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水中最速のミニ四駆マシンはどれだ? ボディを27種類を用意して、水に沈めたコースで競争させてみた!

 今回紹介するのは、ニコニコ動画に投稿された『水中を走るミニ四駆には「ゾーン」が存在する』というアズパカさんの動画です。

投稿者メッセージ(動画説明文より)

水四駆タイムアタック走行会!


 タミヤより発売されている自動車模型「ミニ四駆」。様々な改造を施して、より自分の望む速さやデザインを追い求めたりと大人から子供まで楽しめます。

 投稿者のアズパカさんがミニ四駆の書籍を読んでいると……。

強力なダウンフォースでマシンを路面に密着させる

 という記述を見つけたそうです。
 しかし、ご存じの通りミニ四駆のスピードとサイズだとボディ形状による空力はほとんど期待できないそうです。

 しかし、アズパカさんは「この話、実は水中の話なのでは?」と予想外の方向で解釈します。

 ダウンフォースによる走行への影響は誤差レベルですが水中では抵抗が大きいのでボディ形状の違いが走りに大きく影響する可能性がある?とのこと。

 この仮説を検証するため、ジャパンカップ ジュニアサーキット(JCJC)を用意。レーンチェンジ部分以外を水に沈めてミニ四駆を走らせます。

※水中でミニ四駆を走らせるのは自己責任で楽しみましょう。

リニューアルされていないキットはプレ値で調達したそうです

 検証用に用意したマシンが次の27種類。ボディ形状の違いを比較したいのでフルカウルミニ四駆をたくさん用意したとのこと。

 この27種類で予選9戦、準決勝3選、決勝戦の水中最速トーナメントを行ないます。

電池は毎回新品に交換するなどなるべく差が出ない様に配慮

 モーターやパーツに関しては個体差が影響しそうなので、共通で使えるものは同じものを使いまわす形になっています。ただし、同時に走行できなくなるので、1台ずつ走らせて映像を合成する方式でレース形式の動画を作成したとのこと。

 マシンの構成はスポンジタイヤ、ギア比は基本4:1、大型タイヤは5:1となっています。

 トーナメント表はコチラ。Aグループはスーパー1シャーシ。Bグループはスーパー1とスーパーFMシャーシ。CグループはスーパーTZシャーシとなっています。

 予選はダイジェストでご紹介します。

 Aグループ第1試合は、マグナムセイバー、ソニックセイバー、トライダガーX。

 マシンを水中のコースに放つと、かなりノロノロとしたペースで進み始めます。

 最初に前に出たのはトライダガーX。レーンチェンジでさらに差を付けます。
 横並びだったマグナムセイバーとソニックセイバーはインコースでソニックが少しリード。その後、トライダガーXに追いつくもレーンチェンジでもたついてしまい、かなり遅れを取ってしまいました。

 その間に、マグナムセイバーがトライダガーXを追い抜きトップに。そのまま逃げ切ってゴール。

アズパカさんの推しネオトライダガーZMC爆散

 Aグループ第3試合は、バンガードソニック、ビークスパイダー(ゼブラ)、ネオトライダガーZMC。

 ネオトライダガーZMCがレーンチェンジで止まってリタイア。その後、バンガードソニックがレーンチェンジを通過した後謎の加速で追いかけるも届かずビークスパイダーが勝利。

 Bグループ第1試合は、ファイターマグナムVFX、レイスティンガー、シャイニングスコーピオン。

 シャイニングスコーピオンがコースチェンジでリタイア。そして、まさかのレイスティンガーもリタイア。一番遅かったファイターマグナムVFXはレースチェンジでリタイアせず勝利。どうやらファイターマグナムVFXの穴あきボディは水中で不利のようです。

 Bグループ第2試合は、ベルクカイザー、プロトセイバーエボリューション、スピンコブラ。

 ほぼ横並びのスタートから、コースチェンジでまさかまさかの全車ともリタイア。僅差ではありますが、最初の直線で一番早かったプロトセイバーエボリューションが予選通過となります。

