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アメリカで鎮痛剤の飲み過ぎで死亡する人が多発!? 必ず知っておきたい「薬のリスクとデメリット」を解説

 今回紹介する、いわし@超ビビリさん投稿の『アメリカで死者16000人?!「痛み止め」を正しく使う重要性【VOICEROID解説】』という動画。

 解説動画制作者であり薬剤師でもある投稿者のいわし@超ビビリさんさんが音声読み上げソフト(弦巻マキ・紲星あかり)を使用し、2000年に発表された「アメリカで痛み止めの副作用により16000人以上が死亡したという論文」に基づき解説していきます。


マキ: 
 2000年に、シンという研究者たちによって報告された論文で言及されています。この論文によると、アメリカでは、痛み止めのNSAIDsによる副作用で、年間10万人以上が入院し、16000人以上が死亡したとのこと。

あかり:
 16000人って、とんでもない数じゃないですか?

マキ:
 アメリカの人口が日本の3倍ぐらいって考えると、日本に換算すると年間5000人以上が死亡したってことになるよね。おととしの交通事故による死者が2800人なので、それの倍ぐらい痛み止めで死んだってこと。

 これはなかなか衝撃的な数値だよね。まあ、個人的には交通事故の死者がこんなに少なくなってたほうが衝撃だけど。

 さて、これだけ死者が出ているというニュースを聞くと、痛み止めは危険だ、使うべきではないと思う人もいるかもしれません。まあでも一旦落ち着いて、冷静に聞いてください。これだけの死者が出たのには、理由があります。今回は、なぜ痛み止めでそんな死者が出たのかを解説していきたいと思います。

 同時に、薬を適正に使うことの大事さも感じ取ることができる内容になっていると思います。

 まず、痛み止めによって、どんな副作用が出るのかを解説していきましょう。まずは基礎知識といたしまして、NSAIDsという言葉を説明します。これは日本語で、非ステロイド性抗炎症薬、といいます。

 ステロイドではない、炎症を抑える薬です。皆さんおなじみの痛み止めである、バファリン、イブ、ロキソニン、ボルタレンなどは、全部これに該当します。痛み止めといえばNSAIDsなのです。1個だけ例外があり、アセトアミノフェンという成分は、NSAIDsに該当しません。

 では、そんなNSAIDsの副作用には、どんなものがあるでしょうか。まず第一に挙げられるのは、胃腸障害です。これはNSAIDsが、胃粘膜を保護する物質の生成を阻害するからと言われています。

あかり:
 胃の防御力が低下するんですね。

マキ:
 これが思いのほか厄介で、軽ければ胃もたれ程度で済みますが、ひどくなると胃潰瘍や十二指腸潰瘍、つまり穴が開きます。穴が開くと、そこから出血します。そして出血多量で死に至るのです。これがNSAIDsによる死者の主な原因です。

あかり:
 胃潰瘍って怖いんですね。

マキ:
 他にある主な副作用としては、腎障害があります。腎臓が流れてくる血流の量を低下させる働きがあるので、それで腎機能が低下するのです。これで死に至るっていうのはなかなかありませんが、悪くなった腎臓が元に戻らないパターンもあるので、危ない副作用です。

 他にも副作用はいっぱいあるけど、今回は省略します。とりあえず胃潰瘍になって死ぬ副作用が主だよ、と思っておいてください。では本題の、どうしてアメリカでこんなに死者が出たのか、というお話をします。それはアメリカでは薬に関してもスケールが大きいからです。

あかり:
 アメリカといえば、何でもスケールが大きいですからね……。

マキ:
 でね、薬を飲む量もスケールが大きいんだよ。

あかり:
 飲みすぎってことですか?

マキ:
 では、代表的なNSAIDs、イブプロフェンについて見てみます。これは、日本でもアメリカでも使われているお薬ですね。

あかり:
 日本だとイブで知られていますね。

マキ:
 このイブプロフェン、日本では1日600mgが限度となっています。じゃあアメリカはというと……1200mg。日本の上限量の倍が設定されてるんですね。

あかり:
 こんなに飲んで大丈夫なんですか?

