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AIと会話できるツールを使ってゲーム実況は出来るのか? 適当すぎる会話を繰り広げるAIに振り回されながら『ロマサガ3』を実況してみた

 この数か月で人工知能(AI)を用いたチャットボットや画像生成サービスが目覚ましい進歩を遂げ、大きな注目を集めているが既に試しただろうか?

 筆者は画像生成サービスにはほとんど触れていないものの、ChatGPTなどのチャットボットには忘れがちなExcelの関数が知りたいタイミングなどで度々お世話になっており、技術の進歩に驚かされている。

 さて、今回紹介するのは今話題のチャットボットを用いて変わったゲーム実況に挑戦した動画。おやつさん投稿の『【AI実況】ロマサガ3をAIと一緒に実況してみた【ゆっくり実況】』だ。

 この動画は挑戦シリーズでお馴染みのおやつさんが、チャットボットと共に『ロマンシング サ・ガ3』の実況を行うというもの。

 今回は用途によっては実用段階にある人工知能を用いたチャットボットとコントのような実況プレイを披露した動画をご紹介する。

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AIと会話が出来るツールを使って実況プレイに挑戦

 今回紹介するのは現在世界中で大きな注目を集めている人工知能を用いたチャットボットとのゲーム実況に挑んだ動画。

 実況界隈ではChatGPTにゲーム攻略のアドバイスを求めてみる動画なども登場しているが、今回はチャットボットに実況の相方を任せてみるというもの。

 現在、人工知能を用いたサービスは多く展開されているが、今回使用されたのは『Tone Sphere』で知られる、クリエイターのStaさん開発・公開している「AIのべりすと」で提供される「チャット用プロンプトv2」。

 「チャット用プロンプトv2」は小説・文章生成サービスで、ユーザーが書き出しのテキストを打ち込めば、AIが自動的にその続きを出力してくれるというものだ。

 本動画では同サービスのAIと共に1995年に発売された『ロマンシング サ・ガ3』の実況に挑戦している。

 なお、本動画で使用されている「チャット用プロンプトv2」は小説・文章生成のためのサービスであり、画面やストーリーに合わせたリアクションが要求されるゲーム実況は常用外であることを記しておく。

まるでコントのような見えない・知らないAIとの実況

 AIと共に『ロマンシング サ・ガ3』の実況プレイに挑んだ本動画。同作と言えばフリーシナリオシステムや特徴的なバトルシステムが採用されているが、画面を見ることが出来ないAIはどのような実況を見せるのだろうか?

 まずは動画冒頭の様子から見てみよう。AIとの初実況ということで挨拶をかわして、実況へと進むおやつさん。

 AIは対話型という形式上、実況というワードに合わせて関連した会話を続けて出力するはずだが……。

 AIから飛び出したのはまさかの「前回」の言葉。おやつさんや視聴者目線では今回が初実況なのだが、AIはレベル上げをしていたところからの続きだと思い込んでいるようだ。

 いきなり雲行きの怪しいスタートとなったAIとの実況だが、おやつさんは慌てることなく軌道修正。

 続けて主人公の選択へ進むも、やはり画面が見えないAIは対応が難しく、実況らしい会話に誘導するのは難しい様子。

 動画では得意武器の選択では1つしか選べないところを2つ選ぼうとするAIにツッコミを入れるコントのような会話も見られ、学習中のAIとのおかしなやり取りで笑いを誘っていた。

 ちぐはぐなやり取りで笑いを誘う一方で、大軍同士の戦いを指揮するミニゲーム“マスコンバット”に挑むシーンでは、偶然あるいは誘導した結果ではあるものの上手く会話が噛み合うシーンも。

 「チャット用プロンプトv2」での実況は想定外の使用方法ではあるものの、事前に学習を済ませることである程度の会話の整形は可能なようで、それっぽい会話ができるAIの完成度に感心するコメントも寄せられていた。


 ゲーム画面を見ることが出来ないAIとの実況プレイに挑んだ本動画。動画後半では2度目のマスコンバットに加え、通常の戦闘も収録し、更なるAIとのちぐはぐなやりとりが公開されているため、ぜひチェックしてみてほしい。

文/富士脇 水面

【AI実況】ロマサガ3をAIと一緒に実況してみた【ゆっくり実況】

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