 Cグループ第1試合は、サイクロンマグナム、ハリケーンソニック、サイクロンマグナムTRF。

 サイクロンマグナムがスタートダッシュ。そのサイクロンマグナムが覚醒、一気に加速して謎のゾーン状態に突入。あっという間にハリケーンソニックを周回遅れに。この爆速状態に動画内でも驚きのコメントが寄せられていました。
 もちろんサイクロンマグナムが勝利。

 予選の結果はこの通りとなっています。さっそく準決勝も見ていきましょう

 準決勝第1レースは、こちらの3台。

 出だしは3台横並びでしたが、スピンアックスが一歩前に出る形に。

 しかし、後ろから追いかけるビークスパイダーが瞬間的に加速。最終コーナーで追い抜き逆転ゴールを決めました。

 準決勝第2レースは、こちらの3台。

 ガンブラスタークスコスペシャルが加速して他2台を引き離します。インコースからプロトセイバーエボリューションが追い上げるが追いきれずそのまま独走状態のまま約半周の差をつけてガンブラスタークスコスペシャルがゴール。

 準決勝第3レースは、こちらの3台。

 スタートから最初のコーナーまでほとんど差が無りません。サイクロンマグナムが一瞬ゾーンに入り、インコースからバックブレーダーを追い抜きます。そして、またゾーンが発動。持続はしませんが、ところどころ発動してサイクロンマグナムがトップでゴール。

 準決勝が終了して、いよいよ優勝決定戦になります。

 速さの秘訣はフロントカウルか3段ウイングか、第1コース「ビークスパイダー」。

 安定した速さでBグループ圧勝、第2コース「ガンブラスタークスコスペシャル」。

 水中でもかっ飛び!ゾーンに入れば最速?第3コース「ガンブラスタークスコスペシャル」。

 スタートからサイクロンマグナムがいきなりゾーン発動。このまま独走状態になるのか?

 しかし、レーンチェンジでゾーンが途切れてしまいます。

 インからガンブラスタークスコスペシャルが追い上げ、サイクロンマグナムに並びます。

 さらに追い抜き、レーンチェンジへ到達。

 なんと頂上で止まるアクシデントが。優勝候補がまさかのリタイア。

 残る2台ですが、大きく離されていたビークスパイダーがいつの間にか追い上げてきました。サイクロンマグナムに追いつきレーンチェンジへ突入。

 上陸でもたつきましたが、なんとか無事通過。

 ギリギリの戦いの末……。

 僅差でサイクロンマグナムが優勝となりました!

 まさに決勝戦にふさわしい熱いレースとなりました。

 そして、今回のトーナメントで一番気になるのは、何台かのマシンが見せた謎の加速。分かりやすかったのは、予選のバンガードソニックとサイクロンマグナムの走りです。

 この2台の共通点は「角度が付いた大型ウイング」。水中のマシンはタイヤを空転させながら走っていますが、大型ウイングのマシンは何らかの拍子にタイヤがグリップして速度が上がり、速度が上がるとウイングのダウンフォースが増してさらにタイヤがグリップするという循環が生まれているかもしれないとのことでした。

 動画の最後にはこの大型ウイングの検証も行っているのでトーナメントの熱い戦いも含めて、興味のある方はぜひ動画をご視聴ください。

視聴者のコメント

全選手入水です!!!!
近所にこんなミニ四駆魔改造してるやべー兄ちゃんがいるとか楽しすぎるだろ
実験ってお金がかかるんだなぁ…
近所の子供たちから博士とか呼ばれてそう
流体力学ガチ勢の考察が待たれる


▼動画はこちらから視聴できます▼

『水中を走るミニ四駆には「ゾーン」が存在する』
https://www.nicovideo.jp/watch/sm42311899

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