戦闘開始 or 終了時にGPTが死んでいる。
④GPTのMPが0か1の際に他メンバーへの回復・蘇生を優先して行う。
※宿屋系は可
⑤GPT以外がマホカンタ状態になる。
⑥GPTがいない状態で戦闘を開始、続行、勝利。
※バシルーラ等でいなくなったら逃げる行動のみ可
今回のプレイではこれらの縛りのもとゲームクリアに挑戦し、勇者が戦闘不能となった場合や禁じ手を破った際にはChatGPTに1ptを付与。
見事ゲームクリアを達成するか、ChatGPTに付与されたポイントが50ptに到達した時点で企画終了となる。
殺意&悪意マシマシのChatGPTに苦しめられる倭寇(わこう)
勇者暗殺を指示されたChatGPTと圧倒的に不利な戦いを強いられる本シリーズ。縛り内容を見るだけでもかなり厳しい戦いとなることが予想されるが、動画ではどのようなプレイが披露されたのだろうか?
ChatGPTの初行動となったのは動画時間4分ほどに収録された冒険者の登録所でのやりとり。
倭寇(わこう)さんはChatGPTが担当する魔法使い「ジピティ」を採用すると、ステータスを上昇させる各種たねの配分をChatGPTを質問。
初行動となるChatGPTはかしこさにより強力な魔法が使えるようになるとして「かしこさの種」全振りを選択。本作では魔法の使用に必要なMPの値がかしこさの2倍程度となる仕様からも正しい回答を出した。
魔法使いを使用する上で正しい判断を下したChatGPTに感心しながらも勇者とジピティの装備選択に移った倭寇(わこう)さん。
余った装備は売ったり他メンバーのために残しておきたいところだが、ルールではジピティの所持するアイテムは倭寇(わこう)さんの判断で処理できないということで、装備の行方についてChatGPTに質問してみると……?
ChatGPTは無駄な行動により勇者を苦しめられるだろうと「ぬののふく」を捨てることを選択。序盤から金銭的にも勇者を苦しめる容赦のない行動で本縛りのハードさを見せつける形となった。
Part1ではジピティと敵を同時に相手する戦闘シーンも収録。動画時間7分20秒ほど、初の戦闘ではおおがらす2匹を相手することとなった倭寇(わこう)さん。
通常であればダメージこそ受けるものの苦戦することはそうないであろう相手だが、本プレイはパーティメンバーもプレイヤーの意思を無視して勇者を攻撃する鬼仕様。
ChatGPTが操るジピティはおおがらすに目もくれず、勇者わこうにメラを2度も使用する殺意マシマシのプレイを披露し、初戦闘からChatGPTの勝利ポイントが加算されてしまっていた。
殺意と悪意を教え込まれたChatGPTと共にゲームクリアを目指す本シリーズは執筆時点でPart9までが投稿済み。プレイヤー泣かせの行動ばかりとるAIとの過酷なチャレンジの様子をぜひチェックしてみてほしい。
文/富士脇 水面
【ドラクエ3】もしパーティの1人をChatGPTに操作させて「勇者を殺したら勝ち」と伝えたら part1
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42595666
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