備えあれば憂いなし! 地震が起きたときに知っておきたい「地震防災マニュアル」を紹介
今回紹介するのは、ゆっくり防災infoさんが投稿した『【ゆっくり解説】大地震!その時どうする?』という動画。
どのようにして地震は起きるのか、地震が起きたときに知っておきたい情報などを、音声読み上げソフトを使用して説明しています。
地震はどのようにして起きるのか?
魔理沙:
今回は1年中注意が必要な、地震について説明するぜ。
霊夢:
よろしくお願いするわ。
魔理沙:
まずは地震そのものについて軽く説明しよう。地震(地震動)というのは、地面の中の断層が動くことによって起こる地面の揺れのことだ。
揺れによって、建物やライフラインが壊れたり、時には津波が起きたりして、大きな被害をもたらすというのは霊夢も知っていると思う。
霊夢:
そうね。 東北地方太平洋沖地震や北海道地震とかで大きな被害があった記憶があるわ。
魔理沙:
そのとおりだ。2011年の東北地方太平洋沖地震では、東北地方を中心に津波や原発事故によって大きな被害が起きたし、長周期地震動や液状化現象によって震源から離れた地域でも大きな被害が出た。
2018年の北海道胆振東部地震では、多くの山崩れが発生したほか、発電所にも被害があり、一時北海道のほぼ全域で停電するなど、ライフラインへの被害もあった。
霊夢:
どうして日本ではこんなに地震が多いのかしら?
魔理沙:
地球の表面は「プレート」と呼ばれる岩盤に分かれていて、まるでジグソーパズルのように地球全体を覆っている。このプレートの境目では、プレート同士が押し合う大きな力かがかかっていて、地震が多く起こるんだ。
日本は4つのプレートの境界にあるので地震が非常に多く、世界で起こる地震のおよそ2割は日本で起こっている。
霊夢:
日本だけで全世界の2割の地震が起こっているのね。地震が起こりにくい都道府県とかはないのかしら。
魔理沙:
確かに地震の回数には地域差があって、プレートの境目(日本海溝)が近い東北地方や、地下で3つのブレートがぶつかり合っている関東地方では地震が多い。
しかし、地震はプレートの境目だけではなく、プレートの内部でも起こるので、このほかの地域でも注意は必要だ。実際、1995年の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)や2000年の鳥取県西部地震のように、西日本でも震度7や震度6強の地震が起こったこともあるからな。
霊夢:
なるほど、全国で注意が必要なのね。
地震が起きたらどうすればいいのか?
魔理沙:
地震のメカニズムに関する話はこれくらいにして、ここからは地震が起こった時にどうしたら良いか説明していこう。霊夢は大きな地震が起きた時とか、緊急地震速報のチャイムを聞いた時にはどうする?
霊夢:
机の下にもぐる。
魔理沙:
おおむね正解。
霊夢:
おおむね?
魔理沙:
ああ。地震が起きたら、まずは上から落ちてくる物や倒れてくるものから身を守ることが大事だ。建物の中にいる場合は、窓ガラスから離れ、頑丈なテーブルの下などに隠れて、上から落ちてくるものから身を守ろう。
外にいる場合は、ブロック塀が倒れてきて押しつぶされる危険、建物から窓ガラスの破片が落ちてくる危険があるので、建物やブロック塀からは離れて、なるべくひらけた場所に移動するのが大事だな。
霊夢:
そうなのね。
魔理沙:
逆にひらけた公園や広場などにいて、上から物が起きてくる心配がない場合には、慌てて移動する必要はない。
たまに「机の下にもぐる」という気持ちが強すぎて、外のひらけた場所にいるのに急いで建物中身入って机の下にもぐろうとする人がいるが、これは逆効果だ。安全なひらけた場所にいる場合は移動せずその場所で身を守ろう。
霊夢:
なるほどね。安全な場所にいる場合には、机の下にこだわらずにその場で身を守るのが良いのね。
魔理沙:
そうだな。そのほかにも、電車は走行中に揺れても物が起きてこないように頑丈に作られているので、電車に乗っている場合は慌てて外に出る必要はない。ホームや線路に出る方が危ないので、車内に留まろう。
ケースバイケースだが、劇場や映画館なども非常に頑丈に作られていることが多いので、その場にとどまる方が良いことが多い。
霊夢:
ケースバイケースというのは?
魔理沙:
東北地方太平洋沖地線の際には、東京の九段会館のホールで天井が落下する事故があったように、古い劇場や映画館ではその場にとどまると危険な場合もある。
ただ、慌てて出口に殺到するのはもっと危険なので、カバンなどで頭を守りつつ、係員の指示に従うのが良いと思う。
車を運転中の場合は、慌てて車を止めると追突事故の原因になるので、ハザードランプをつけてゆっくりと止めよう。
霊夢:
落ち着いて行動することが大切なのね。
魔理沙:
また、閉じ込められやすい場所から出ることも大事だ。エレベーターの中にいる場合は、すべての階の行き先ボタンを押して、止まった階で降りるのが良いな。
トイレやお風呂で揺れを感じた場合は、閉じ込められないように、できれば扉を開けよう。
霊夢:
机の下にもぐるだけじゃなく、状況に応じた対応が必要なのね。
魔理沙:
ああ。注意の状況に注意して、落ち着いて身の回りの安全な場所で身を守ってくれ。
地震の後の火事に注意
魔理沙:
さて、揺れが収まってからの注意点を説明しよう。揺れが収まってからも様々な危険があるので、安全に注意して行動しよう。
霊夢:
どんな危険があるの?