マキ:
 知らん。基本的に痛み止めは、飲めば飲むほど副作用が起きやすくなります。上限設定からして、日本より多く服用しているというのがわかるでしょう。しかし、さらに別の理由があります。それが、日本とアメリカの医療保険の違いです。日本は、全員が何らかの医療保険に加入させられてますよね。

あかり:
 そうですね……保険料が高くて嫌です……。

マキ:
 これを、国民皆保険制度、と言います。国民全員が保険に加入しているので、全員が医療を3割負担、あるいはもっと安い負担で受けることができます。しかしアメリカではそうといきません。アメリカでは、医療保険に加入している人は一部だけなのです。

 2009年のニュースでは、15%の人が医療保険に加入していないとのこと。そしてこういう人たちは、貧困層が多いでしょう。

あかり:
 保険に加入するお金がないってことですもんね。

マキ:
 そのような人が医療を受けようとすると、高額な費用がかかります。もちろん貧困層の場合、そんなお金が出せません。ということで、病院に行くことができません。そうなるとどこに頼ればいいのでしょうか。

あかり:
 どうすればいいんだろう。

マキ:
 その時に頼るのが、薬局、ドラッグストアなんです。薬局で売っているお薬を買いに来るんですね。

あかり:
 なるほど、確かに痛み止めとか売ってますもんね。

マキ:
 こういう薬局やドラッグストアで買うお薬を、OTCと言います。アメリカは日本と比べて、OTCの割合が多いのです。そしてこの画像をご覧ください。

あかり:
 イブプロフェン……って書いてあります!

マキ:
 これがアメリカの薬局で売っている痛み止めです。1000タブレットとありますように、この瓶、なんと1000錠入りなんです! そしてこれ、おいくら万円だと思う? ちなみに同じ量を日本で買おうとすると、15000円かかります。

あかり:
 えっと……1万円ぐらいですかね?

マキ:
 2500円。

あかり:
 ええっ?

マキ:
 正確には18ドル。って、Amazon先生が言ってます。

あかり:
 日本の6倍ぐらい安いじゃないですか!どうしてこんなに安いんですか?

マキ:
 それだけ需要があるからだろうね。市場の原理に反して、需要が高いほど安くなるのがお薬です。そんな格安で売っても、利益が出るからなのでしょう。そんな安さと多さなので、保険がある人ですが、痛み止めは病院じゃなくて薬局でもらうという状態。ですが、そこで問題が出てきます。

 医師の診察を受けずに薬を買うということは、我流でお薬を使うということ。特に2000年より前のアメリカは、薬に関する教育も行き届いていないという状態。ということで、正しくお薬を使わない人が多かったのです。

 飲みすぎたり、複数種類の痛み止めを併用したり、知らないまま危険な飲み方をしてしまっていたのです。

あかり:
 それが、あれだけの死者を出す原因となってしまったのですか……。

マキ:
 そういうことだね。まあ、これは20年以上前のお話。そんな現状に対して政府も対応を行っており、今は適切に痛み止めを使用する人が増えて、死者も減ったとされています。  日本の交通事故による死者数と同じような感覚だね。

あかり:
 適切に使うことの大切さ、確かにわかったような気がします……。

マキ:
 薬は間違えると毒になるとはよく言うけれども、その言葉を一番はっきりと表しているのは、痛み止めでしょう。痛み止めは適切に使わないと、痛い目を見るよ!

あかり:
 痛み止めなのにね!

 

 薬は過剰に摂取すると逆に毒になる……ということがよくわかる事例でしたね。用法・容量を正しく守って適切に使用したいですね。
 解説をノーカットで楽しみたい方はぜひ動画をご視聴ください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

アメリカで死者16000人?!「痛み止め」を正しく使う重要性【VOICEROID解説】

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