魔理沙:
家の中では、窓ガラスや割れたものの破片が散乱していてけがをすることがある。大きな揺れで室内がめちゃくちゃになっている場合は、部屋の中でも靴を履いてけがをしないように注意して移動しよう。
霊夢:
なるほど、靴を履くことで足を怪我するのを防げるのね。
魔理沙:
また、地震の後は火事に注意が必要だ。
霊夢:
火事?
魔理沙:
ああ。地震によって電化製品のコードに物が落ちたりして損傷すると、火事が起こることがある。火は時間がたてばたつほど大きくなって消火がむずかしくなるので、なるべく早く消火器や消代剤、水を使って火を消そう。
火が大きくなると素人で火を消すのは困難だ。火の勢いが増して天井まで届いたら無理に消火はせず消防の到着を待とう。
霊夢:
火が小さいうちに消すことが大事なのね。ところで「グラッときたらすぐ火の始末」という言葉を聞いたことがあるけれど、揺れを感じたらガスの火は止めた方が良いのかしら。
魔理沙:
以前はそういわれていたが、最近は揺れがあると自動でガスが遮断されて火が消えるようになっている。火の始末に限ったことではないが、災害には無理をしないことが大切だ。なるべく周囲の人と助けあって、安全第一に行動しよう。
災害時に使える無料Wi-Fiサービスで情報収集しよう
魔理沙:
周囲の安全を確保したら、次に重要なのは情報の確保だな。
霊夢:
確かに、被害の状況だとか、避難所や給水所がどこかというのは気になるわね。それに、家族の安否も気になるわ。
魔理沙:
そうだな。多くの人が携帯電話で情報を集めると思うが、災害時には通信が混雑してつながりにくくなることがある。通信に負荷がかかる電話やテレビ通話はなるべく避けて、LINEや+メッセージなどのメッセージアプリやメールなどで連絡をとるようにしよう。
霊夢:
なるほどね。
魔理沙:
携帯電話の電池を持たせる工夫も重要だ。今の時代、携帯電話が使えることは安心に繋がる。時間おいて、少しずつ使う、低電力モードにするなどの工夫をするのが良いかもしれないな。
霊夢:
モバイルバッテリーや、車のアクセサリーソケットから充電できるアダプターを用意しておくのも良いかもしれないわね。
魔理沙:
そういうのも良いな。また、万一携帯電話の基地局に被害があるなどして電話がつながらない場合には、無料のWi-Fiスポット「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)が解放されることがある。
霊夢:
00000JAPAN?
魔理沙:
ああ。00000JAPANは、災害時に誰でもWi-Fiの利用ができるサービスで、一部の駅やコンビニなどに設置されているWi-Fiスポットの近くで、携帯電話のWi-Fiの設定画面から「00000JAPAN」に接続することで利用できる。暗号化されていないことや、災害時すぐに運用開始されるとは限らないなど注意点はあるが、知っておくと助かることがあるかもしれないな。
霊夢:
なるほど。覚えておくわ。
デマや偽情報に注意!
魔理沙:
電力会社や市区町村のホームページはアクセスが集中してつながりにくくなることがある。その場合は、公式のTwitterなども参考になるが、TwitterなどのSNSを使用する際には、デマや偽の情報に十分注意しよう。
霊夢:
デマや偽の情報?
魔理沙:
ああ、過去には今回の災害の画像だと偽って別の災害の画像を拡散されたり、「動物園からライオンが脱走した」のような偽情報が拡散されたりしたこともあった。
最近ではAIによって画像を作るサービスで、本物の災害のような画像が作られ拡散された事例もある。普段ならすぐに偽物だと気づくような情報でも、災害時で冷静さを失っている状況だと本物だと信じ込んでしまうことがある。
情報の出所に注意して、目を引くような情報ほど本当かどうか注意して利用しよう。
できれば、報道機関のニュースサイトやラジオなどで情報を集めるのが良いと思うぜ。報道機関にも誤報はあるが、少なくとも複数人でチェックはしているはずなので、災害時にはSNS上の情報よりは信頼度が高い。
霊夢:
デマに振り回されないように、自分自身がデマを拡散しないように、注意して行動した方が良さそうね。
魔理沙:
というわけで、今回は地震のしくみや、地震が起こってから、しばらくの間の注意点を説明してきた。最後にまとめると、地震が起きたら、まずは落ちてくるものから身を守る。揺れが収まったらできる範囲で、初期消火。デマや偽の情報に注意。こんなところだな。
いつ大きな地震が起きるかわかりません。「備えあれば憂いなし」ということわざもあるように、日ごろから知識や物資など備えておいた方がいいかもしれません。
解説をノーカットで聞きたい方はぜひ動画を視聴してみてください。
▼動画はこちらから視聴できます▼
―関連記事―